From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、英単語帳を買うタイミングは、
「音読トレーニング用教材のレベルを上げても、新しく出会う英単語の数が減ってきたとき」
だとお伝えしました。
今日は、僕自身の体験談をお伝えします。
僕は、「英単語 → 日本語」という順番で書いてあるスタイルの無味乾燥な英単語帳を、どうしてもやる気になれませんでした。
なので、音読トレーニングを始めて最初の1年半くらいは、まったく英単語帳を買いませんでした。
その代わりに、音読トレーニング用教材をひたすらこなしていました。
音読トレーニング用教材は、次の3つの条件をクリアしているものの中から選んでいました。
↓↓↓
①ある程度まとまりのある長さの文
②自分が興味の持てるトピック
③ネイティブの読み上げ音声のCD付き
です。
この3つの条件さえ満たしていれば、その本は迷わず買って、音読トレーニングで仕上げていました。
どんどん知らない英単語がなくなる
これを繰り返していると、知らない英単語がどんどんなくなってきます。
最初は1つの長文の中で、30%~50%ぐらいは知らない英単語が並んでいるのですが、1年半後には、さっきの3つの条件内でどのテキストを選んでも、知らない英単語が2~3個くらいになっていました。
そうなると、負荷が軽すぎて、あまり面白くありません。
これまでは、ひとつの長文を仕上げるたびに、数十個の英単語を新しく覚えられるという快感がありました。
でも今は、まったくと言っていい程ありません。
そこで僕は、「そろそろ、ボキャビルを始める時期かも?!」と思い、今まで避けてきた英単語帳に初めて手を出すことにしました。
初めての英単語帳
僕が一番最初に選んだ英単語帳は、「DUO3.0」です。
今思い返しても、これは本当に良い選択だったと思います。
DUO3.0を僕に勧めてくれたのは、僕のメンターで英検1級ホルダーのダイスケさんと、僕が英会話スクールに通い始めた時に同じクラスで出会って友達になったケイタでした。
2人とも英語力で僕より先を行っているので、良いアドバイスをもらえました。
DUO3.0の魅力
DUO3.0は、他のどの英単語帳とも違い、僕が求める3つの条件を満たしていました。
①ターゲット単語を効率よく盛り込んだ例文
②会話でそのまま使える自然な例文
③ネイティブの読み上げ音声のCD付き
この3つを満たしているだけで、僕は俄然ヤル気がわいてきました!
ところが・・・
久しぶりの敗北感
最初のページをおそるおそる開いた時、僕の目には、こんな英文が飛び込んできました。
↓↓↓
We must respect the will of the indevisual.(私たちは個人の意思を尊重しなければならない)
「うぉっ!分からない・・・全然わからない・・・」
それまで積み上げてきた自信が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた瞬間でした。
その後も、ページを進んでみましたが、少なくともユニット①には知らない英単語&知らない文法が満載でした!
僕は衝撃を受けました・・・
いきなり最初からこんな短くてカンタンな英文の意味も取れないとは!
僕はそれまで、音読トレーニング教材しかやったことがありませんでしたが、確実に自分のボキャブラリーが増えていたと思います。
それでも、DUO3.0にはまったく敵いませんでした。
今思い返すと、当時の僕の語彙レベルは約5,000後くらいだったと思います。
対してDUO3.0は、6,000後レベルです。
知らない英単語が1,000語入っていれば、そりゃ苦しいのは当たり前です。
本来なら、英単語帳の負荷は30%前後がベストです。
収録英単語10個中、知らない英単語が3個前後あるのがちょうど良い負荷なのです。
でも、当時の僕にとって、DUO3.0の負荷は80%くらいでした・・・
今思い返すと、始めるタイミングがちょっと早すぎたと思います。
本来なら、DUO3.0の入門版として「DUOセレクト」から入る方が負荷が軽くてスムーズに入って行けたと思います。
でも当時は、DUOセレクトの存在を知りませんでした。(初版が出たのが2001年のようなので、僕が知らなかっただけだと思います)
今、もし当時の僕と同じ環境にある英語学習者が、僕に英単語帳選びの相談をしてきたら、おそらくDUO3.0は勧めません。
負荷の高すぎる英単語帳は、挫折する確率の方が高いからです。
でも、この超高負荷のDUO3.0を乗り越えることで、僕の英単語力は短期間で驚くほど伸びることになるとは、この時にはまだ思いもしませんでした・・・
・・・つづく。
「つづく」にリンクを貼って下さればこんなに読みにくくないのに。