From  師範代Shinya(新村真也)
 
僕がカナダ留学中にダウンタウンで見つけた小さな本屋さん。そこに置いてあった本の3分の1は、「日本人向け」の輸入本でした。
 
日本語で書かれた雑誌や英語テキストは、現地で生活する日本人留学生や、仕事で長期滞在している人たちに人気だそうです。
 
英語のテキストは分かるとして、僕が気になったのは、ファッション雑誌やヘアスタイル雑誌です。
 
日本のファッション雑誌に載っている洋服をカナダで買うことはできません。
 
もし日本から輸入して売ってる場所があったとしても、本でさえ何倍もの値段になっていることを考えると、服もとても高くなりそうです。
 
日本人留学生にそんな経済的な余裕があるとは思えません。
 
そこで僕は、オーナーの日本人男性に、これらの雑誌をどうして置いてあるのか?実際に売れているのか?を聞いてみました。
 
すると、ご主人はニヤッとしながら答えてくれました。
 
主人「売れてますよ!でも、実はお客さんは、服の写真じゃなくて、髪型の写真を目当てに買っていくんですよ。」
 
僕「髪型・・・ですか?」
 
主人「はい。ちなみに、カナダに来てから美容院や床屋さんに行ったことありますか?」
 
僕:「いえ、僕はまだここに来て1ヶ月ちょっとなんで、行ったことありません。でも、3ヶ月滞在予定なんで、一度は行こうと思ってます。」
 
主人:「なるほど。じゃあ、行ったときのことを想像してみてください。自分の希望の髪型を、美容師さんにどうやって伝えますか?」
 
僕:「そうですね・・・あ!そういえば・・・『ここを刈り上げないでください』、とか、『そこはちょとザクザクした感じでお願いします』、とか、英語でうまく言えないかもしれません・・・」
 
主人:「そうなんですよ!髪型の希望を言葉で伝えるって、日本語でもけっこう難しいですよね。それを英語でやるとなると、さらに難しいんです。
 
それに、髪型の用語をいろいろ調べて準備して行っても、海外の美容院ではたいてい、自分の希望通りにはなりません。
 
日本の美容師さんなら、こっちの希望をくみ取ってくれたり、今流行のスタイルを知っているので、そんなに変な髪型にされることは少ないですけど、カナダではそうはいきません。
 
そんなとき、写真があれば一発で自分の希望を伝えられます。」
 
僕「なるほど!!そういうことだったんですね!」
 
 
 

海外生活のプチ悩み

主人「海外に長く滞在してる人で、理想の髪型にできないことを悩んでる人はけっこう多いんですよ。髪型が理想通りにならなくても、別に生きるか死ぬかの問題ではないですが、ストレスの原因にはなりますよね。」
 
僕「そうですよね。海外の美容師さんて、やっぱり日本人より大ざっぱなんですか?」
 
主人「まあ、日本ほどきめ細かなサービスはありませんよね。でも一番大きな理由は、カナダにはいろんな人種がいるからだと思います。」
 
僕「ほぅ!人種ですか?」
 
主人「はい。ここにはインド系や白人系、黒人系、アジア系といろんな人たちが住んでますよね。美容院にも当然、彼らがお客さんとして来ます。」
 
僕「そうですね。」
 
主人「そうすると、人種によって似合う髪型、してほしい髪型が違うわけです。インド系の人には、それっぽい髪型、白人系の人には、彼らが喜ぶ髪型があります。アジア系の人たちに似合う髪型も違います。」
 
僕「たしかに!」
 
主人「それに、アジア人の中にも韓国系と中国系、日系がいます。きっと、それぞれの人種で理想の髪型が違うはずです。」
 
僕「そうですね、中国で流行ってる髪型を、日本人が気に入るとは限りませんもんね。日本で流行ってる髪型が、韓国でウケるとも限らない。」
 
主人「そうなんです!これだけいろんな人種が集まると、理想の髪型はみんな違うわけです。ひとりの美容師さんが、こんなにたくさんの違う人たちの要望に応えられると思いますか?」
 
僕「いや~、それは無理ですねぇ・・・」
 
主人「そうなんです!だから、どうしても大ざっぱになるんです。アジア人はたいてい、同じような顔立ちなんで、ひとまとめにされます。
 
日本人にはアジア系の美容師さんがつくことが多いんですけど、それでもやっぱり日本人の細かい要望をくみ取って切ってもらえることは少ないんです。アジア人に似合う髪型ってことで、ひとくくりにされちゃうから。」
 
僕「たしかに!いや~これは女の人は特に大変そうですねぇ・・・」
 
主人「はい、大変だと聞きますよ。髪型の選択肢がすごく狭くなっちゃうんです。でも、日本のファッション雑誌には、日本人に似合う髪型が何十種類も載っています。その中から選ぶ楽しみが生まれます。
 
ファッション雑誌の写真を美容院に持って行けば、少なくとも口だけで一生懸命説明するよりは、自分の希望通りにしてもらえる確率が上がります。」
 
僕「なるほど!!だから、こんなにたくさんファッション雑誌やヘアスタイル雑誌が置いてあるんですね!」
 
 
 

ただの「本」ではない

僕はこのとき、この本屋さんのご主人が「現地で生活する日本人の問題や悩みを解決する商品」を売っていることがよく分かりました。
 
英語のテキストといい、ファッション雑誌といい、ここではすべてが「問題解決の手段」として大きな力を発揮します。ただの「本」ではないのです。
 
そして、僕もこの話を聞いて、急に美容院に行くのが不安になってきました。
 
僕はいつも短髪で、髪質が固くて太いので、伸びてくるとボワっと横に広がって、セットがしづらくなります。
 
ここカナダにいる間に、最低でも1回は髪を切ってもらいに行く必要があります。
 
ふと本棚を見ると、「日本の男性用ヘアカタログ」が僕の目に飛び込んできました!
 
ぬぉ~!!欲しい!!自分には今、これが必要だ!!
 
 
 

高くても買う理由

値札を見ると、日本の定価の4倍です。
 
それでも、自分で全部やる手間を考えたら、安いような気がします。
 
・髪型を説明する英語のフレーズを、辞書で事前に調べて、それを美容師さんに伝えて、でも思い通りにならない状態。
 
・日本の家族や友人に電話して、本屋でヘアカタログを買ってきてもらって、それを航空便でカナダの住所に送ってもらう手間。
 
これらの手間や面倒な状態を避けるには、目の前にある本を40ドル出して買うだけです。カンタン&スピーディーです。
 
僕は決心して、その本を買って帰りました。
 
ご主人の商売上手っぷりに関心しながら、僕は店を出た後、ひとりでつぶやきました。
 
「まさか、バンクーバーまで来て日本のヘアスタイル雑誌を買うことになるとは!」
 
そして翌週、さっそくその雑誌を持って、髪を切りに行くことにしました。
 
・・・つづく。
 
 

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