From 師範代Shinya(新村真也)
「TOEICテストの点数をアップしたいんです!」
「手っ取り早くTOEICの点数だけ上げる方法を教えてください!」
という声を聞くことが、よくあります。
今、たくさんの企業が社員の評価基準にTOEICテスト
を取り入れています。
を取り入れています。
「課長職に昇進するには、TOEIC○○点以上が必須」
とか、
「新入社員の英語力の基準は、TOEIC○○点以上」
などと条件を付けている会社も多く、仕事とTOEICの点数は切っても切れない関係になりつつあります。
TOEICに関しては、いろんなウワサがあります。
・TOEICの点数が高くても、英語は使えない。
・TOEICの点数だけなら、英語力に関係なく短期間でアップできる。
これらのウワサは本当でしょうか?
TOEICテストの点数を短期間でアップする方法は、本当にあるのでしょうか?
僕は、「半分は正解」で、「半分は間違っている」と思います。
TOEICの点数を上げる2つの力
僕は、自分自身がTOEIC300点台から、975点まで上がる過程で見えたことがあります。
それに加えて、これまでに500人以上の英語学習者の方のTOEICの点数変化を、リアルタイムで観察してきました。
TOEIC200点台の初心者~900点オーバーの上級者まで、いろいろなレベルの人たちの「テストの点数と英会話力の関係」を見ながら研究してきました。
その結果、わかったことがあります。それは、
「TOEICの点数を上げるために必要な力は2つある」
ということです。
その2つとは、
「英語力」+「受験力」
です。
英語力というのは、
・文法
・英単語
・発音
・リスニング
・読むスピード
など、英語を使いこなすために必要な力のことです。
受験力とは、TOEICテストそのものに対する「慣れ」や、「より速く正確に問題を解くための戦略」のことです。
TOEICは、英語というジャンルを使った「ゲーム」です。そこには必ず攻略法が存在します。
たとえば、ファミコンのスーパーマリオをプレイするとします。
初めてプレイした場合、どんなに反射神経のいい人でも、ノーミスでクリアするのは難しいでしょう。
でも、これまでに何百回もやり込んでいる人は、次にどんな敵がどんなタイミングで出てくるかが分かっています。いつジャンプボタンを押すかを迷う必要はありません。
敵が出てくるタイミングやパターンを知り尽くしていれば、それだけで有利になります。
TOEICの「受験力」も、これと同じです。
どんなに英語力が高くても、TOEICの問題自体に慣れていなければ、思わぬミスをしたり、時間配分を間違って最後まで解けなかったりで、低い点数が出る・・・ということが起こります。
TOEICで点数アップを狙う時のイメージ
こんなイメージをしてみてください。
あなたは、土台の上に乗っています。
あなたの手の届かない位置に、「ゴールの旗」があります。
あなたのミッションは、その「ゴールの旗」をつかみ取ることです。
その旗を取るためには、ふたつしか方法がありません。
① 土台からジャンプして取る。
② 高い土台に乗る。
このどちらかです。
どちらが手っ取り早いでしょうか?
そうです!ジャンプする方ですね。
どちらがより体力を消耗するでしょうか?
そうです!ジャンプする方ですね。
では、どちらがより「その日の自分の体調」に左右されるでしょうか?
そうです!ジャンプする方ですね。
ジャンプは不安定
①の「ジャンプして取る」は、手っ取り早い半面、かなりのエネルギーを必要とします。その日のコンディションに左右されやすく、結果は不安定です。
頑張れば短時間で記録を伸ばせますが、今日たまたま高くジャンプできたからといって、また次回も同じ高さでジャンプできるとは限りません。
ちょっと気を抜くと、すぐに下に落ちてしまいます。
ジャンプする高さにも限界があります。いくら頑張っても、ある程度の高さまで来たら、それ以上は伸びません。
土台は安定
対して、土台の方はどうでしょうか?
土台は乗っていても疲れません。時間がたっても下に落ちることはないので、不安もありません。
高い土台に乗っていれば、ちょっと手を伸ばしただけで、いつでもゴールの旗を取ることができます。
土台の高さには制限がありません。その気になれば、どこまででも伸ばしていくことができます。
TOEICの点数を上げるには?
この、「ジャンプ」の部分が、TOEICの「戦略」に相当します。テストの出題パターンを分析した「ゲーム攻略法」です。こちらは即効性があります。
そして、「土台」の部分が、英語力です。土台を高くするには、ある程度の時間がかかります。でも、一度積み上げたものは、そう簡単には崩れません。
この2つは、どっちが良いor悪い、とかではなく、どっちも必要です。
TOEICの点数を上げるためには、テスト攻略法(受験力)と土台(英語力)の両方が必要なのです。
多くの人たちはジャンプだけしようとする
でも、多くの人たちは、「TOEICテストの点数を上げよう!」となった場合に、①のジャンプする方法だけを求めがちです。
「とりあえず、英語力アップは置いといて、手っ取り早く点数をアップする方法を教えて欲しい!」
という方が多いのです。
僕がジャンプ専用レッスンを提供する人の基準
「3ヶ月以内にTOEIC○○点アップしないと、降格になって年収が落ちてしまう!」
といった緊急事態の場合、僕の中にはTOEIC対策のプライベートレッスン(ジャンプ専用レッスン)を引き受けるか?お断りするか?の基準があります。
それは、「その人が今乗っている土台の高さ」です。
土台が高いけれど、テスト慣れしていないために点数が出ないで悩んでいる場合は、ちょっとした受験のコツをつかむジャンプ練習をするだけで、短期間でドカン!と点数を伸ばすことができます。
(目立ったケースでは、土台の高くて英検準1級を持っていた19歳の大学生が、僕のジャンプ用レッスンを1ヶ月間受けただけで、TOEIC900点を越えたケースもありました。)
逆に、目標点数に対して土台がかなり低かった場合は、「ジャンプの方法を教えるレッスン」だけの受講をお断りすることがあります。代わりに、「土台を高めるレッスン」を先に受けていただくか、ジャンプのレッスンと土台のレッスンの併用をオススメします。
土台の高さは、会ったときに短時間でジャッジできます。
・英語のみの会話を15分くらいする
↓
・テスト問題を10問くらい解いてもらう
↓
・答え合わせをしながら、どうしてその答えを選んだかを解説してもらう
↓
・テスト問題を10問くらい解いてもらう
↓
・答え合わせをしながら、どうしてその答えを選んだかを解説してもらう
という3つのステップをテストすることで、今立っている土台の高さをある程度ジャッジできます。
以上が、TOEICの点数をアップする2つの要素です。
「土台の高さ」+「ジャンプ力」
↓ ↓
「英語力」+「受験力」
の組み合わせです。
次回は、僕自身がどのタイミングで受験力を磨き、TOEICの点数を上げたのか?をお伝えします。
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