from 師範代Shinya
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※最近新しく発売(復刻)された「パワー音読トレーニング」シリーズ3部作のレベル3:ビジネス編の本のレビューの続きです。
「柔の英語」を使えるようになるために必要な5つの武器、
①無生物主語
②基本動詞(+前置詞)
③関係詞(WH語)
④it
⑤カンマ+which
のうち、④と⑤をご紹介します。
④it
英語で話そうと思った時に、「何を主語にするか?」で迷うことは多いです。
日本語だと主語なしで言えてしまうことが多いので、僕らは日常的に主語を意識しません。
たとえば、
「欲しいなら、それあげようか?」
という日本語フレーズには、主語も目的語もありません。
本来は、
「(あなたが)欲しいなら、(私は)それを(あなたに)あげようか?」
と言っているわけです。
でも、日本語は空気を読む言語なので、状況からして明らかに分かる時には、主語も目的語も言いません。
実際に、「あなたが欲しいなら、私はそれを、あなたにあげようか?」なんて言ったら、相手には冗長に聞こえてしまうでしょう。
でも、英語ではそんな荒っぽいことはできません。
英語の世界では、大事な主語と目的語を省くなど、言語道断なのです。
でも、英語でもお互いの中で「分かるでしょ?」という居通認識はあります。
そういう時には、主語や目的語を言わないのではなく、「it」で代用するという技が使われます。
実際に、ネイティブ同士のカジュアルな会話を見ていると、驚くほど it の登場頻度が高いことに気付きます。
この本の著者のカズ先生は、
「日本語で主語が省かれる言い回しを英語にする時には、it にするとうまく表現できることが多い」
と書かれています。
たとえば、
「かわいそうに」
「ないことはない(可能性がある)」
「割に合わない」
などの表現は、英語で何を主語にしていいのか迷いますよね。
そんな時には、it の出番です。
・かわいそうに = It breaks my heart.
・ないことはない(可能性がある)= It’s possible.
・割に合わない = It doesn’t pay.
のように、すべて主語を it にすることで対応できます。
主語だけではなく、目的語も同じです。
「気にしないで」
「わかるでしょ?」
「(わかっちゃいるけど)ついやっちゃう」
などの日本語表現は、「何を?」の目的語が抜けています。
この日本語を英語にしようとした時に、目的語を何にするか迷うわけです。
そこで、すべて it で対応できます。
・気にしないで = Forget it.
・わかるでしょ? = You know it.
・(わかっちゃいるけど)ついやっちゃう = I just can’t hold it.
など、中学英語の範囲内の英単語と文法+it でいけてしまうのです。
しかも、ネイティブの耳には自然に聞こえます。
(※上記の表現は、「英会話パワー音読」の方のテキストから引用しています)
ビジネスでも同じ
ちなみに、この it の使い方ができるのは、カジュアルな場面だけではありません。
ビジネス上での英会話でも、同じように使えます。
実際に、この「ビジネス英語パワー音読」のテキストの例文の中でも、it がたくさん登場します。
とりあえず、迷ったら it!
ぐらいに覚えておくだけでも、ど忘れに対応できるようになるでしょう。
もちろん、it の周りの動詞を何にするか?などで迷うことはあると思います。
ただ、これもたくさんの it の使用例に慣れてくると、自然に感覚が養われていきます。
僕が今自分の音読用に使ってる「日本語のように話せるキレッキレ英語」のテキストも、同じカズ先生が書いた本なので、同じコンセプトで it がたくさん登場します。
it を使った例文のパターンを何種類も音読するうちに、「ここでは it が使えるのでは?」という感覚が養われてきました。
その結果、ふだんの日常会話で「今まで口にしたことがない表現」を英語で言おうとした時にも、 it でうまく言い表せる機会が少しずつ増えてきた感覚があります。
ちなみに僕は、自分で英作文した時に、「ここも it でいけるか?ダメか?」と迷った時には、次の方法で確かめています。
↓↓↓
①オンライン英会話レッスンの最中であれば、試しに使ってみて、ネイティブの先生の反応を確かめる。
②ひとりでいる時に突然「これって英語でこう言えるかな?」とひらめいた時には、チャットGPTに聞く。
英語フレーズをそのまま打ち込んだ後、「○○という意味でこの言い回しをしたいのですが、自然ですか?言いたいことが通じますか?」という質問文を入力する。
この2つをやることで、自分が考えた it の使い方が正しいかどうか分かるので、どんどん it の使い方の感覚が養われている気がします。
次回は、最後の5つ目の武器をご紹介します。
※5つの武器を音読で手にれる「ビジネス英語パワー音読」のテキストはこちら
↓↓↓
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・・・つづく。(この記事のシリーズを最初から読む場合はこちらをクリック)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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