From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、
「英語を勉強していて良かった!」
と感じる瞬間は、
「他人から見るとどうでもいい、自分にしか分からない喜び」
の方が多い気がする、という僕の体験談をお伝えしました。
最近、僕の身に起きた「英語が聞き取れる喜び体験」をシェアします。
子供の頃に大好きだった映画
僕が子供の頃に大好きだった映画に、「ラビリンス」という題名のファンタジー作品がありました。
1986年に公開された映画です。僕が小学生の頃に、テレビで日本語吹き替え版が放送されました。
当時の僕は、録画したテープを何十回も見返したせいで、日本語吹き替えのセリフで「次に何を言うか?」まで覚えてしまった記憶があります。
このラビリンスという映画は、今振り返って見ても、とても斬新な映画でした。
どんなストーリー?
ストーリーをざっくり解説すると、まず登場人物は、
・主人公の高校生=サラ(ジェニファー・コネリー)
・敵の魔王=ジャレス(デビッド・ボウイ)
・ジャレスの手下のゴブリンたち=人形
・赤ちゃんのトビー=サラの腹違いの弟
という登場キャラです。
サラはファンタジーな世界の空想が好きな女子高生で、いつも「ラビリンス(迷宮)」というおとぎ話の本を読みながら、妄想の世界でひとり遊びしている、内気なキャラです。
お父さんが再婚しているので、新しいお母さんとケンカばかりして、うまくいっていません。
お父さんと新しいお母さんの間にできた、トビーという弟(まだハイハイしている赤ちゃん)のベビーシッター役を任されて、イライラしています。
両親が外出している間に、弟のトビーがあまりに大声で泣きじゃくるので、サラは怒って「ラビリンスの本の中にある、禁断の合い言葉」を唱えます。
魔王に願いを伝える合い言葉です。
サラは合い言葉を言った後、「今すぐ弟を連れ去って!」と言いました。
すると!!
おとぎ話の世界の中だけだと思っていたラビリンスの魔王ジャレス(デビッド・ボウイ)が本当に現れて、トビーを連れ去ってしまうのです!!
あせったサラは、合い言葉を撤回しようとします。
でも、魔王ジャレスは言います。
「弟を返して欲しければ、ラビリンス(迷路)を抜けて私の住む城までたどり着いてみろ。制限時間以内に城に来れなければ、弟はゴブリンに変わるぞ。そして、永遠に私のものになるのだ。」
と。
そこでサラは、ラビリンスを自力で抜けて、城まで行くしかなくなりました。
サラはスタート地点から出発して、色んなゴブリンと知恵比べなどで戦いながら倒していき、城を目指します。
魔王ジャレスは恐怖でゴブリンたちを支配しているので、中にはジャレスに表面的に従っているだけで、密かに反骨精神を抱いているゴブリンたちもいます。
サラは道中で出会った「反魔王派」のゴブリンたちと友達になって、みんなで協力しながらチーム戦で数々のピンチを乗り越え、魔王ジャレスの城に乗り込みます。
サラは果たして、魔王ジャレスを倒して弟のトビーを連れ戻すことができるのか?
というのが、この映画のストーリーです。
時代を感じさせない映画
映画に出てくる建物や風景はすべて作り物のセットで、特撮ファンタジーの世界観が再現されています。
なので時代が移り変わっても、まったく古さを感じさせません。
この映画の面白いところは、生身の人間が3人しか出て来ないことです。(サラの両親役が冒頭に一瞬出てきますが、ほんの数十秒です)
・サラ(ジェニファー・コネリー)
・ジャレス(デビッド・ボウイ)
・トビー(超可愛い赤ちゃん)
この3人以外は、すべてゴブリン(モンスター)です。
めっちゃよく出来ている操り人形
ゴブリンは、「マペット」と呼ばれる操り人形です。
・人が人形の下から手を入れて、口をパクパク動かす
・上から糸で吊って、人形師が自在に動かす操り人形
・人が中に入って全身を動かす着ぐるみ人形
の3種類を使って、すべて人力で演出しています。
当時はまだCGの技術などなかった時代です。
すべて手作りなのです!
それがスゴいところです。
しかも、ゴブリン人形の見た目のクオリティーがすごく高くて、表面の質感がリアルです。
人形の動きもなめらかで、いったいどこから手を入れて、どうやって動かしているのか?がまったく分かりません。
制作現場の裏側映像をYouTubeで見ましたが、ものすごい数の人形師が参加していて、大人数でゴブリン人形を操っていました。
きっと、すごい人件費がかかっていると思います。
そして職人芸のカメラワークで、うまく「上から吊す糸」や「動かす人の手」が見えないように映していました。
僕はこの傑作映画をもう一度見たくなり、僕は最近、アマゾンプライムで買ってサヤと一緒に見ました。
・・・つづく。
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