From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕の書いた本「やり直し英語革命」のレビューの続きです。
第一章では、「7つの近道勉強法」と題して、初心者が英語学習でやってしまいがちなミスを7つ並べました。
ただし、これらはあくまで「初心者」に当てはまることです。
中上級者であれば、試合(英会話)のトレーニングはやった方がいいですし、目的によっては英単語帳も必要になってくるでしょう。
ただ、多くの日本人が初心者レベルで挫折してしまうので、あえてここは初心者だけに絞ったメッセージにしてみました。
もしあなたが中上級者であれば、きっと「ここは自分に必要だけど、ここは当てはまらないな」というジャッジができると思います。
問題は、「初心者の頃にはそのジャッジができない」ということです。
だからこそ、一番つまずきやすい最初のうちに、「不正確な努力」を避けるためのアドバイスが必要なのです。
僕が一番最初に書いた原稿
もちろん、中上級者でも「ここからさらに上を目指すには、どうしたらいいんだろう?」という悩みがあります。
僕が原稿を書き始めた当初は、そこまでをカバーして1冊の本にまとめるのが目標でした。
僕が一番最初に書いた原稿は、「英語学習者が通る8つのステージと勉強法」というコンセプトでした。
初心者から上級者になるまでの間に通る道をすべて解説した本です。
各ステージでぶつかるカベや悩みの「あるある」を紹介し、その乗り越え方と、必要なテキストの種類&具体的な使い方までを紹介します。
英語学習者はひとりひとり、ステージやバックグラウンドが違います。
初心者から上級者になるまでの全体のルートが見えれば、自分が今どこにいて、どこまで行きたいのか?が明確になります。
現在地と目的地が明確になれば、そのための手段も実行しやすくなります。
当初はそんな本を作りたい!と思って原稿を書いていました。
ただ、そこには問題がありました。
それは、「ページ数が増えすぎる」ということです。
分厚い本は読まれない
おそらく、英語学習者の8つのステージをすべて盛り込んで、各ステージごとに詳しく解説しようとすると、500ページを越えるボリュームになってしまいます。
今、本屋さんで売られている本は、だいたい150ページから200ページぐらいです。
どんなに良い内容でも、200ページを越えると、とたんに売れなくなるそうです。
英語で書かれた洋書であれば、500ページを越える本で世界的ベストセラーになっている本もたくさんあります。
これは文化の違いから来ているそうです。
国土が広いアメリカや欧米諸国では、「大きいこと=良い」という価値観なので、分厚くて大きな本がよく売れます。
僕は以前、世界的なベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の1と2の英語の原書をアマゾンで買って読みましたが、届いた時には本のデカさと厚さに驚きました!
厚すぎてビジネスバッグに入れるとパンパンになってしまうのです。
国土が狭い日本では、「小さくて軽いもの=良い」という価値観があります。
特に、東京などの都会ではその価値観がハッキリ出ています。
満員電車の中でデカい本を取り出して読むことは、物理的に不可能です。
出版社の編集者さんの情報では、今の日本の本は、昔に比べてどんどん小さく軽く薄くなっているそうです。
売れる本=コンパクトにまとまって読みやすい本
という図式があります。
そんな理由から、今回は「すべてを盛り込んだ1冊の本」というコンセプトは断念しました。
そして、一番つまずきやすい初心者のステージを詳しく解説した本を作ることにしたのです。
中上級者にも有効なトレーニング法
初心者のステージだけに絞ることで、ページ数を気にすることなく濃い内容にすることができます。
また、初心者にオススメする音読トレーニングや瞬間英作文トレーニングは、TOEIC900点を超える上級者にも有効なメソッドです。
なので、このブログを読んでくれている中上級者の方にもオススメできる本、ということを意識して書いてみました。
「トレーニング法とテキストの使い方」というポイントに絞ることで、少ないページでもしっかり解説できることが分かりました。
・・・つづく。
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