from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事まででは、このテキストに収録されているトピックを中心にレビューしてきました。
最終回の今回は、さらに細かい部分を見ていきます。
この「英単語Issueキャリア・学び編」は、シリーズ2作目になります。
1作目は、ちょうど1年前に発売された「英単語Issue 環境編800」です。
前作と比べて進化したポイント(主に作りの部分)を中心に見ていきましょう。
読者への質問の英文がブラッシュアップ
各ユニットには、同じトピックに関して、読者に対して問いかける質問が用意されています。
たとえば、「キャリアの棚卸し」というトピックのユニットでは、本文の内容は、「自分がこれまでやってきた仕事から得たスキルを、改めて見返してみよう」というトピックの英文になっています。
このユニットの中での読者への質問は、
・What do you consider to be your strong points? How about your weak points?
(ご自身の強みは何だと思われますか。また、弱点はどうでしょうか。)
という内容です。
この質問があることで、英文を単に音読するだけではなく、自分の言葉で英文を考える習慣がつくようになっています。
この質問パートが、前作では読者から好評だったそうです。
そこで今作では、前作よりも質問をパワーアップさせました。
①質問文のみが入っていましたが、今作では「回答例」の英文ががプラスされました。これにより、自分でゼロから文章を組み立てるのが苦手な人でも、回答例を参考に自分のことを英文にすることができるようになりました。
②質問の位置が、本文が始まる前の一番上に来ました。これにより、質問内容を考えながら本文を読む流れができます。
「自分だったら、どう答えるだろうか?」を意識しながら本文を読むことで、アンテナが立った状態で英文を読むことになるので、記憶の定着率がアップします。
ちなみに先ほどの質問、
・What do you consider to be your strong points? How about your weak points?
(ご自身の強みは何だと思われますか。また、弱点はどうでしょうか。)
への回答例は、
I consider punctuality and creativity to be my strong points. My weak points are a lack of reality and social skills.
(私は、時間を守ることと創造性が私の強みだと考えています。弱点は、信頼性と社会性です。)
となっています。
複雑な文法は使われていないので、部分的に入れ替えて自分の言葉として使いやすいと感じます。
英語で仕事の面接を受ける機会があったら、そのまま使えそうなフレーズですね!
音声がQRコードでスマホ対応
今回、使い勝手に大きなプラスになっているのが、「音声データのQRコードが、各ユニットのページに全部付いたこと」です。
前作では、QRコードは1つだけで、そこから全ての音声データをダウンロードして使う形式でした。
でも今作では、各ユニットの英文のタイトル横にQRコードが付いていて、そこをスマホのカメラでスキャンすると、ピンポイントでそのユニットの音声だけを呼び出すことができます。
Wi-Fiがつながっている環境なら、データをスマホにダウンロードする必要はありません。スマホが重くなることもないでしょう。
もちろん、ダウンロードして外に持ち歩くこともできます。
この仕組みは、とても使いやすいです。
まとめ:英検2級レベルの英語力があれば、けっこう深い話ができる!
以上、最新テキスト「英単語Issue キャリア・学び編800」の細かいレビューをしてきました。
このテキストを読んで全体的に感じることは、
「英検2級でここまで話せるのか!」
ということです。
日本人は英語を学ぶときに、常に上を目指し続けて高度な英単語や文法知識を増やしていきがちです。
このマインドは、大学入試(university entrance exam)の経験から来ていると思います。
もちろん、語彙や文法知識を増やすことは良いのですが、もし英会話が上手になることが目的であれば、まずは「今持っている英語力をフルに使って話す力」を磨くことが、最短ルートになるでしょう。
その手段として、この本「英単語Issueキャリア・学び編800」は役立つでしょう。
もちろん、収録英単語はすべてが英検2級以下に抑えられているわけではありません。
テーマによっては、準1級レベルの英単語も入ってきます。
その点でも「今、英検2級を持っていて、これから上を目指したい人」にも役立つと思います。
ぜひ1度、本屋さんでチェックしてみてください。
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※YouTube動画でも詳しくレビューしています。
(完)
p.s.この本を音読で仕上げたい場合は、自分の好きなテキストを用意して受ける、こちらの動画セミナーがおすすめです。無料で受講できます。
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