【僕が自分の英会話の様子を録音して聞いてみた結果】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

当時のボイスレコーダーで最上級モデルを手に入れた僕は、この新しいガジェットがすっかり気に入ってしまいました。

そして、どこに行くにも持ち歩くようになりました。

自分が週1回ペースで通っていた英会話スクールにも持って行き、先生とクラスメイトに許可を得て、毎回のレッスンを録音させてもらいました。

レッスンは基本的にテキストに沿って進んでいくのですが、最後のパートで少しアドリブ要素が入っている部分があります。

自分の趣味や生活スタイルなど、お題を与えられて、事前に準備としてメモしてきたことを話すパートです。

クラスメイトや先生から質問が来るので、どうしてもアドリブで答えなければならない時間があります。

そのシーンの録音を聞き返すと、自分のたじたじっぷりがよく伝わってきました。

レッスン中は、必死で頭を働かせているので、自分がしっかりした文法や英単語で返事をできていたのか、それともめちゃくちゃなブロークンイングリッシュだったのか?よく分かりません。

そこで、レッスンが終わって家に帰って落ち着いてからボイスレコーダーの音声を聞くと、客観的に自分を見れるのです。

思った以上にダメダメだと感じる

後から自分の英語を聞き返すと、思った以上にブロークンになっていることが分かりました。

英単語も語順もめちゃくちゃで、「よくこれで通じたなぁ~」と感じることも多くありました。

さらに、流ちょうさがめちゃくちゃ低くて、「え~と・・・」「う~ん・・・」とか言いながら考え込んでいる時間が長く、客観的に聞いていると、違和感がありました。

僕たち日本人は、自分の英語に対しては、厳しくジャッジしてしまうものです。

クラスメイトが同じようにたじたじになっていても、全然気にならないのに、自分のそういう姿を見ると、気になってしまいます。

ただ、ここでボイスレコーダーで録音した自分の英語を何度も聞くことを通じて、「現実を直視する」メンタルが養われました。

「まあ、こんなもんか!」と開き直ることができたのです。

その後、レッスンの録音はしばらくお休みしていました。データ容量が圧迫されて、パソコンにも入れられなくなってきたのです。

レッスン時間の50分を高音質でフル録音すると、かなりの量のデータになります。

今でこそ、ノートパソコンのデータ容量が増えたり、外付けストレージが安くなったおかげで、音声データの容量は少なく感じられるようになりましたが、当時は音声データでさえも重く感じられました。

代わりに、短い時間で済む音読の声を録音するようにしました。

Before & After が分かりやすくなる

①英語音読用のテキストの新しいユニットに入ったらすぐ、自分の音読を録音する。当然、つっかえたり発音を間違えたりする声が録音される。

②1週間かけて何度も音読やシャドーイングを繰り返す。

③最後にもう一度、自分の音読の声を録音する。

④最初の①の音声と③の音声を聞き比べて、上達を実感する。

という流れです。

この手法は、僕にとってはモチベーションを長く保つのに役立ちました。
英語学習というのは、日々の変化がわかりづらいジャンルです。

1ヶ月ガンバったら、急に英語がペラペラしゃべれる、なんてことは起こりません。

でも、音読は違います。

1週間ガンバったら、先週とはまったく違うスピードと正確さで読み上げることができるのです。

でも、その1週間でさえも、日々の変化に自分で気づくのはムズカしいです。

だからこそ、最初と最後で録音して自分で聞き比べてみるのです。

明らかな違いを実感することで、モチベーションが上がります。

また新しいページのユニットに入った時に、

「よーし!やるぞ!」

という気持ちになるのです。

最初がボロボロなほど、1週間後が楽しみで、やる気がみなぎってきます。

しかも、音読の場合は読み上げ時間が1分~長くても2分ぐらいなので、毎週録音したとしても、音声データの容量が大きくなりません。

英会話レッスンだと週1回で50分の容量を使いますが、音読の場合は週2回録音して2分しか消費しません。

25分の1のデータ量で済むのです。

発音の小さな改善を積み重ねられる

この方法で毎週自分の声を録音して聞くことを繰り返すことで、僕は自分の発音にかなり気を向けられるようになりました。

「Lの発音がまだ弱いな。次はもう少し強めに声を前に出すようにしてみよう」

というように、少しずつ試行錯誤を繰り返しながら、ネイティブ発音(北米)に近づく工夫を、1つ1つ積み重ねていきました。

自分の発音の録音を自分の耳で聞いて、ネイティブのお手本音声と比べながら、「違和感を取り除く」ように微調整を繰り返していった感じです。

これを1年続けた頃から、初対面のネイティブに「君の発音はとてもクリアで、アクセントも自然で、聞きやすい。アメリカに住んだことがあるの?」と聞かれることが増えてきました。

今でも、「発音をどうやって習得したのか」と聞かれることがありますが、僕は何か魔法のようなメソッドを使ったわけではありません。

このような小さな改善を繰り返すことで、少しずつ上達させてきました。
地味な作業をコツコツ積み重ねることこそ、一番効果があると思います。

 

・・・つづく

 

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