From 師範代Shinya(新村真也)
「熟語」と聞いて、アレルギー反応を起こす人は多いです。
学生時代に、さんざん苦しめられた憎い敵!という人もいます。
「熟語」って何?
熟語というのは、put、get、take などの「動詞」と、in、on、at とかの「前置詞」を組み合わせることで、まったく違う意味になる言葉のことです。
たとえば・・・
「get」は単体で使うと「手に入れる」という意味です。
でも、これを前置詞の「on」と組み合わせると、
get on = 乗る(電車やバスなどに)
という意味になります。
もうひとついきましょう。
「put」 は単体では「置く」という意味です。
でも、同じく「on」と組み合わせると、
put on = 着る(服などを)
という意味になります。
元の意味とぜんぜん違いますよね?
この「get on」とか、「put on」とかのように、「動詞+前置詞」の組み合わせは、「熟語」と呼ばれていて、英語学習者を悩ませます。
ほとんどの人は、この「熟語」たちを、他の英単語を覚えるように、「丸暗記」しようとします。
ところが、熟語はただでさえも似た組み合わせが多いです。
たとえば、getから始まる熟語だけでも、
get on
get in
get out
get by
get off
get over
get down
get away
・
・
・
・
・
・
数え上げたらキリがありません!
そして、それぞれ全く意味が違います。
ただでさえ同じ単語から始まるので、思い出そうとすると頭がこんがらがります。
「あれ?『電車に乗る』は、get inだっけ?get onだっけ?」
という感じです。
熟語は無視できない
英単語学習者ができれば避けて通りたいのが熟語学習ですが、実は熟語を無視して英語をマスターすることはできません。
なぜなら、これらの熟語は、日常会話でとてもよく使われるからです!
ネイティブの人たちは、これでもか!というくらい、日常会話の中に熟語を織り交ぜてきます。
英会話は、熟語を抜きには語れないのです。
日常会話でよく使われるということは、TOEICなどの語学試験でも出題されやすいということです。
なぜ、ネイティブは熟語を使うのか?
ではなぜ、ネイティブは日常会話の中で熟語をたくさん使ってくるのでしょうか?
それは、熟語の方が「やわらかい響き」がするからです。
たとえば、次の日本語を見てください。
①もうすぐ着くよ。
②もうすぐ到着するよ。
①と②のどっちの方が柔らかくて自然な響きがしますか?
きっと①ですよね?
もうひとついきましょう。
①さあ、飛行機に乗ろうぜ!
②さあ、飛行機に搭乗しようぜ!
あなたは、①と②どっちを日常会話でよく使いますか?
きっと①の方ですよね?
英語の世界でこの①に相当するのが、「熟語」です。
「着く」という意味の単語はふたつあります。
arrive(到着する)
get to (着く)
です。
飛行機に「乗る」という英単語は2つあります。
embark(搭乗する)
get on(乗る)
こうやって比べて見ると、僕ら英語学習者が熟語を覚えなければならない理由が分かってきませんか?
ふだんよく使われる表現の方を先に覚えた方が、英会話で役立ちます。
だから、日常会話をマスターしたい人にとって、熟語の習得はマストなのです。
丸暗記はキツい!
だからといって、熟語を丸暗記で覚えようと思っても、かなりキツいです。
気合いと根性があれば、いけなくはないかもしれません。
でも、僕には熟語を丸暗記する気合いも根性もありませんでした。
だから、気合いと根性がいらない方法を使って覚えました。
そしたら、とりあえず日常生活では困らないくらいの熟語は覚えられました。
TOEICや英検に出る熟語もほぼ100%分かるようになりました。
熟語の世界は奥が深いので、極めようと思えばもっともっと僕の知らない組み合わせがあるはずです。
でも、僕は熟語のマニアックな世界にはあまり興味がありません。
とりあえず実用レベルでは満足のいくレベルに来れたので、僕がいる場所までなら、あなたを案内することができます。
次回は、僕が熟語を気合いと根性なしで覚えた方法をお伝えします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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