From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)
同僚のデイビッドに、仕事終わりにレストランに連れて行ってもらってから、しばらくたった頃のこと。
デイビッドが「こんどは週末に一緒に遊ぶかい?」と誘ってくれました。
やった!地元のカナダ人の遊びを体験するチャンスだ!と僕は思いました。
さっそく、その週の土曜日、デイビッドは僕を「スタンレーパーク」という大きな公園に連れて行ってくれました。
ここは以前、語学学校の仲間と観光ツアーで来たことがありました。
でも、あまりにも広すぎるため、とりあえず行ったのは、公園内にある水族館と、トーテンポール広場の「王道パターン」しか行ったことがありませんでした。
スタンレーパークの面積は、なんと400ヘクタール!東京ドーム約100個分に相当します!
とてもじゃありませんが、1日かけても回りきれません。
こんな巨大な公園が、東京に匹敵する近代的なビル群の中にあるのは、すごく不思議な感覚です。
そのスタンレーパークに、また来ることになろうとは!地元人は、この公園をどう使うんだろう?
そんなことを思いながらワクワクしていると、デイビッドが背中にしょっていたバックパックをおろし、中から何かを取り出しました。
ローラーブレードの街
中から出てきたのは、ローラーブレードでした。ブーツの真ん中にローラーが一列に並んでいるやつです。
そういえば、街を通勤する人たちの中にも、ローラーブレードで出勤するサラリーマンの姿をよく見かけます。
休みの日もローラーブレードを楽しむとは!!バンクーバーは、どうやらローラーブレードの街のようです。
デイビッドは、自分のローラーブレードを持ちながら、すぐそばにあるレンタル屋さんに向かいました。
そこで、僕の足をサイズを手際よくチェックしながら、初心者の僕にピッタリなモデルを選んでくれました。
このレンタル屋さんでは、自転車とローラーブレードを貸し出しているようです。
僕は日本にいるとき、ローラーブレードを買って練習したことがありました。
何かのテレビ番組で紹介していて、めっちゃカッコよく滑っているのを見て、憧れたからです。
日本では、回りでやっている人が少なくて、土手へ行ってもやっているのは子供くらいでした。
意外にむずかしい!
ローラーブレードは見た目よりずっと難しくて、最初の頃はとにかく転びまくりました。
似たようなもので「ローラースケート」がありますが、あれは車輪が上下左右の4隅についているので、安定感があります。
でも、ローラーブレードは車輪が全部、縦一列に並んでいます。
なので、安定感がなく、体重移動をうまくやってバランスを取らないと、すぐにうしろに「スッテン!」と転んでしまいます。
アイススケートと同じ感覚です。ただ、接地面積が少ない分、スピードは出ます。
日本では周りでローラーブレードをやっている大人はいないし、ちょっと恥ずかしかったけど、せっかく買ったし、滑れるようにならずに終わりにできるものか!
という執念で、なんとか普通に進めるようにまではなりました。
転ばずにまともに滑れるようになるまでに、数ヶ月かかりました。
まさかのタイミングで再び!
その後、ローラーブレードが壊れてしまい、新しいものを買ってまで練習を続けるメリットも感じなくなっていたので、すっかり遠ざかっていました。
それがまさか、数年後にこんな異国の地に来て役立つ時が来るとは!!
僕とデイビッドは、ローラーブレードを装着すると、公園の中に向かって走り出しました。
デイビッドが速い!!そして、うまい!!めちゃくちゃスムーズだ!!
僕は必死で感覚を取り戻しながら、なんとか進んでいきました。
そして、僕の前に、信じられない光景がパーッ!と開けました!!
・・・つづく。
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(英語の達人養成ジム 師範代)
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