from 師範代Shinya
先日、本屋さんで新刊本をチェックしていたら、「老害脳」というタイトルの本が目に飛び込んできました。著者は脳内科医、医学博士の加藤俊徳先生です。

「老害」という言葉は、なんとなく僕の中では、性格と結びついているイメージがありました。
つまり「性格の悪い年長者が、若年者を叱り飛ばす」という図式です。
実際に、老害という言葉自体の使われ方としては、そんなイメージがある気がします。
でも、この本をチラッと本屋さんで立ち読みしたら、老害とは、
・性格とは関係なく、脳の機能の衰えから誰にでも生まれる現象
・年齢的には、40才前後から始まる傾向がある
と書いてありました。
しかもこの本は、医師が医学的な視点から書いた本です。
世界の研究による証拠も交えて解説されているので、説得力があります。
今年48才になった僕は、「人ごとではないな!」と思いました。
自分が老害化しているのでは?という不安
以前の記事でも書いたことがありますが、僕は「幼い娘2人の行動に対して、なぜかプリプリ怒ってしまう自分」に嫌気がさしていた時期がありました。
あれから、児童精神科医の先生が書いた本を何冊か読んで、それが自分だけではないと分かり、対処法も分かったので安心した部分はあります。
ただ、だからといって、娘たちにまったく怒らなくなったわけではありません。
40才を過ぎてから生まれた娘たちに対しては、年齢差もあって「きっと自分は、メロメロになって甘やかすパパになるだろう」と思っていたのに、全然そうなっていません。
保育園の登園時間が迫ってもご飯を食べないどころか、着替えもしない娘に対して、強く怒ってしまったり。
最近、言葉をだいぶ覚えて使いこなせるようになってきた上の娘が、4才にして早くも反抗的なセリフを言ってきた時に、流せずに真に受けて言い返してしまったり。
「あーしなさい、こーしなさい」という指示をついやってしまう自分を見ていると、ちょっと心配になっていたところでした。
このままでは、娘が成長するにつれて、
「子どもに自分の意見を押しつける父親」
になりそうで、どうしたものかと思っていたのです。
娘たちが思春期ぐらいになった頃に、今と同じように「あーしなさい、こーしなさい」とか言ったら、「このウザい老害オヤジめ!」と面と向かって言われる、悲しい未来が見えました。
さらに、もし今の娘に対する自分のリアクションの傾向が、自分の娘以外の、自分と年齢の離れた若い人に対してまで広がってしまったら・・・
これは間違いなく「老害」と呼ばれるのではないか?そんな不安がモヤモヤと湧き上がってきていたところでした。
そんなタイミングで、この本が目に飛び込んできたのです。
この本の全体像
本屋さんで立ち読みしながら、全体像をチェックしたら、
・老害という言葉の歴史(実は40年以上前からあって、辞書にもちゃんと載っている)
・老害には、大きく右脳老害と左脳老害の2タイプがある
・老害化は、年齢と共に誰にでもなるのが自然な脳のメカニズム
・老害の被害者側と加害者側は、実は紙一重
・MRIの脳画像で、脳が老害化しているかどうか診断できる
・脳は鍛え続けることによって、老害化を防げる
・101才で亡くなるまで老害脳にならなかった人の実例(MRI画像と実際の言動の両方で)
・自分の口ぐせ&思考のくせから診断する、老害脳の9パターン
・上記9パターン別の対処法(自分の脳の鍛え方)
・外国語の勉強をしている人の脳は、老害化しにくい
など、僕の状況ではとても気になる情報が詰まっていました。
特に、「外国語の勉強をしている人は、脳の老害化を防げる」というのは、僕にとっては希望の光に見えました。
そこでさっそく図書館で借りて、じっくり読み込んでみることにしたのです。
次回の記事で、僕の印象に残った部分をシェアします。
・・・つづく。

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