From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
「速読速聴英単語Advanced 1000を1冊全部仕上げるのに、どのくらいかかったんですか?」
これは、僕がこの本を紹介した時によく聞かれる質問です。
次によく聞かれるのは、
「1日に何ページくらいのペースで進んだんですか?」
という質問です。
今日は、この質問にお答えします。
まず、僕が1日に英語学習に使っていた時間は、こんな感じでした。
①朝起きてすぐに、朝食前に音読トレーニング30分間(使用テキスト:Advanced 1000)
②朝食後、出勤前にボキャビル15分間(使用テキスト:キクタン英検1級)
③通勤電車の中で、片道20分間×2=40分間(使用テキスト
:学習者向け英字新聞)
④夕食後に、Advanced 1000のまだなっていないユニットのリスニング&精読を30分間
⑤風呂の中でボキャビル20分間(使用テキスト:キクタン英検1級)
という感じです。
Advanced 1000に割いていた時間は、1日トータル1時間くらいです。
特に精読は、かなり時間がかかるので、進むペースはゆっくりでした。
先に精読しておいたパートを、朝の音読に回していく感じです。
朝の30分の時間には、精読はする必要がないので、音読トレーニングはサクサク進みます。
音読トレーニングが順調に進むと、ビデオ録画の「追っかけ再生」みいな感じになるので、精読のページが追いつかれそうになると、モチベーションが上がります。
ちなみに、音読トレーニングのページ範囲は、1ページを何度も回すのは飽きるので、2~3ページ分をひとかたまりにして、1日各ページ3回~4回ずつくらいになるペースで回していました。
音読トレーニングが進んだペース
Advanced 1000の音読トレーニングの回数は、最初のサイクルは15回で切り上げて、次のページに行きました。
その方法で、1周目はちょうど7ヶ月かかりました。
これを長いと見るか?短いと見るか?は人それぞれだと思います。
でも、僕にとっては、これだけのボリュームの1冊のテキストを1周終わらせるのに7ヶ月は、まずまずのペースです。
2周目はスピードアップ
Advanced 1000の2周目は、かなりスピードアップしました。
まず、CDの再生スピードを200%にアップしました。ソニーのウォークマンの「語学学習モード」を使えば、声のトーンが不自然にならずに、スピードだけを速くすることができます。
Advanced 1000の付属CDの読み上げスピードは、160WPMくらいあります。
200%にすると、320WPMです。
これは、かなりのスピードになります。
ネイティブが英文を目で読むときのスピードが平均350WPMと言われているので、それに近いスピードになります。
320WPMでのシャドーイングは、めちゃくちゃキツいですが、僕は楽しんでやってみました。
もちろん、ずっとそのスピードでやっていては、発音がメチャクチャに崩れてしまうので、ふつうの音読の時には、160WPMくらいのペースで読み上げていました。
200%スピードのシャドーイングと普通スピードの音読を交互にやる感じです。
このペースで全ページを、あと15回ずつ声出しして仕上げました。
2周目を終わらせるまでにかかった期間は、1周目の半分くらいでした。
なので、トータル1年かからずに、1冊全部を仕上げることが出来ました。
テキストの数
僕がTOEIC300点レベルから900点を超えて、英検1級に合格するまでに使ったテキストは、そんなに数は多くありません。
その分、1冊のテキストの思い出を今でもこうして鮮明に語れるほど、深くやり込んでいます。
「自分の本棚にある英語テキストの数」と「自分の英語力」は比例しません。むしろ、反比例することの方が多いです。
テキストの数が多いということは、「テキスト探し」に時間とエネルギーを割いている証拠です。
僕自身が以前はそうだったので、よく分かります。
アマゾンのレビューをチェックしたり、本屋さんで色んな英語の本を手に取っている時間は、英語力を磨く時間ではありません。単なるリサーチ時間です。
もちろん、事前リサーチすることで、効果の上がらない無駄なテキストをやらなくて済む、という良さはあります。
なので、ある程度のリサーチは必要です。
でも、1日の時間は限られているので、その時間をリサーチにばかり費やしていては、英語力を上げるトレーニングに時間を使えません。
僕も、リサーチばかりしている「ノウハウコレクター」だったので、よく分かります。
今でも、英語以外の新しいジャンルを学び始めようとすると、「ノウハウコレクター」になる傾向があります。
途中で「ハッ!」と気付いて、「これじゃあ、英語の勉強を始めた時と同じパターンじゃないか!」と叫んで、修正しています。
次回は、「英語教材の情報リサーチ」と「英語トレーニング」のバランスの取り方をお伝えします。
・・・つづく。
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