【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編147】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
ミュージカル女優のM先生とこっそりご飯を食べに行く約束をした僕とT君は、次回のレッスンまでの間、そわそわしていました。
 
 
最初僕とT君がスクールの先生達をご飯に誘って外で会おうとした理由は、
 
 
「芸能界のリアル情報を聞き出して、芸能界は自分が本当に進みたい道なのか?をジャッジする材料にする」
 
 
ことでした。
 
 
 
でも最初はうまくいかず、「スクールのルールで外で生徒と会うのは禁止されているから」と先生たちに断られました。
 
 
あれからしばらくたって、ふとしたタイミングでダメ元でM先生を誘ってみたら、OKをもらいました。
 
 
ただ正直、M先生から「リアル芸能界情報」を聞き出せるかどうかは、すでにどうでも良くなっていました。
 
それよりも、M先生がスクールのルールを破るリスクを冒してまで、僕とT君とご飯を食べに行こうと決めてくれたことが、嬉しく感じていました。
 
 

芸能人の距離感

僕とT君にとってはM先生は「別世界に住む美女」という感じで憧れの存在でした。
 
 
僕とT君は、その憧れ感情を全面に出しながら、M先生のレッスンを受けていました。
 
 
遠い存在であるがゆえに、憧れ感情を出すのに抵抗がありませんでした。
 
 
よく芸能人のファンが空港とかで取り囲んでキャーキャー叫んだり、「愛してる~!」とか言ったりしますが、あれはその芸能人との距離感があるからこそだと思います。
 
 
同じ会社にいるイケメンや美女など、現実的に手が届く範囲で「いいな」と思っている相手に対してキャーキャー言ったり、いきなり「愛してる!」とか叫ぶ人は、男女ともにほとんどいないと思います。
 
 
むしろ気になる相手ほど、相手にどう思われるか?が気になって好意を伝えられなかったりします。
 
 
でも芸能人相手なら、「相手にどう思われるか?」を気にせずに自分の好意を全面に打ち出して伝えられるのです。
 
 
僕とT君にとって、M先生はそんな距離のある存在でした。
 
 
M先生は女優なので、きっと普段からファンの人達からキャーキャー(男性ファンの声はウォーウォー?)言われているんだろうな、と思っていました。
 
 
だから僕とT君はファンの1人として、
 
 
「M先生は現実離れしたキレイさですね!」
 
 
「M先生の雰囲気は、舞台の上のキャラがそのまま現実世界にやって来たみたいな感じです!」
 
 
といった言葉をM先生に言うことに、抵抗感はありませんでした。
 
 
言われた時のM先生は、
 
 
「オホホ、ヤダもう~そんなことないわよ!」
 
 
みたいに謙遜することもあれば、
 
 
「ウフ、ありがとう!嬉しいわ!」
 
 
みたいに受け取ることもありました。
 
 
僕とT君は、「どっちがM先生をたくさん褒められるか?」で競争している感じでした。
 
 
M先生にとっても、僕ら2人は「かわいい生徒」に感じられていたのかもしれません。
 
 
だからこそ、スクールのルールを破ってまで僕らとご飯に行くことに同意してくれたんだと思います。
 
 

食事会の目的

僕とT君は、M先生との時間を大事に過ごそうと思いました。
 
 
「スクールにバレたらクビ」という厳しい状況では、今回の食事会が最初で最後のチャンスになるでしょう。
 
僕とT君は事前に相談して、
 
 
「限られた時間で無理にリアル芸能界情報を聞き出そうとするよりも、M先生との時間をフルに楽しむことに集中しよう!」
 
 
ということになりました。
 
 
そしていよいよ、当日がやってきました!
 
 
 

作戦決行!

僕とT君は、いつも通りM先生のレッスンを受けました。
 
ソワソワして集中力がなくなっているのが自分でも分かりました。
 
 
レッスンが終わると、M先生は僕とT君に向かって、
 
 
「じゃあ、後ほど。」
 
 
と言ってニコッと笑顔を見せてから、レッスンルームを出て行きました。
 
 
僕とT君は、お互いに目を見合わせて、小さくガッツポーズを取りました。
 
 
なんだか、秘密の作戦を実行しているような気分です。
 
めちゃくちゃドキドキします!
 
 
僕らは、急いでいつもの中華屋さんに向かいました。
 
・・・つづく。
 
 
 

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