From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※アメリカ人の会話データベースを元に作られた瞬間英作文トレーニング用のテキスト「話すための英作文1秒反射トレーニング」のレビューの続きです。
前作と今作の例文は、ユニットによってまったく同じものもあれば、8割入れ替わっているものも違います。
特に後半の方の接続詞を使った長い文章は、前作と今作の違いは見られませんでした。
とはいえ、前作も同じ会話データベースのコーパスを使って作られているので、「アメリカ人の会話で実際に使われる言い回し」であることに変わりはありません。
前作を持っていない人には、今作は間違いなく「買い」だと思います。
前作を持っている人にとっては、「今作で入れ替わった最新の会話データの例文を味わってみたい!」と感じる場合は、買う価値があると思います。
作りの違い
こんどは全体の作りの違いを見てみましょう。
まず、レイアウトが格段に見やすくなりました。
前作は白黒ページで、もくじページもすべてのユニットが切れ目なくズラッと並んでいるだけでした。
けっこう文字がびっしり詰まっているので、後から「あれ?この言い回しはどこに書いてあったっけ?」と過去のユニットを探そうとした時には、見つけづらさがありました。
でも今作は全ページがカラーになり、もくじページのレイアウトがグッと見やすくなりました。
文型がそれぞれチャプターごとに分かれています。
たとえば、
I’m ~
You’re ~
Are you ~?
This is ~
Is this ~?
などの文型は、すべて1つのチャプターにまとめられて、「be動詞」というカテゴリーでまとまっています。
チャプター2は、一般動詞。
チャプター3は、命令文。
チャプター4は、疑問詞 What
チャプター5は、疑問詞 What 以外
というように、文法項目ごとに見やすくまとめられました。
前作は、このチャプター分けがなく、
I’m ~
You’re ~
Are you ~?
This is ~
Is this ~?
という感じで、型がズラッと並んでいる形でした。
今作の方が、より文法を意識した練習がしやすいように作られている印象です。
ユニット数&文型は前作と同じ
今作に入っているユニット数と文型の種類は、前作と今作で変化はありません。全70ユニットです。
この文型も、320万語の会話データの中から上位のものを抽出しています。
ボキャブラリーの面では、今作の改訂版が出るまでの14年の間に変化があったようですが、文型に関しては変化がないようです。
確かにいくら年月がたったとはいえ、英文法のルールに変化が出ることはないでしょう。
「be動詞?最近のアメリカ人は使わないよ。」
「助動詞?あぁ、私の親世代は使ってたね。今は誰も使わないけど。」
なんてことは、起こりえません。
100年以上たったら文法ルールに多少の変化が出る可能性があるかもしれませんが、数十年単位では変わらないでしょう。
時代の変化の影響を最も受けるのは、ボキャブラリーです。文型や文法ではありません。
そういう意味では、前作を瞬間英作文トレーニングで仕上げた人は、今後もずっと使える「文型資産」を手にれたことになります。
今作をこれから仕上げる人も、同じく一生使える「文型資産」を手に入れることになります。
初心者に嬉しい文型が満載
先ほどもお伝えしたとおり、この本に収録されている文型は「会話データの中で上位70種類の文型」です。
初心者のうちほど、こういった「英会話で使われる文型」を優先的に覚えた方が、モチベーションが保ちやすくなります。
瞬間英作文トレーニングの目的は「文型の習得」なので、本来は例文が実戦的である必要はありません。
でも初心者のうちは、できれば例文を丸ごと英会話で使える確率が高い方が、上達を感じやすくなるでしょう。
特に英会話レッスンと同時並行して受けている場合は、今週覚えた例文をそのまま英会話の中で使える確率がアップします。
その嬉しい体験が、また次のユニットを仕上げるモチベーションになります。
そういう点で、僕はこの本は「英会話が目的の初心者」にとって、最初の1冊として最適だと思います。
・・・つづく。
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