音読教材を選ぶ時に大事なのが、「付属の音声」です。
テキストを買うと、たいていの場合はネイティブの読み上げ音声CDが付いてきます。(最近は出版社のサイトからダウンロード形式が多くなりました)
音読トレーニングをする時には、音声データは必須です。
英単語1つずつの発音であれば、電子辞書やネットで調べられます。
でも、英単語は必ず文章の中で読み上げられます。
文章の中では、それぞれの英単語は前後の音がつながって、まったく別の音に聞こえます。
また、英語はイントネーションのアップ&ダウンが激しい言語です。
どんなに短い文章でも、日本語のように平坦な音が続くことはありません。
文章の中で、どの部分が強く読まれて、どの部分が弱く読まれるか?
を知るためには、付属のネイティブ音声データが必須です。
また、英語はイントネーションだけではなく、スピードも変化します。
すべての英単語が同じスピードで読まれることはありません。
必ずスピードのアップ&ダウンがあります。
これも、どこを速く読み上げて、どこをゆっくりにするか?を知るためには、付属のネイティブ音声読み上げデータが必要になります。
数年間音読トレーニングを続けて、ある程度の量の英語音声ストックが自分の脳内たまってくれば、ネイティブ音声なしでもいける日が来ます。
どこを速く、弱く発音して、どこを強く、ゆっくり発音するのか?
が初見の英文でも分かる日が来るのです。
でも、そこに到達するまでには、付属のネイティブ音声データをマネしながら、何度も声出しをするしかありません。
音声データの好みがモチベーションを左右する
テキストの英文のクオリティーが高くても、付属の音声がイマイチだと、音読をするモチベーションが下がったりすることもあります。
僕がこれまでに経験した「自分に合わない付属音声」は、こんな感じでした。
↓↓↓
①読み上げスピードが、あまりに遅すぎて、オーバーラッピングをしながらイライラしてしまう。
②読み上げスピードがあまりに速すぎて、オーバーラッピングやシャドーイングでついて行けずヘコむ。
③TOEICを意識した本によくある、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど、色んな国のナレーターの人達を採用している音声。ナレーターの国ごとの「なまり」があまりに強すぎて、聞きづらい。マネする気にもなれない。
この3つが、僕がこれまでに遭遇した「自分のモチベーションを下げる音声」でした。
正解はない
もちろん、音声データの好みは、その時の自分のレベルや、個人的な好みによって変わります。
これがベスト!という絶対の正解はありません。
たとえば、初心者の頃に中学1年レベルの英文を使って音読トレーニングしている時には、付属の音声スピードは遅い方が良いでしょう。
あまりに速すぎると、ついていけずにモチベーションがダウンする危険があります。
逆に、中上級者向けのテキストで、大学受験並みのハイレベルな英文を音読しているのに、付属の音声データが超ゆっくりスピードだった場合、何だかやる気が落ちてしまうかもしれません。
国ごとのなまりも、個人差があります。
イギリス英語の美しい発音に憧れている人にとっては、イギリスなまりの強いナレーターの声をマネしたい!と思うでしょう。
一方で、ハリウッド映画を見るのが好きで、アメリカ文化に憧れている人にとっては、聞き慣れたアメリカ発音の方がモチベーションが上がるかもしれません。
僕の体験談
僕の個人体験談では、大好きな速読速聴英単語シリーズを音読している時に、当時出たばかりの最新作「Daily 1500」のバージョン1が、好みに合わずにモチベーションが落ちたことがあります。
バージョン1に収録されている英文は、6,000語レベルの英単語です。
英単語のレベル的には、DUO3.0に匹敵します。
大学受験レベルです。
そんなハイレベル音読教材に付属しているCDの音声が、めちゃゆっくりスピードでした。
スピード的には、同じ速読速聴英単語シリーズの初心者レベル「Basic2400」の、前半のパート1と同じぐらいのゆっくり度合でした。
Basic2400の音声は、後半のパート2ではめちゃくちゃ速くなり、超実戦的です。
でも、Daily 1500のバージョン1の音声データは、全編を通してゆっくりスピードでした。
さらに、TOEICを意識して色んな国のなまりの強いナレーターを採用していたので、僕はとてもやりにくく感じました。
スピードに関しては、ウォークマンのスピードコントロール機能を使って、1.5倍速ぐらいで練習していました。
今では、Daily 1500はバージョン3になっていて、試しに買って聞いてみたら、僕の超好みに仕上がっていました。
音声の発音スピードは速く、ナレーターもアメリカとカナダの方々なので、僕の好きな北米発音で好みです。
ただ、速読速聴英単語シリーズのように、何度も改訂を重ねてブラッシュアップされていく英語テキストは珍しいです。
ふつうは、1回出て人気がなければ、廃版になっていきます。
せっかく英文は気に入っているのに、付属の音声が気に入らない・・・
お気に入りの英文を、お気に入りの音声で読み上げてくれる無料サービスが登場!
そんな悩みを解消する、素敵なサービスが登場しました。
それが、「音読さん」です。
どんな英文でも、自分の好みのネイティブ発音で読み上げてくれるサービスです。
スピード、なまり、声質を、自由にカスタマイズして選べるのです!
しかも、利用料は無料です!
(※上級プランは有料です)
次回は、この画期的な音声読み上げサービス「音読さん」を詳しく解説していきます。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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