From 師範代Shinya(新村真也)
先日、何気なくYouTubeを見ていたら、たまたま「オススメ動画」のスペースに、面白いミュージックビデオが出てきました。
好奇心でクリックしてみたら、完全にハマッテしまい、それ以来毎日のように見ています。
その動画は、これです。
「ゲゲゲイの鬼太郎」
↓↓↓
この動画は、「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングを現代版にアレンジしたものです。
踊っているのは、「東京ゲゲゲイ」というダンスグループです。
6ヶ月前にアップされたこの動画の再生回数は、なんと現時点で1,200万回を超えています!!
単純計算で、1日平均6万6,000回も再生されていることになります。これは、すごい数です!!
ヒットの要因
このミュージックビデオの中には、色んな要素が入っています。
①ダンスやラップなどの「ヒップホップ」の要素
②カラコンや濃い化粧で悪魔のように見せる「ビジュアル系バンド」の要素
③皆が知っている懐かしいアニメソング
④日本独自の「妖怪」という文化
ひとつの動画にまったく違うジャンルの要素をいくつも入れ込むと、それぞれのジャンルのファンの心を捉えることができるので、対象範囲を広げることができます。
たとえば、僕は最初この4つの要素のうち、①の「ダンス」と③の「鬼太郎」に惹かれて見ました。
僕は昔、自分がダンスをやっていたので、今でもダンス動画を見るのが好きです。
また、鬼太郎のアニメは子供の頃から毎週楽しみに見ていました。
だから今回、気になってクリックしてしまいました。
このように、この動画には人の心を捉える「フック」がたくさん仕掛けられています。
だからこそ、これだけ多くの人の心を捉えて、再生回数が伸びているのだと思います。
西洋文化と日本文化のミックス
この4つの要素を大きく分けると、「西洋文化」と「日本文化」です。
ヒップホップはアメリカで生まれた文化です。
ビジュアル系バンドも、元は化粧をしてロックを歌うヨーロッパ系の歌手が発祥だと聞いたことがあります。(今では独自の進化を遂げて日本文化みたいになっていますが)
対して、鬼太郎のテーマソングは日本的です。
妖怪という概念も、日本的です。
この動画には、「日本文化と西洋文化のミックス」が感じられます。
いいとこ取り
この動画は、日本文化と西洋文化の「いいとこ取り」です。
この「いいとこ取り」は、どうやら海外でものすごく注目されているらしいです。
以前、アメリカ人の友達のトニーとお花見に行った時、彼がアメリカの大学で受けた授業について言っていました。
その授業では、日本文化について取り上げていたそうですが、その中で、「いいとこ取り」について学んだそうです。
ちなみに、英語でも「Iitokodori」と呼ばれているそうです(笑)
トニーいわく、日本文化を学んでいるアメリカの大学生なら、「Iitokodori」という単語を知っている人が多いとのことでした。
実はスゴい!いいとこ取り文化
僕はこの話を聞いたとき、何だか恥ずかしいなと思いました。
なぜなら、日本人はただ表面だけ西洋文化のマネをして、本当の意味を分かっていないと思っていたからです。
たとえば、クリスマスとか、バレンタインが良い例です。
クリスマスは、西洋文化ではお正月みたいなもんで、家族で集まってのんびり過ごしたり、教会でお祈りする時期です。
でも、日本人はそれを「ロマンチックな恋人同士の日」みたいにアレンジしています。
さらに、西洋文化で食べるチキンやケーキなど、食べ物の部分だけマネしたり、プレゼント交換などの「おいしいとこ」だけマネして楽しんでいます。
また、バレンタインは、西洋では男性から女性に花やプレゼントを贈るイベントですが、日本ではなぜか男女が逆転しています。
こんな風に、表面だけなぞっていることを、僕は「カッコ悪い」と思っていたのです。
でも、どうやらアメリカの大学では、「いいとこ取り」は、日本人にしかできない、素晴らしい才能だと教えられているようなのです!!
次回は、僕がその時トニーから教えてもらった、
「アメリカの大学で尊敬の対象として教えられている日本人のスゴい力=いいとこ取り」
について詳しくシェアしたいと思います。
・・・つづく。
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