【カナダとお別れの日】

From  師範代Shinya(新村真也)

(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)

(→前回のつづき)

モントリオールでの一人旅を終えた後、僕は飛行機でまたバンクーバーに戻りました。

持っていた帰りの飛行機のEチケットが、バンクーバーから成田への直行便だったからです。

時間的にそのまま乗り継ぎは出来なかったので、バンクーバーのホテルに一泊しました。

数週間ぶりに帰ってくるバンクーバーの街に、懐かしさがこみ上げてきました。

ここで生活していた日々が、なんだか遠い昔のように感じられます。

バンクーバーでは、ずっとホームステイをしていたので、ホテルに泊まったことはありませんでした。

 

違う景色

ダウンタウンのホテルの窓から見える景色は、とても美しく、モントリオールとはまた違った雰囲気があります。

まったく同じ街でも、ホームステイをしていた3ヶ月間見ていた景色と、今見える景色は全く違って見えます。

もし、観光旅行者としてこの街を訪れていたら、このホテルから見えるような景色だけを見て帰っていたと思います。

でも、旅行ではなく現地に住んだからこそ、ここからは見えない部分をたくさん見れたんだと、改めて気づきました。

 

カナダとお別れの日

僕は、翌朝の午前発の飛行機の便に乗りました。ホストファミリーのジョン&フローレンスにあいさつする時間はありませんでしたが、後でモントリオールの写真をメールで送ろうと思いました。

帰りの飛行機の中で、僕はブルーになっていました。逆ホームシックです。

あぁ、なんて過ごしやすい国なんだ!カナダは!

この、個人主義で自立性を重んじる文化が、僕の気性にとてもフィットしました。

カナダではサービス残業どころか、残業自体がほとんどないし、副業もOKです。

会社の外で何をしようが、すべて個人の自由。

「村社会」的な考え方もないし、会社の飲み会もなし。飲めない酒を強要されることもない。

そんな生き方でも経済が回る国は、なんて素晴らしいんだろう!

これからどうしよう?

日本に帰って日本企業で働けば、またあの仕事漬けの生活に逆戻りすることになるし・・・

そんなことを考えながら、憂鬱な気分になっていました。

とはいえ、また同じ仕事に戻る必要はありません。

むしろ、ここでの経験を生かせる方向に向かった方がいいのではないか?

もし、外資系の会社に就職できれば、カナダの職場と同じような環境で働けるかも知れないし!

そう思いました。

 

成田到着!

長いフライトの間、僕の頭の中にはいろんな考えが駆け巡りました。

全体を通して共通するのは、

「帰りたくない!」

です。もう少しここにいたかったな・・・

でも、また日本に戻ってしばらくしたら、「やっぱ日本がいい!」という気分になるかも知れないし。

そんなことを考えながら成田空港に降り立ちました。

ところが、この気持ちは一瞬で変わることになりました。

 

僕の気持ちをひっくり返した一瞬の出来事

成田空港に着いた僕は、久しぶりに自販機で飲み物を買いました。

カナダにいた頃は、僕は水ばかり飲んでいました。

たまにジュースやお茶などをコンビニで買って飲むことはありましたが、とにかく口に合わなくて、全部飲めずに捨てていました。

緑茶なのに甘ったるくてオレンジ風味がついていたり、アップルジュースと書いてあるのに味が強烈すぎてリンゴの味がまったくしなかったり・・・

そこで、僕が日本に着いて最初にしたことは、自販機で飲み物を買うことでした。

とりあえず僕は、「午後の紅茶」のミルクティーを買いました。

そして、キャップを開けて一口飲みました。

その瞬間、一気に目が覚めるような感覚になりました。

「うまい!!何だこりゃ?!」

驚いた僕は、もう一口飲みました。

「うまい!!めちゃくちゃウマい!!」

僕は、感動しました!!

午後の紅茶って、こんなにうまかったっけ?

おかしいなぁ?俺がいない間にモデルチェンジしたのか?

500mlのペットボトルの残りを、一気に口の中に流し込みました。

うまい!!うまい!!

なんてこった!!

僕は、自分の頬に涙がつたってくるのを感じました。

え?泣いている??

この俺が??飲み物で泣いている??

感情的な涙というより、僕の身体が喜んで泣いているように思いました。

僕は今まで、食べ物や飲み物が美味しすぎて泣いた事なんて、一度もありませんでした。

でも、僕は成田空港で、午後の紅茶ミルクティーのペットボトルを飲んで泣いていました。

でも、感動はここで終わりませんでした。

 

米のうまさに涙!!

実家に帰ると、夕飯に白米が出てきました。久々の日本の白米です。

カナダにいたときも、タイ米をたまに食べることがありました。タイ米は、日本の米に比べると食感がパサパサしているのですが、決して悪くない味でした。

カナダにいた時は、

「タイ米があるなら、生きていけるな!」

と思っていました。

でも・・・

日本の白米を口にした途端!!

僕は再び衝撃を受けました!!

「うまい!!何じゃこりゃ?!」

ビックリしました!!

本当にビックリしました!!

日本の米が、こんなに美味しかったなんて!!

また目頭が熱くなってきました。

うぉ~!!うめぇーーーーーーーー!!

米うめぇーーーーーーーーーー!!

そして、僕の気持ちは一気にひっくり返りました。

この瞬間、僕は「日本に戻りたくない」というブルーな気持ちは吹っ飛びました。

こんなうまい米が毎日食べられるなら、俺は残業しても構わない!!

とさえ思いました。

食べ物の力は偉大です(笑)

・・・つづく。

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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2件のコメント

いつも楽しく拝見させて頂いております。
わかります~!私がよく行くのは仕事でネパールですが、ダルバートというあちらの食事は主食が米なのでわりと口に合うんです。しかも、私はスパイシー好きなので、辛味のあるダルバートは好物です。食べ物で困ることはありません。ところが、たまに帰国すると、やはり日本米の美味しさには驚きます。強いて言えば、ネパールでもアメリカでも生卵があまり食べられないんです。ところが、日本米は生卵によく合うので、卵かけご飯の美味しいこと!
逆にネパール人が日本に来ると、日本米がダメなんですよ。日本米はダルバートに合わないんです。一昨日まで日本に来ていた彼女らに「あなたもネパールに来て、食事に苦労したでしょ」と労われてしまいましたが、労われるくらい、彼女らには日本食が合わなかった様子でした。今頃、ネパールに戻ってダルバートに感動して泣いているかもしれませんね
今週土曜日の東京でのセミナーに参加させていただく予定です。よろしくお願いします。

竹原様

そうですか!ネパールでも米があるとは!
でもやっぱり、日本米が口に合うんですね!

食べ物の影響力は大きいですよね。

セミナーお申込みありがとうございます。
竹原さんにお会いできるのを楽しみにしています。

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