From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、僕が英語学習を始めた頃に考えいていた「英語ペラペラの状態4つの条件」をお伝えしました。
①周りの人たちから「スゴい!英語ペラペラですね!」と言われて、尊敬のまなざしで見られる
②ある程度キレイな発音
③1時間以上英語だけで会話ができる
④反応時間が1秒以内
の4つです。この4つを満たした時、人生が大きく変わるのではないか?と思っていました。
そして、実際に僕がこの状態になった時にどう感じたのか?それをお伝えします。
思っていたのと違う感覚
まず最初に結論からお伝えすると、「英語学習を始めた当初に思っていたのとは違う感覚」ということです。
最初の頃は、「英語がしゃべれるようになった瞬間に人生バラ色」みたいに思っていました。
友達が世界中に一気に増えて、日本人女性からは「カッコいい!」と言われて、金髪美女も口説けるようになるかもしれない・・・
なんて思っていたのです。
でも、実際にはこの頃に思い描いていた感覚とは違いました。どこが違っていたかというと、
「急に人生が変わる」
という点です。
「英語がペラペラになると、急に人生が変わる」
わけではなかったのです。
そうではなく、英語がペラペラの4条件を満たすようになる過程で、
「少しずつ自分の周りの世界が変わっていった」
感じなのです。日々の変化は、自分でも気付かないほどわずかなので、あまり自覚がありませんでした。
変わる人間関係
僕が英語学習を始めたのは28才の時でしたが、音読トレーニング&瞬間英作文トレーニング&イメージ英文法に目覚めたのは、29才の時でした。
そこからコツコツと自分のなかに「英語ストック」を積み上げて、34才の時に、TOEICで900点を越えて、英検1級も取ることができました。
英語学習を始めて6年後、音読トレーニングに目覚めてからは5年後でした。
この期間を「長い」と感じるか?「短い」と感じるか?は人それぞれだと思います。
僕の経験上、TOEIC750点以上&英検準1級合格レベルの実力を持っている人からは、「短いですね」と言われます。
5年間という期間のは、振り返るとあっという間ですが、実際に進んでいる最中はゆっくりペースに感じます。
そして、この5年間で、英語力が少しずつ上がるにつれて、僕の周りの人間関係も少しずつ変わっていきました。
最初のうちは、外国人の集まるバーに通って、初対面のネイティブの人たちに英語でマジックを見せて盛り上がるだけで満足でした。
でも、それは丸暗記したセリフをしゃべっているだけでした。その場でアドリブで文章を組み立ててしゃべるわけではないので、深い会話はできませんでした。
そんな状態が1年間続きました。
ところが、音読トレーニングと瞬間英作文トレーニングに目覚めてからは、僕のリスニング力は徐々に上がってきました。アドリブでしゃべれる内容も増えてきました。
英語でのコミュニケーション力がアップするにつれて、それまで軽くあいさつを交わす程度の間柄だったネイティブの友達から、色んな「内輪イベント」に誘われるようになりました。
「内輪イベント」というのは、ネイティブの人たちが集まるパーティーやバーベキューなどです。
そこには、日本人は僕だけ、というシチュエーションも多くありました。
そういうパーティーの場では、僕は「英語が話せる日本人の男」として珍しがられました。
日本の社会人男性の生活スタイルについて聞かれたり、労働システムについて質問されたり、日本人男性は休みの日はどう過ごすのか?といったことを根掘り葉掘り聞かれました。
その理由はおそらく、僕が話したネイティブの人たち多くは、小学校や中学校でATL(英語の授業をサポートするサブ的な立場の先生)として働いているため、「学校の先生以外の大人の日本人男性で、それなりの英語力を持っている人」と接する機会があまりないからだと気付きました。
こういうネイティブの集まりの中に飛び込んでいく日本人は、男性よりも女性の方が圧倒的に多いです。
理由は色々あるとは思いますが、
「男性に比べて女性の方が脳科学的に言語能力が高いので、英語も身につけやすい」
ことと、
「日本人男性は労働時間が長いので、そういう場に参加しづらい」
こと、
「変化に対する適応力が、女性の方が強い」
ことだと思います。
ネイティブ同士の集まりに誘われるようになったことで、僕のネイティブ友達の数は爆発的に増えていきました。
さらに、それまでは「知り合いレベル」だった人が、深い会話ができるようになったことで「友達レベル」と呼べる仲になれたのが、大きな変化でした。
ただこれも、「一気にそうなった」というより、「徐々に変化して気付いたらそうなった」という印象です。
英語力と同じ感覚で、少しずつ少しずつ人間関係が変化していくような気分でした。
・・・つづく。
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