from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※最近、話題になっている人気本「人生の経営戦略LIFE」の内容と、英語学習とのつながりを僕が感じた部分のお話の続きです。
前回の記事では、この本に書いてある、
・「国も企業も個人も、右肩上がりで成長し続けないとダメ」という価値観が今でも続いていること
・現実的に経済的成長が日本全体で60年間も横ばいになっていること
・この2つのズレが、人々を混乱させる「つなぎ目の社会」になっていること
ということを、僕が個人的に仕事の世界で経験してきた体験談をお伝えしました。
そしてこのズレは、仕事だけではなく、英語学習の世界でも、感じることになりました。
僕が英語学習で感じた違和感:数値化しなければならないプレッシャー
僕は最初、TOEICや英検などの資格試験にまったく興味がありませんでした。
当時は転職するつもりもなく、あくまで趣味として英会話スクールに通い始めたので、カジュアルに会話が楽しめれば良いと考えていました。
資格試験の英語は、きっと学校英語のようなつまらない内容に違いないと思っていたのです。(実際はそんなことはなかったのですが)
でも、僕が通っていた英会話スクールでは、TOEICのスコアに応じた「できることリスト」の大きなポスターがロビーの壁に貼ってあって、常に目に飛び込んできました。
さらに定期的に「TOEICを受けようキャンペーン」のようなものがあって、先生やマネージャーさんたちから、「シンヤさんはTOEIC興味ないですか?英検はどうですか?受けませんか?」と誘われました。
でも、僕はビジネス英語に興味がないし、英検も中学時代の苦い思い出が残っているだけでした。
中学時代に受けた英検の内容がどんなだったかまったく記憶がないけど、当時の僕にとって「つまらなかった」という感情だけは覚えていました。
だから、「受けませんか?」と言われるたびに、そのことをハッキリ伝えるようにしていました。
これは後になってから知ったのですが、英会話スクールに通う生徒たちの中で、TOEICや英検を受ける人たちの方が、そうでない生徒たちに比べて長く続ける傾向があるそうです。
日本人は資格が好きなので、目に見える目標が何もないよりは、数値化できるTOEICや英検などに向かっている方が、モチベーションが長く続く、とのことでした。
僕のモチベーション
ただ僕は、資格試験がなくても「彼女が欲しい!」という強いモチベーションがあったので、英会話スクールには通い続けて、できるだけ休まないようにしていました。
また、外国人が集まるバーにも、常に通い続けていました。
今思い返すと、
・「彼女が欲しい!」というモチベーションは、資格試験と同じかそれ以上の効果を生み出す
・英会話スクールで女性に出会えなかったとしても、「英語が多少できるようになれば、モテ度がアップするのでは?」という期待は、大きなモチベーションになる
・一方で、すぐに彼女ができてしまったら、モチベーションが途切れて英語学習が続かなくなるデメリットもある
ということが見えます。
僕の場合は、英会話スクールに通い始めてから、最初の2年間で出会った女性たちに相手にされなかったおかげで、「モテるためには、英語力を上げなければ!」と自らを奮い立たせ、英語学習に打ち込むことができました。
ただ、それでもTOEICなどで自分の英語力を数値化して自慢してやろう!という発想にはなりませんでした。
あくまで「女性が見ている前で、外国人とペラペラ話すとまではいななくても、ペラッとしゃべるシーンを見せて、『キャッ!ステキ!』と思ってもらう」ぐらいが目標でした。
でも、そんな立場表明をしていても、やはり定期的に英会話スクールのスタッフやクラスメイトから、「シンヤさんはTOEICとか受けないんですか?」と言われることがありました。
点数に振り回される姿
そして、定期的にTOEICを受けているクラスメイトが、一時的に点数が落ちてすごくヘコンでいるのを見ることも多くありました。
僕の目から見ると、そのクラスメイトの英語力はぜんぜん落ちてないのに、TOEICの紙の上での点数は落ちているので、本人はすごく落胆しているのです。
その時に僕は、
「なんでみんな、そんなに数値化したがるんだ?」
「なんでみんな、そんなに上を目指すんだ?」
「普通に趣味として楽しくやってちゃダメなの?」
と、違和感を覚えました。
なんだか、仕事と同じ発想を趣味の英語学習の世界に持ち込まれた感覚が、僕の中にあったのです。
もちろん、仕事で英語を使う人もいるし、会社から点数を上げるように言われている人もいるでしょう。
そのクラスメイトは、こっそり転職を考えていたのかもしれません。
でも、当時の僕には強い違和感がありました。
結局、その数年後には僕も、自分の意思で受け始めた資格試験の楽しさにハマッて、英検1級&TOEIC975点まで取ることになるのですが、実はその後にも、違和感を感じるシーンがあったのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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