【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編104】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
期待に胸をふくらませて入った最上級クラスは、僕の予想と違っていました。
 
 
うまく説明できないのですが、クラス全体から緊張感というか、ピリッとした気合いのようなものが感じられなかったのです。
 
 
僕が最初に予想していた最上級クラスのイメージはこんな感じでした。
 
↓↓↓
 
・生徒の志のレベルが高い。みんな上を目指して全力で切磋琢磨している。
 
 
・演技がすごく上手な人が揃っていて、ハイレベルなところでやるのが「当たり前」になっている。
 
 
・先生が生徒に求める演技レベルもすごく高い。
 
 
・すでにプロの役者として活動している人が何人かいて、現場の話を聞かせてもらえる。
 
 
そんな感じです。
 
 
でも、実際に入ってみて初日で感じたのは、こんな感じでした。
 
 
↓↓↓
 
・長くいる生徒同士&先生との距離がすごく近い。「生徒が先生にツッコミを入れて、みんなが笑う」という図式が出来上がっている。先生もわざとボケたりする。
 
 
・長く通っているっぽい人達の演技を見ても、あまり迫力を感じない。
 
 
・先生は長く通っているベテラン生徒ばかり優先的に当てて前に出させ、アドバイスする。
 
 
この3点が、初日に感じたことでした。
 
 
ベテラン生徒の中ですでにプロの役者として活動している人がいるのかどうか?までは分かりませんでした。
 
 

自己紹介も交流もゼロ

新しく入った僕らは、長くいるベテラン生徒達のことを知りたいと思っていました。
 
 
でも先生は、自己紹介タイムのような時間を取りませんでした。
 
 
先生が僕らに話しかけるどころか、目を合わせることもほとんどありませんでした。
 
 
ベテラン生徒たちと先生との間で「いつもの調子で盛り上がっている」という感じでした。
 
 
僕ら新人はそれを眺めているだけでした。
 
 
練習をする時にもペアを組むのは「新人生徒同士」「ベテラン生徒同士」という組み合わせでした。
 
 
結局、ベテラン生徒と新人生徒の交流はありませんでした。
 
 
 

モヤモヤ感

最上級クラスの初日のレッスンが終わりました。
 
 
ヒゲ先生の厳しいクラスから上がってきた僕とT君&Sさんの3人は、何とも言えないモヤモヤ感を感じながらスクールから出ました。
 
 
僕:「・・・どうだった?」
 
 
T君:「・・・なんかなぁ・・・思ってたのと違う。」
 
 
Sさん:「そうそう!私もそう思った!」
 
 
僕:「何なんだろう?このモヤモヤ感。クラスの人達のやる気がないのとはちょっと違うんだよなぁ・・・」
 
 
T君:「そうなんだよ!生徒のやる気がないってわけじゃない。最初の頃はさ、生徒のモチベーションにけっこう差があったじゃん?」
 
 
僕:「あったね。全然練習してこない人もいれば、ガッツリ練習してくる人もいた。」
 
 
T君:「でもこのクラスは、そういう感じでもないんだよね。モチベーションが低いわけじゃないんだけど、でもヒゲ先生のクラスとは雰囲気が違う。」
 
 
Sさん:「わかる!ヒゲ先生のクラスの時には、みんなで一緒に全力を出している感があって、このクラスでやっていれば必ず上達していけるって感じがしてた。でも今のクラスは・・・なんか違う。」
 
 
僕:「そうそう!まさにそれだよ!このクラスに長く通ってる人達を見て、ああなりたい!って思えないんだよね。なんか。」
 
 
T君:「むしろ、ああなりたくない。」
 
 
Sさん:「そうそう!あの雰囲気に飲まれたくないよね。」
 
 
僕:「何だろうね・・・この感じ。」
 
 
T君:「・・・村社会だな!」
 
 
僕:「村社会!!」
 
 
Sさん:「ププッ!(笑)」
 
 
T君:「あれは村だ。外部から来た俺たちは完全に無視して、長いやつらと先生だけで盛り上がってる感じがする。村人と村長だけで仲良くやって楽しんで、外から来た俺らは傍観者って感じ。」
 
 
Sさん:「でも、グループに入れてもらって仲良くしたいって思える感じでもないんだよね。」
 
 
T君:「そうなんだよ!俺たちはただ、演技を上達させたいんだよ。仲良しグループに入りたいわけじゃない。なんか、あの仲良しグループに入っても自分の求める場所に行ける気がしない・・・」
 
 
この時、T君が言った「村社会」という言葉が、この最上級クラスの雰囲気をうまく言い表していることは、後になればなるほど分かりました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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