from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
自己紹介台本を用意して、その内容を暗記してからオンライン英会話レッスンを受けるようになってから、もう1つ僕が気づいた変化がありました。
それが、「アドリブ力のアップ」です。
これは僕自身が実際に英検1級レベルまで英語力を積み重ねてから分かったのですが、アドリブで英語を話し続けるのは、想像以上にムズカしいです。
アドリブの英会話がムズカしい理由は、大きく2つあります。
①話す内容を考えながら、同時に英文を組み立てていくので、脳への負荷が何倍にもなる。
②自分がこれまで音読や瞬間英作文トレーニングで積み重ねてきたストックの範囲内で言えない話題を振られることが多い。
①は、英文を組み立てるだけでも脳の負荷がマックスになるというのに、加えて「何を言おう?」と内容を考えるのが大変すぎます。
特に、レッスン内容を先生任せにしていると、色んな種類の質問がバンバン飛んでくることがあります。
場合によっては、自分がこれまで日本語ですら話したことがないような話題を振られることもあるのです。
そうなると、日本語ですら答えるのがムズカしい話題を、英語で答えなければならなくなります。
これは、苦しすぎます。
話す内容の方に意識が向けば向くほど、英文を組み立てる時にミスが増えたり、そもそもこれを何て英語で言えばいいのか?最初の主語すら思いつかないという現象が起こるのです。
ストックの範囲内で話すのが大変
②は、これまでの自分の英語ストックの範囲外でしか話せない話題を振られた時に、手詰まりになる状態です。
たとえば、
・音読トレーニングで身体にすり込んでパッといつでも引き出せる英単語の語数の範囲内では、表現し切れない内容。
・瞬間英作文トレーニングで回路を開いた文型の範囲内では、表現がムズカしい内容。
の場合は、アドリブで話すのがしんどく感じます。
結局、なんとかひねり出した英単語を、語順がめちゃくちゃなまま並べるだけになってしまうのです。
あまりのブロークン・イングリッシュに、自分で自分がイヤになる・・・
という屈辱を味わうことになります。
本当は知っている文型で話せることが多い
とはいえ、アドリブで言えなかった英文を後になってから調べて答えを知ると、「なんだ!自分が知ってる文型とボキャで話せたじゃん!」と感じることも多いです。
ムズカしく考えすぎて、行き詰まっていただけだったと気づきます。
たとえば英会話の最中に、
「世の中、そんなに甘くないよね。」
と自分が言いたくなったとします。
すると、頭の中にこんな考えが駆け巡ります。
↓↓↓
「世の中って英語で何て言うんだ?世間の人々だから、people か?
甘くないって何て言うんだ?
not sweet かな。
じゃあ、People are not sweet. でいいのかな?
いや~さすがにそれは通じないでしょ? sweet は食べ物にしか使えないんじゃない?
現実が甘くないって言いたいんだから・・・
あれ、現実って英語で何て言うんだ?
ああ、ムリだ!もう、ギブアップ!やっぱり自分にはボキャと文法力がまだまだ足りないな!」
となるのです。
でも、この言い回しは実は思った以上にカンタンで、
It’s not that easy.
でいけるのです。
It = 世の中、状況、現実
that = そんなに(予想している、期待している度合い)
という感じです。
使われている英単語も文法も、どちらも中学1年生レベルですよね。
瞬間英作文トレーニングをしている人であれば、必ず作れるレベルです。
でも、とっさになるとこういう言い回しが出てこない。
つい、ムズカしく考えてしまい、自分で自分を追い込んで行き詰まってしまうのです。
これが、アドリブ英会話がムズカしい理由です。
台本を用意することで、アドリブがラクになる
でも、事前に台本を用意しておいて、その内容に沿って話すと、話題の方向性が制限されます。
制限された中で先生から質問が来た場合、答えるのが圧倒的にラクになるのです。
自分の情報について質問された場合、「答えが思いつかない」ということはないでしょう。
たとえば、「地元はどんなところ?」と聞かれて、何も言えない可能性は少ないです。
僕の場合であれば、静岡東部で伊豆に近い所が出身地なので、「東京に比べて自然が多いですよ。山や海岸など。」という内容は、すぐにパッと頭に浮かびます。
すると、内容を考えることに脳のリソースを持って行かれなくなるので、英文を作ることだけに全力を注げます。
すると、英作文がすごくラクに感じられるようになるのです。
その結果、アドリブで返す力がどんどん増していきます。
台本を用意することのメリットに気づけたことは、僕にとってこの4年間のオンライン英会話経験の中で、最も役立つことでした。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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