from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※僕が5年前に買った「ポケトークS」にアップデートをかけて、中身が生まれ変わったレビューの続きです。
次に試したのは、「英会話レッスンモード」です。
ポケトーク購入者の半数が、「語学学習目的で買った」と回答しているそうなので、その期待に応えるべく実装されたのが、この英会話レッスンモードと言って良いでしょう。
ポケトークの英会話レッスンモードは、フリートークではなく、話すシーンが限定されています。
①空港・機内
②ホテル
③移動(電車、タクシー、バスなど)
④レストラン
⑤観光
⑥ショッピング
というように、海外旅行や海外出張で必ず必要になる場面の中から選んで練習していくのです。
1つのシーンを選ぶと、その中からさらに細分化されて、特定の状況で練習することができます。
たとえば、②のホテルを選んだ場合は、
・チェックイン
・館内施設について尋ねる
・朝食の案内
・周辺施設について尋ねる
・部屋のお湯がでない
・カギの紛失
・体調不良
・チェックアウト
というように、旅先で英語で話すことが必要になる状況の中から選べます。
各レッスンでは、1~2往復ぐらいのシンプルなやりとりが展開されます。
初心者に優しい「具体的な指示出し」
最近は、生成AIの発達に合わせて、「何のトピックでも自由に話せるAI英会話」が流行っています。
それはそれで良いのですが、初心者がいきなり「何でも良いから話してください」と言われても、英語以前に「話す内容が思いつかない」ことが多いです。
さらに、旅慣れている人でない限りは、旅先で何が起こるかを事前に予測することは難しいでしょう。
良い意味で限定された状況の方が、トピックが固定されて英語に集中できるので、話しやすいものです。
ポケトークSの英会話レッスンでは、具体的な指示出しがあります。
たとばホテルのシーンでチェックインを選んだ場合、
1.チェックインする(指示)
↓↓↓
2.まだチェックイン時間には早いことが判明する(こちらの予想外の展開)
↓↓↓
3.荷物を預かって欲しいと伝える(指示)
という流れで進んでいきます。
「チェックインするには時間が早かった」「荷物を預かってもらう」というのは、旅先でよくあるパターンですね。
これらの具体的なシーンが指示されることで、話す内容を考える負担が減ります。
初級者にも分かりやすく、指示された状況を切り抜ける英語フレーズが自分の口からサッと出てくるかどうか、試すことができるのです。
答え方は自由
相手はAIなので、答え方は自由です。
同じことを英語で言うのにも何パターンもあります。
たとえば、荷物を預かってもらうシーンでは、
Can you keep my luggage?
でも良いし、
Can I leave my luggage?
でも良いわけです。
荷物も、luggage でも baggage でも、どちらでもOKです。
要は通じれば良いので、AIはそこで判断して先へ進むか、もう一度トライさせるかを決めます。
こちらが間違ったことを言った場合は、
Sorry, could you say that again?
(すみません、もう一度言ってもらえますか?)
というように、やり直しを指示してきます。
正解は表示されない
1つ残念なことは、正解例が表示されないことです。
AIが言ってくる英語のセリフは表示で確認できるのですが、
・自分が言った英語のセリフがどこまで合っているのか?
・本当はどう言うのが一番良かったのか?
が分からないのです。
英会話レッスンは瞬間英作文トレーニングではないので、答えが1つとは限りません。
そのため、通じたらOKで、どんどん先へ進みます。
英語学習者にとっては、これはちょっと物足りないと感じるかもしれません。
ただし、正解を知る方法はあります。
そもそもポケトークは通訳マシンです。
メイン機能である通訳モードを使って、日本語で自分が本来言いたかったことを言って英語に変換させれば、正解例を知ることができます。
ポケトークSの英会話レッスンモードは、あくまで自分で考えさせるきっかけを与えてくれる存在なのかもしれません。
ただ、1つだけ操作面で使いづらいと感じることは、ポケトークには「ホームボタン」が存在しないことです。
つまり、英会話レッスンモード中に1度ホームに戻って同時通訳モードに切り替えることができません。
画面を何度かタップしながら、同時通訳モードに切り替えるのがちょっと面倒です。
もし、今後のアップデートで、画面をワンタップで同時通訳モードに飛んだり、英会話レッスンモードに戻ってきたりできるようになれば、とても便利だと感じます。
せっかくなら、その場ですぐ正解例を確認したいですからね。
話しかけている感がある
ポケトークSの英会話レッスンモードで良いと感じたところは、相手の顔や背景を見ながら話せるところです。
たとえばホテルのシーンであれば、ホテルのカウンターの背景が画面に表示されて、その中に係員のキャラ(イラスト)があります。
そのキャラが、口をパクパク動かしながら英語で話しかけてくるのです。
自分が英語を話す時には、ボタンを押しながら、そのキャラに向かって話しかけます。
すると、言った内容に応じて返答が来るわけです。
もしキャラのイラストや背景がなければ、単に英作文だけを淡々としている気分になるかもしれません。
でも、イラストがあることで、自分の状況がイメージしやすくなります。
英作文する時にも、相手に話しかけている実感を持ちながら練習できるのです。
そこが良いポイントだと思いました。
ちなみに、今回のアップデートで新しく、英会話モードの内容が進化したのかどうか?までは分かりませんでした。
そこはあまり変わっていないような気がします。
次回は、今回のアップデートで新しく備わった「発音チェックモード」のレビューをお届けします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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