【「人生を楽しむために英語を勉強する」という視点】

from 師範代Shinya

英語を勉強している人の中には、いつの間にか英語学習が「have to」になっている人が少なくありません。

毎日勉強しなければならない。

単語を覚えなければならない。

オンライン英会話を休んではいけない。

早く話せるようにならなければならない。

最初は興味があって楽しく始めたはずなのに、気づけば英語に追い立てられるようになっている。

そして、勉強できなかった日には落ち込んだり、思うように上達しない自分を責めたりします。

でも、少し立ち止まって考えてみてほしいんです。

そもそも、何のために英語を勉強しているのでしょうか。

 英語ができなくても、今の生活は十分に成り立っている

仕事で英語が必要な人は別として、日本で生活している多くの人は、英語ができなくてもそれほど困りません。

電車にも乗れます。

買い物もできます。

病院にも行けます。

友人や家族との会話にも困りません。

もちろん、海外旅行や外国人とのやり取りで、英語ができた方が便利な場面はあります。

ただ、英語が話せないからといって、日常生活そのものが成立しないわけではありません。

だとしたら、英語を勉強する時に、そこまで自分を追い込む必要はないと思うんです。

「英語ができない今の自分はダメで、話せるようになった未来の自分だけに価値がある。」

そんな考え方になると、英語学習は苦しい修行になります。

でも実際には、今のままでも十分に生活できているし、人生を送ることもできています。

そのうえで、英語が少し加わったら、今まで見られなかった景色が見えるかもしれない。

今まで話せなかった人と話せるかもしれない。

旅行中に困った時、自分の言葉で誰かに助けを求められるかもしれない。

英語は、足りない自分を完成させるためのものではなく、今の人生に楽しみを上乗せしてくれるもの。

僕は、そんなふうに考えています。

 僕にとって英語は、人生を少し面白くしてくれるものだった

僕が英語学習を始めた時も、仕事で英語が必要だったわけではありません。

当時はジーンズショップで働いていて、英語が話せなくても仕事はできました。

英語を始めたきっかけも、最初から立派な目標があったわけではなく、英会話スクールで女性と出会って彼女ができたらいいな、というかなり軽いものでした。

英検1級を取りたいとか、英語を仕事にしたいとか、そんなことはまったく考えていませんでした。

ただ、英会話スクールに通い、知らなかった表現を覚え、外国人の先生と少しずつ話せるようになることが楽しかったんです。

当時は店長に昇格したばかりで、売上目標やスタッフ育成のプレッシャーもありました。

そんな日々の中で、英語を勉強している時間は、仕事から頭を切り離せる時間でもありました。

英語学習には努力が必要でしたが、苦しいだけの努力ではありませんでした。

知らなかった世界に触れられる。

昨日まで聞き取れなかった言葉が、少し聞こえるようになる。

自分の言葉が外国人に通じる。

その小さな喜びが、日常を少し面白くしてくれました。

その後、仕事を辞めてカナダに3ヶ月間留学して、帰国後は英語を教える仕事にまでつながりましたが、最初からそこを目指していたわけではありません。

楽しいから続けていたら、少しずつ人生の選択肢が増えていった。

僕の場合は、そんな順番でした。

「英語を使って何をしたいか」は自由でいい

英語学習では、目標を明確にしましょう、とよく言われます。

もちろん、それは大切です。

ただし、その目標は、資格や点数である必要はありません。

海外旅行でホテルのスタッフと会話してみたい。

好きな海外ドラマを字幕なしで少し理解したい。

外国人の先生と、日常の出来事を話してみたい。

海外のYouTubeを楽しみたい。

好きなアーティストのインタビューを、自分の耳で聞きたい。

英語を使って何をしたいかは、もっと自由でいいと思います。

他人から見て立派な目標でなくても、自分がちょっとワクワクできるなら、それで十分です。

また、新しいことを学ぶのが好きな人なら、勉強そのものが目的でも構いません。

文法の仕組みを理解するのが面白い。

単語同士の微妙なニュアンスの違いを知るのが好き。

同じ英文を何度も音読して、少しずつ滑らかになっていく感覚が楽しい。

それも立派な英語学習の目的です。

必ずしも、英語を使って何か大きなことを成し遂げる必要はありません。

趣味として勉強を楽しむことも、人生を豊かにする英語の使い方だと思います。

「できない自分を変える」より、「できたら何が楽しいか」を考える

英語学習が苦しくなっている時は、意識が「できない自分」に向きすぎていることがあります。

単語を覚えられない。

聞き取れない。

言葉が出てこない。

周りの人より上達が遅い。

もちろん、できない部分に気づくことは必要です。

ただ、そこばかり見ていると、英語を始めた理由まで見失ってしまいます。

そんな時には、「英語ができるようになったら、何が楽しいだろう」と考えてみてください。

次の旅行で、現地の人におすすめを聞けたら楽しそう。

オンライン英会話で、自分の好きな映画について話せたらうれしい。

短い英文でも、自分の気持ちを伝えられたら面白い。

そのくらいの軽さでいいんです。

僕も今でも、英語が完璧にできるわけではありません。

知らない単語はありますし、聞き取れないこともあります。

それでも英語を続けているのは、英語が人生を少し広げてくれることを知っているからです。

英語ができなければ幸せになれないわけではありません。

今の人生も、十分に価値があります。

そこに英語が加わることで、出会える人が増えたり、行ける場所が増えたり、楽しめるものが増えたりする。

「英語を身につけなければならない」ではなく、「英語ができたら、人生がもう少し面白くなりそう」。

その視点を持てると、英語学習は義務ではなく、これからの人生を楽しむための時間に変わっていくのだと思います。

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