From 師範代Shinya(新村真也)
英語が流ちょうにしゃべれるようになってくると、だんだん外国人の友達が増えてきます。
自分が海外へ行って友達を増やすだけではなく、日本に住んでいる外国人と仲良くなる機会も多くなります。
そうなると、次第に自分の使う日本語ワード「外国人」や「外人」という言葉が気になってきます。
これらが、「差別用語ではないか?」と思えてくるのです。
僕のケース
僕が英会話スクールに通い始めた最初の頃は、そこにいるネイティブ講師は、まるで別世界の人に見えました。
青い目、金髪、彫りの深い顔立ち・・・すべてが新鮮でした。
それまで海外旅行にすら一度も行ったことのなかった僕にとっては、外国人は、文字通り「外の世界から来た人」でした。
でも、自分の英語が上達するにつれて、だんだん彼らが「自分と同じ人間」だということを実感し始めました。
文化の違いこそあれ、みんな同じように悩みがあって、喜びを感じて、夢や希望があって、絶望を感じた経験があって・・・
見た目や言葉がこんなに違っても、驚くほどの共通点がたくさん見つかるようになりました。
特に、男同士の会話は共通点が多く、仕事や女性関係の話は盛り上がりました。
僕は子供の頃から周りの人たちと同じ行動をするのが苦手で、日本の「和」を重んじる文化にストレスを感じることが多かったので、西洋の「個人主義」の文化を知って、魅力を感じました。
そのうち、「自分は向こう側の文化の人間なのではないか?」と思えてきました。
最初の頃は、
僕ら(自分&日本人)VS 彼ら(外国人)
という対立の図が頭の中にあったのが、いつの間にか、
僕ら(自分&外国人)
という図になっていました。
日本語表現
そのうち、「外人」とか「外国人」と言う言葉を使うことに違和感を感じるようになってきました。
自分が日本人の友達と話すときに、「外国人の友達がさ・・・」みたいに言うのが何となくイヤになってきたのです。
でも、日本語には、「外国人」や「外人」という言葉以外に、彼らを言い表す名詞がありません。
僕は試行錯誤の結果、「海外出身の人たち」という「形容詞+名詞」の日本語表現がベストだという結論にたどり着いたのですが、長いので使いづらくてすぐにボツになりました。
ネイティブ
一方で、英会話の世界では「ネイティブ」という言葉がよく使われます。
これは、「ネイティブ・イングリッシュ・スピーカー」の略で、英語を母国語にしている国出身の人たちの総称です。
短く「ネイティブ」だけで終わらせる言い方は、おそらく日本の英語学習者の間でしか通用しない表現だと思います。
これは差別用語なのか?というところですが、英語学習者がこの言葉を使う時は、マイナスな感情はないと思います。
むしろ、ポジティブな意味で使われることの方が多いです。
「さすがネイティブ!」
とか、
「ネイティブの先生に習ってます!」
とか、
「ネイティブだったらこう言うね」
とかいうセリフの中で使われること多いです。
それらのセリフに共通するのは、「ネイティブ=英語の達人」というイメージです。
なので、英語学習者が「ネイティブ」という言葉を使ったときには、尊敬と羨望の気持ちが込められていると思っています。
当の本人たちはどう思っているのか?
ここまでは、僕が日本人として、日本語の「外人」や「外国人」という単語に対する感情を書いてきました。
では、実際に日本人たちから「外人」「外国人」と呼ばれている当の本人たちは、どう感じているのでしょうか?
これは、聞いてみるしかありません。
ということで、僕はある時期から、ことあるごとに自分の外国人の友達に直接、聞いてみるようになりました。
次回は、その結果をお伝えします。
・・・つづく。
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