From 師範代Shinya(新村真也)
僕は、28歳で英会話を始る前には、2つの趣味がありました。
・格闘技(空手などの打撃系)
・ダンス(HIP HOPなどのストリート系)
格闘技もダンスも10年以上続けることで、それなりの技は一通りできるようになりました。
習い始めて1週間でハイキックが打てるようになったわけではありません。ダンスを始めて1週間で踊れるようになったわけでもありません。
どちらも、「それになりのレベル」に達するには、「それなりの年月」がかかりました。決して、「数週間」や「数ヶ月」単位ではありませんでした。でも、やってさえいれば確実に上達するのが楽しくて、気がついたら10年以上続けていました。
上達の流れ
格闘技もダンスも、
「同じ動きの反復練習で少しずつ上達していく」
という点で、すごく似ています。
格闘技で習った身体のコントロール技術は、ダンスでもすごく役立ちました。
そして、「英語上達完全マップ」の本に出会い、英語の音読トレーニングを始めたときには、「これは、格闘技やダンスの練習と近いな!」と直感しました。
その日から僕は、英語を「学問」としてとらえるのをやめました。代わりに、格闘技やダンスと同じ「身体を使ったスキル」だととらえることにしたのです。
格闘技もダンスも、「基本の動き」を何度も「繰り返し」ながら、少しずつ身体に刷り込んでいきます。そこには、「近道」はありません。でも、続けてさえいれば、確実に上達します。
基本が身についてくると、不思議なことが起こり始めます。最初は「複雑すぎて、とてもできそうもないなぁ・・・」と思っていた動きも、「実は基本の動きが組み合わさってできているだけだ!」と気づく日が来るのです。
それが見えるようになると、しばらくして必ずその動きができるようになりました。格闘技でもダンスでも、同じでした。
僕はこの経験から、格闘技やダンスの技を身につけていくプロセスと、英語を身につけていくプロセスが同じであることに気づきました。
どんなに複雑に見える文法でも、実は基本が組み合わさっているに過ぎない・・・基本さえマスターできれば、きっと今まで速すぎたり複雑すぎて見えなかった英語が「見切れる」ようになる!
と思うようになりました。
うさん臭い広告に、まどわされなくなった!
英語を、格闘技やダンスと同じジャンルと位置づけたおかげで、僕はちまたにあふれる
「○○週間で英語ペラペラ」
「聞き流すだけで英語ペラペラ」
といった言葉に一切惑わされなくなりました。
その代わりに、「超現実的な視点」で英語が身につくまでの流れが自分の目に見えるようになりました。
英語は、身体を使って話す「スキル」です。
「話す」とは、「声に出す」とうことです。
「声に出す」トレーニングは、「音読」です。
英語のトレーニングを、「音読」一本に絞ることで、僕の中に迷いが消えて、「やること」がハッキリして、頭の中がスッキリした状態になりました。
2種類の音読トレーニングメニュー
僕が実行した音読トレーニングメニューは、次の2種類だけでした。
① 長めの英文を、声に出して読み上げる。
全部声に出して読み上げるのに、3~5分くらいかかる長めのストーリーのある英文を、毎日音読しました。教材は、必ずCD付きのものを選びました。
ステップ2. CDを使わず声を出して読み上げる。
ステップ3. CDを1文ずつ「一時停止」しながら、台本を見ないでリピートする。
この方法で、ひとつの英文を1日5~6回くらい読み上げる作業を1週間続けると、トータル30回~40回くらいになります。
最初はどんなにぎこちない英文でも、さすがにこれだけ繰り返すと、スムーズに読み上げられるようになってきます。
そうなった時点で、次の英文に移るようにしました。この方法は、毎回の上達実感がわきやすく、モチベーションが続きました。
ひとつの英文がスムーズに読めるようになるたびに、ひとつの新しい「技」を身体でマスターしている気分でした。
② 短い英文を、声に出して読み上げる。
ここで使う素材は、中学1年レベルの、超カンタンなものです。
Is he Amerian?
くらいのレベルです。
でも、その英文を見ながら読み上げるのではありません。まず最初に「日本語訳」を見てから、それをリアルタイムで英語の文に「変換しながら」しゃべります。
練習では、とにかくこれをひたすら繰り返します。
↓
② 同じ内容を英語でしゃべってみる。
↓
③ 答えの正しい英文を見て確認しながら、今自分が作った英文との違いを確認する。
↓
④ 正しい英文を声に出して読む。
↓
⑤ 同じ英文を、こんどは何も見ないで言う。
この①~⑤までのステップを、「同じ英文」を使いながら1週間くらい繰り返します。僕は1週間の間に、1つの例文につき30回~50回くらい読み上げていました。
基本の動きをひたすら反復
この練習方法は、まさに僕がそれまで格闘技とダンスを技を身体にインストールしてきたのと同じやり方でした。
だからこそ、「この方法なら、確実に英語が身体に入ってくる!」という確信が持てました。
迷いがなくなることで、僕は「トレーニングメニューをこなすこと」だけに意思の力を使えるようになりました。
次回は、僕がこの2つのトレーニングメニュー用に選んだテキストをご紹介します。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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