From 師範代Shinya(新村真也)
「英語で英語を学ぶ勉強法は有効なんですか?」
この質問は、僕がよく受ける質問です。
英語は、英語で教わるのが一番上達する!
という考え方ですね。
僕もこの、「英語で英語を学ぶスタイル」に特化したやり方を解説した本を読んだこともあります。
そして今、学校教育の現場でも、「英語で英語を教えなさい」という文科省の命令に、先生達は戸惑っているようです。
英語で学ぶとは、どういうことか?
良い?or悪い?を考える前に、「英語で英語を学ぶ」とはどういうことか?をハッキリさせておきましょう。
「英語で英語を学ぶ」時に、考えられるパターンはこの4つです。
①文法ルールが英語で書かれた本を読む。
②英単語の意味を英英辞典で調べる。
③ネイティブの先生が英語で文法や英単語の意味を解説するスタイルのレッスンを受ける。
④意味など気にせず、ひたすら英語を聞きまくる。
海外に留学して語学学校に通うと、自動的にこの①~③のスタイルになります。
④は、よく「聞き流し系」の教材で使われるスタイルです。
僕個人の英語学習体験談としては、①~④に加えて、
⑤ネイティブの先生が英語でTOEICの解き方テクニックを教える。
というレッスンを受けたこともあります。
また、僕が英会話スクールの講師として働いていた頃は、メインのレッスンは、
③英語で文法や英単語の意味を解説するスタイルのレッスン。
を「教える側」としてやっていました。
以上の経験を踏まえて、僕の個人的な意見をお伝えします。
「英語で英語を学ぶ」のは効果的なのか?
まず、結論からお伝えします。
「効果的かどうか?は、人によって変わる」
です。
な~んだ!と思われましたか?
でも、それが真実です。
万人に通用するたったひとつのメソッドは存在しません。
大事なのは、その時その時で、今の自分にピッタリな効果的学習法を選び続けることです。
では、自分にとってこの方法が効果的かどうか?のジャッジ基準はどこにあるのでしょうか?
僕は、英語学習法を選ぶ時のジャッジ基準は、3つあると思っています。
①あなたの今の英語レベル
②あなたの性格や好み
③あなたの生活環境
この3つの基準のうち、時間がたっても変わらないのは②だけです。
③は引っ越し、転勤、人事異動、転職、結婚などのライフイベントで変わります。
①は英語学習を続けていれば、当然変わります。(変わらなかったら悲しいですよね!)
この3つの基準をベースに「今の自分」を考えながら、どの英語学習法を選ぶかを決めるとうまくいきます。
特に、「英語で英語を学ぶ」スタイルが効果的かどうか?を決める大きな要因は、
①あなたの今の英語レベル
です。
具体的に言うと、TOEICで700点を超えたあたりのレベルになってきたら、「英語で英語を学ぶ」スタイルが、効果的になってきます。
なぜなら、このレベルになる頃には、ネイティブの先生相手に英語で文法の質問をしたり、返ってきた答えを理解することもできるようになるからです。
逆に言うと、それよりも下のレベルにいるなら、「英語で英語を学ぶ」スタイルは、効果的ではないです。
やってみると分かる
これは、僕自身の体験談なのですが、初心者の頃(TOEIC300点レベルの頃)に「英語で英語を学ぶ」を試したことがあります。
正直、メチャクチャきつかったです!!
かなり苦戦しました。
このやり方がとても効率的だとは思えませんでした。
具体的に何をやったか?というと・・・
①英単語の意味を英英辞典で調べる。
②ネイティブの先生による「英語だけで行われるレッスン」を受ける。
③英語の聞き流し教材をかけっぱなしにする。
という3つです。
これはやってみるとわかりますが、学習効果という点では、かなり効率が悪いです!
次回は、その理由を詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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