from 師範代Shinya
(→前回の続き)
4才の娘の、少し前のビデオ映像を見返すと、明らかに日本語のレベルがアップしているのが分かります。
でも、日々の変化は少しずつなので、あまり実感しづらいのです。
3~4才からが母国語の習得時期としては最も伸びる時期だと思われます。
おそらく、これだけ早いペースでスピーキングレベルが上がっていくのは、小学校低学年ぐらいまででしょう。
そのあたりで、大人と同じように敬語まで使いこなせるようになると思われます。
キッズイベントなどで、ボランティアで誘導係をしている小学生(たいぶん3年生ぐらい)を見ていると、敬語をかなり使いこなしていて驚きます。
そんな、「人生の中で最も言語能力の伸びスピードが早い時期」でさえも、毎日目に見えないぐらい少しずつ変化していくので、毎日一緒にいる人は上達に気づきづらいのです。(もちろん自分自身でも気づかないでしょう)
そしてこれは、大人の英語学習にも通じる部分があります。
英語学習の伸びは、本当にゆっくりペースです。
TOEICなどの資格試験の点数は、たまに短期間で伸びることもあります。
でも、スピーキングの能力だけは、「1ヶ月で急にペラペラになる」という事例を見たことはありません。
発音スキルも同じです。英語らしい発音ができるようになるためには、口周りの筋肉を鍛える必要があります。
これまで使ったことが無かった、口と舌の筋肉の動きを覚え込ませないと、英語の発音は身につきません。その点では、スポーツや武道と似ています。
スポーツの世界では見かけない広告コピー
スポーツの世界では、
・1ヶ月で、君もプロボクサーのスキルが手に入る!
・サッカー初心者でも、3ヶ月後にはJリーグ選手並みのスキルが君のものに!
なんて広告コピーの教材や教室を見かけることは、ありません。
おそらく、そんな広告を出したら、プロボクサーやJリーグの選手たちから「俺たちの努力をバカにするな!」と怒られるでしょう。
「スポーツの上達期間は、年単位で見積もる必要がある」というのが、みんなの共通認識です。
でも、なぜか英語の世界では、「初心者でも3ヶ月後には、ネイティブ並にペラペラ!」みたいなキャッチコピーの広告を、まだ見かけることがあります。
こういう広告をネイティブが見たら、「俺たちをバカにするな!こっちは生まれてから何十年、英語を使い続けてると思ってるんだ!」と怒られるでしょう。
ゆっくりペースで伸びるからこそ、「記録」するのが有効
英語はゆっくりペースで伸びていきます。
自分でも気づかないぐらい、日々小さな変化を重ねているのです。
でも、年単位で見ても変化に気づきづらいことがあります。
なぜなら、1年前の自分の英語がどんな感じだったか?ハッキリと細かく覚えている人はいないからです。
だからこそ、記録しておく価値があります。
自分が英語を話すところを録音したり録画することで、
・自分が英語を話すスピード
・自分の英語の正確さ
・自分の英語発音のスキル
などを、しっかり形にして残すことができます。
最初は、自分の声を聞くのが恥ずかしいかもしれません。
でも、やってみると効果テキメンです。
1年前、2年前の自分が話していた英語の記録を見返しながら、今の自分が英語を話している記録と見比べると、
「あっ!確かにここが上達しているな!」
と自分で気づくことができるのです。
日々の違いが分からなくても、年単位では確実に上達ポイントを発見することができます。
特に今は、スマホでカンタンに録音や録画ができる時代になりました。
だからこそ、英語学習者にとっては「自分の英語の上達記録」を残すのには追い風になっていると思います。
次回の記事では、僕が自分で自分の英語の上達の記録を残した時の体験談をお伝えします。
・・・つづく。
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