from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回は、「5つの自己分析ポイント」のうち、①の英語バックグラウンド別の英語学習メニューをお伝えしました。
↓↓↓
①自分の英語バックグラウンド
②自分の性格タイプⅠ&Ⅱ
③自分の英会話への興味の度合い
④自分の生活スタイルと優先順位
⑤自分のこれまでの英会話体験談
今回は、②の「自分の性格タイプ」に合わせた学習メニューをお伝えします。
性格タイプは、2種類のカテゴリーで分けます。
②自分の性格タイプⅠ
・細かいことが気になるタイプ
・ざっくり大ざっぱタイプ
・ジャンルによって変化(1ジャンルには細かい)
・細かいことが気になるタイプ
細かいことが気になるタイプの人は、「文法の沼」にハマらないように注意が必要です。
文法の沼というのは、「英文の分析の正しさ」に固執してしまう世界です。
「この文章の中のこの単語は、形容詞として見るべきか?でも、辞書には形容詞としての役割が載っていない。これは、いったい何なのか?よし!ネットで調べよう!・・・ぬぬぬ!人によって違う意見を言っているぞ。これは、どういうことだ~!!どっちが正しいんだ??」
といった感じで、「正しい分析結果」に固執して、絶対の正解を探すことに時間と労力を割いてしまうのが、文法の沼にハマっている状態です。
文法をある程度意識することは大事ですが、「正しさ」にこだわってしまうと、言語の習得の妨げになります。
なぜなら、言語にはある程度のあいまいさがあるからです。
僕ら日本人も、みんなニュースのアナウンサーのように正確な日本語を使いこなしているわけではありません。
「後で後悔したくない。」
「予定はまだ未定です。」
といったように、本来は付けなくて良い「後で」とか「まだ」といった言葉をつけてしまうことは、会話ではよくあります。
でも、それでも特に問題はありません。
言語は正しさを追求するためのものではなく、コミュニケーションの道具だからです。
そして、日常会話で僕らが相手に自分が伝えたいのは、「自分の国語力」ではなく、「自分の感情」「自分の考え」です。
国語的な文章の正しさにこだわることは、むしろ感情や考えを妨げてしまうことさえあります。
日本語を「文法的にミスしない」ことを最優先にしてしゃべると、ニュースのアナウンサーのような淡々としたトーンになってしまうこともあります。
それは、英語を話す時も同じです。
文法的な正しさに固執してまうと、いざ英会話!となった時に、自分のミスが気になって英語が口から出て来なくなってしまいます。
「ミスするぐらいなら、しゃべらない方がいいや・・・」
という思考回路になってしまうからです。
だからもし、あなたが細かいことが気になるタイプなら、多少あいまいな部分があっても、サクッと切り上げて先へ進みましょう。
自分が音読などの声出し系トレーニングをしているときにも、あまり考えすぎないようにしましょう。
・ざっくり大ざっぱタイプ
逆に、ざっくり大ざっぱタイプの人は、文法を気にする必要があります。
このタイプの人は、ブロークン英語になり過ぎる傾向があります。
めちゃくちゃな語順でも、単語を並べるだけでも、なんとかコミュニケーションは取れます。
でも、「それでいいや!」と開き直って、それ以上文法に意識を向けなくなると、何年間もブロークン英語の状態にとどまることになります。
「行った、ワタシ、ソコ!楽シカタ!マタ、行くタイ!」
とカタコトで話されても、なんとなく言いたいことは分かります。
コミュニケーション自体はできます。
ただ、聞く相手の脳にかなりの負担をかけてしまいます。
最初のうちはそれでも大丈夫ですが、何年もそこにとどまっているのは、もったいないです。
大ざっぱな性格タイプの人は、意識的に文法を学ぶのがオススメです。
声だし練習の最中も、文法を意識してみてください。
ただし、英会話の最中に文法を意識し始めると、会話の流れが止まってしまうので、そこは切り分けて考えます。
普段の声だし練習で文法を意識するクセがつけば、だんだん英会話の最中も無意識レベルで正しい文法で話せるようになってきます。
・ジャンルによって変化(1ジャンルには細かい)
もしあなたが、ジャンルによってこだわりが変化する性格タイプの場合は、「自分は今、文法に関してはどっちだろう?」と自問自答してみてください。
文法に対するこだわりが強いなら、沼にハマらないように気をつけます。
こだわりがないなら、意識的に文法を勉強します。
ちなみに僕は、こっちのタイプです。
自分が今、興味のあるジャンルに関しては、めちゃくちゃ細かくなります。
でも、興味がないジャンルに関しては、まったく関心がわきません。
一点集中型です。
しかも、時期によって興味の対象が変化します。
僕は最初の1年目は、完全にブロークン英語でした。
今振り返っても、めちゃくちゃな語順で英単語を並べるだけで、雰囲気と勢いだけで英会話を乗り切っていました。
でも、相手に自分の英語が通じていないのが、ひしひしと伝わってくることが多くありました。
その後、イメージ英文法に出会って、文法の楽しさにハマりました。
改めて中学1年の教科書から読み直して、最終的には高3レベルの英文法まで勉強しました。
一時期は、文法の沼にハマッて、話せなくなった時期もありました。
両極端に振れたことで、どちらのメリット&デメリットも体感できました。
今は中間ぐらいです。
「ここまでは調べなくていいだろう」
「ここにこだわると、沼にハマるな」
という境界線が見えるようになったので、適度に調べて、適度な場所で切り上げるようにしています。
自分が今作っている動画セミナーの中での「イメージ文法の解説コーナー」も、このギリギリゾーンの中で選んで話しています。
次回の記事では、もう1つの性格タイプ「話好きかどうか?」によって変わる英語勉強法をお伝えします。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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