【英検に新しい級が登場?!これまでの歴史と、これからの未来予測①】

from 師範代Shinya

先日、「英検に新しい級が登場する」という情報が出ました。

新しい級は、「準2級と2級の間」にできるそうです。

確かに、英検は1級ごとのレベルの開きが大きいテストです。

各級の真ん中にもう1つ、架け橋になる級を作って欲しい!という要望は、以前からあったと思われます。

僕も自分が大人になってから英検を受けていた時期に、そう思いました。

今回の級の新設はおそらく、学生への配慮だと思われます。

英検のメイン受験者層は、学生が圧倒的に多いです。

特に高校生は、在学中に英検を持っているかどうかで、受験に影響を与えるほど大きな存在になっています。

僕が以前、英会話スクールの講師をしていた頃には、受験までに英検2級合格を目指す高校生がたくさんいました。

2年生までに準2級を取り、3年生の前半で2級を取ることを目標にするケースが多かったです。

ところが、準2級と2級の間には、大きなレベルの開きがあります。

2年生のうちに準2級が受かっても、3年生になってからの半年以内に次の2級に合格するのは、かなり難しいです。

特に2級の場合、1次試験の英文がフォーマルな内容になるので、ボキャブラリーも長文読解も、難易度がすごく高くなります。

なんとか1次試験を突破しても、2次の面接試験で落ちる人の確率も高くなるのが、2級の特徴です。

そういう現状を見たことがあると、今回の新しい級の設置は納得感があります。

ただ、個人的には今ある3級以上のすべての級の間に、新しい級を作って欲しいと感じてます。

級ごとのレベル差が大きすぎる

僕個人の体験談では、2級から準1級までの段差が、とても高く感じました。

僕は大人になってから英語を学び直した派なので、2級を受けたのが30才、準1級を受けたのが31才の時でした。

準1級は、ボキャのレベル、長文の内容の難易度など、すべてが2級を大幅に上回っていました。

受験中にまったく手応えがなく、心が折れそうになったのを今でも覚えています。

それでも何とか準1級に受かった時には、ホッとしたと同時に、心から喜べない複雑な心境でした。

その後、1級合格までの道のりも、果てしなく長く感じました。

準備期間を2年かけて、手持ちのボキャブラリーを2倍まで増やしました。

それでも1次試験は一発では合格できず、2回目のチャレンジで何とか突破できました。

2次試験はモーレツに対策を施して一発合格できましたが、決してスイスイ進めたわけではありません。

僕はこの英検チャレンジ時期に、「級ごとのレベル差がありすぎでしょ!」と何度も突っ込みたくなりました。

特に、ボキャブラリーのレベル差が大きいです。

級ごとのボキャレベルの差

各級のボキャレベルの差をチェックしてみましょう。

語数で見ると分かりやすいです。

数字はあくまで目安なので、「だいたいこのぐらい」と思ってください。

( )内は、直前の級との語彙数の差を書いています。
↓↓↓

3級=2,100語

準2級=3,600語(+1,500語)

2級=5,100語(+1,500語)

準1級=7,500語(+2,400語)

1級=15,000語(+7,500語)

こうやって見ると、上の級に行くほど、語彙レベルの差が大きくなっていくのが分かります。

次の級への道のりが遠すぎて、挫折してしまう人も多いでしょう。

僕は個人的には、準1級と1級の間に新しい級を作って欲しいと思っています。

英検の進化の歴史

これを機に、これまでの英検の進化の歴史をチェックしてみました。(英検協会のHPから引用しています)

英検は日本で最も歴史の長い英語試験ですが、その歴史の中で、何度も改訂や級の新設を繰り返してきています。

↓↓↓

・1963年に創設(当時は「3級、2級、1級」の3階級のみしかなかった)

・1966年=4級を新設

・1987年=準1級&5級を新設

・1994年=準2級を新設

(2016年=2級にラインティング追加:4&5級にスピーキング追加)

(2017年=準2級&3級にライティング追加)

(2024年=ラインティング問題の改訂予定)

・2025年=準々2級?(名称未定)を追加予定

ちなみに今年は英検生誕60周年ということで、記念式典も開かれたそうです。

次回の記事では、この歴史を分析しながら、未来を予測してみたいと思います。

 

・・・つづく

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