from 師範代Shinya
(→前回の続き)
「海外旅行をもっと楽しみたい!」
と思った時に、必要になってくる2つの力。
それは、「瞬発力」と「応用力」の2つだというお話を、前回の記事でお伝えしました。
いざという時に、旅行先でとっさに英語フレーズが口から出てくるのが、瞬発力がある状態です。
言う内容を思いついてから、第一声を出すまでのスピードの速さが勝負です。
海外旅行先で、他の国からの旅行者や現地の人たちと目が合ってニコッとされて「あっ!この人と話をしたい!」と思っても、最初に話しかける時のひと言が素早く思い浮かばなければ、チャンスを逃してしまいます。
一方で、話が進んできてフリートークになった時に、自分が相手に聞きたいことを正確に伝えたり、相手からの質問にしっかり答えようと思ったら、「ゼロから英文を組み立てて自分の言葉で話す応用力」が必要になります。
瞬発力と応用力。
この2つを鍛えるためには、2つの違う英語勉強法が必要になります。
瞬発力を鍛える勉強法は?
瞬発力を鍛える勉強法は、「フレーズ暗記」がベストです。
本屋さんに行くと必ず置いてある「海外旅行フレーズハンドブック」などが、その代表例です。
海外旅行先でのシーン別に「ホテルで使う英語フレーズはこれ」「レストランで使う英語フレーズはこれ」といった感じで、短い英語フレーズが並んでいます。
ポイントは、「短くてシンプルなフレーズほど良い」ということです。
この手のフレーズ集ブックに収録されている英文の長さは、だいたい短いことが多いです。でも中には、すごくこわだって長い例文を収録している本もあります。
見栄えがするのは、長い例文が載っている本だし、自分が勉強する時にも、長い英文の方が知的好奇心が刺激されます。
でも、いざという時に、長いセリフが口から出てくることはありません。
できるだけシンプルに、短く。
これが、旅行英会話フレーズ本を使って瞬発力を上げるコツです。
呪文のように暗記する
瞬発力を上げるには、呪文のように暗記して、口から素早く出せるようにするのがベストです。
特に旅行英会話では、場面ごとの特殊な言い回しが多いので、英語のセリフを暗記してしまった方が良いケースがよくあります。
たとえば、
・空港での手続きをする時の、税関や搭乗口、入国審査でのやりとり
・ホテルとフロントでチェックインする時のやりとり
・ホテルの部屋の設備が使えなかったり、壊れていることをフロント係の人に伝える時のやりとり
・レストランで料理を注文したり、内容について質問するときのやりとり
などは、ふだんの日常生活では使わない「お決まりフレーズ」が必要になることが多いです。
たとえ日本語でも、空港に一度も行ったことがない人が、何の予備知識もないままに一人で行ったら、税関を通ったり、搭乗手続きをする時のやりとりで、あたふたしてしまう確率は高いでしょう。
僕の体験談
ちょっと極端な例ですが、僕は高校を卒業して19才の時に、初めて一人で東京に行きました。
アクション俳優になりたい!と一念発起して、入学できるスクールを探していたからです。
真田広之さんを輩出した「ジャパンアクションクラブ」や、ジャッキー・チェンと共演して何度も映画の中で戦っている倉田さんが主催する「倉田アクションクラブ」などのオーディションを受けました。
そのためには、一人で東京に行く必要があったのです。
新幹線に乗るのは初めてではありませんでしたが、切符を自分で買うのは初めてでした。
新幹線の仕組みが分からず、自動券売機で乗車券と特急券の両方を買う必要があることを知りませんでした。
その結果、自動券売機で特急券か乗車券のどちらか片方だけを買ってしまい、(当時はどっちを買ったのかすら分かっていませんでしした)そのまま新幹線に乗り込んでしまいました。
みどりの窓口で買っていれば、おそらく係の人が「両方買いますか?片方だけでは乗れませんよ」とか言ってくれたと思います。
でも僕は、自動券売機で買ってしまったのです。
今考えると、どうして改札を通過できたのか分かりませんが、なぜか乗れてしまったのです。
そして、出口の駅で改札を出ようとしたときに、駅員さんに呼び止められて、色々と質問されました。
もちろん、日本語でしたが、僕は駅員さんに何を聞かれているのか分かりません。
その時、僕の手元には切符は1枚もありませんでした。
駅員さんに呼び止められる直前に改札機に入れたら、出口のところで何も出て来なかったからです。
もし僕が駅員側だったら、
「新幹線に乗るには、2種類の切符を買う必要があってね。1つは乗車券。もう1つは特急券。両方が必要なんだよ。君はどっちを買ったか覚えてる?」
と、基礎知識から説明すると思います。
でもおそらく、その時の駅員さんは、「そんな無知なやつが一人で新幹線に乗ってくるはずない」と思ったのか、そういう基礎知識の説明はありませんでした。
何を言われたのかさえ、まったく思い出せません。
下地知識がないせいで、言われた内容がまったく頭に入ってきませんでした。
ただ、とにかく駅員さんは「おまえは何も知らないんだな!」的な発言を繰り返して、プンプン怒っていました。
僕は、とりあえず自分が乗ってきた駅と新幹線を伝えました。
最終的には、駅員さんに言われた金額(東京までの乗車券か特急券のどちらかの料金)を支払うことで、無事解放されました。
僕はこの時のパニックになった時の気持ちは、今でも忘れません。
僕はその日の帰り道で、
「そもそも、なんで新幹線の自動券売機で、新幹線に乗れない切符が売られているんだ?お金を入れて行き先を選んだら、自動的に選択肢が1つで、支払いボタンだけ押せば新幹線に乗れるようにしてくれよ!券売機の仕組みに問題があるんじゃないの!」
とプンプンしていました。
このように、経験がない場所でのやりとりは、日本語でさえも苦戦します。
特急券や乗車券といった、駅で使われる専門用語は、まったく初めての人にとっては理解できないのです。(おそらく日本に来る外国人にも)
今のはちょっと極端な例でしたが、同じことが旅行英会話でも当てはまると思います。
・・・つづく。
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