from 師範代Shinya
(→前回の続き)(この記事のシリーズを最初から読む場合はこちらをクリック)
※最近新しく発売(復刻)された「パワー音読トレーニング」シリーズ3部作のレベル3:ビジネス編の本のレビューの続きです。
「柔の英語」を使えるようになるために必要な5つの武器、
①無生物主語
②基本動詞(+前置詞)
③関係詞(WH語)
④it
⑤カンマ+which
のうち、最後の⑤をご紹介します。
カンマは、文章の途中でいったん一呼吸おく役割があります。
関係詞の which とセットになると、自分や相手が今言ったことに対して、補足情報を付け加えていくのに役立ちます。
~, which I think is great ~because ~
(で、それいいですよね、というのは~)
~, which I don’t think is a good idea ~because ~
(で、それはあまり良くないと思うんですよ、というのは~)
ここでの which は、その前に言った内容全部を表します。
一呼吸おいてから、すぐにwhich でつないでいく言い回しです。
これが使えるようになると、会話の主導権を握れるようになると、カズ先生は書かれています。
というのも、この which は、相手の発言内容もつないでいくことができるのです。
会話のターンを奪い取る
日本語でも、相手の発言の直後に「そうですよね。でも僕はこう思うんですよ。~」みたいに、相手の発言内容を元に自分のターンに強引に持ち込むことがありますよね。
これと同じことが、英語でもできるのです。
その武器が、カンマ which です。
相手の話がひと呼吸置かれた瞬間に、すばやくこちらが which を続けることで、会話を自分のターンに強引に引っ張ってくることができます。
相手の会話を奪い取って自分のターンに持ち込むためには、切り込むタイミングが大事です。
英会話の実戦に場慣れしていないと、使うのがなかなかムズカしいかもしれません。でも使えたら、有利に会話を進めることができそうです。
もちろん、自分が話した内容に付け加えてたたみかけることで、相手のターンにさせない時にも使えます。
さすがにビジネスや政治の厳しい交渉の現場を何度もくぐり抜けている同時通訳者のカズ先生ならではの、実戦的な武器だと思いました。
一人語りでも使えるカンマ which
この、カンマ which のパートを読んでからというもの、僕の中でカンマwhich のアンテナが立ちました。
すると、ふだんのリスニング中にもカンマ which が使われているシーンが耳に残るようになってきました。
僕がふだんリスニング練習用に使っている、「海外ユーチューバーが一人でしゃべり続ける動画」の中にも、このカンマwhich がけっこうな頻度で登場していることに気付きました。
自分ひとりで英語プレゼンする時にも、カンマ which はめちゃくちゃ使えることが分かりました。
5つの武器を自分のものにする方法
以上、ご紹介した5つの武器が、この本のメインのコンセプトです。
この5つの武器を使いこなすことで、アドリブで話す力が付きます。
①無生物主語で言えることの幅を一気に広げ、英単語をど忘れしても、②基本動詞や③it、④関係詞でつなぎながら切り抜けていくことができるのです。
そして最後は、⑤カンマ which で会話の主導権を握る。
この5つの武器が手に入ったら、ビジネスの現場で英語を使う自信がつくことは間違いないでしょう。
特に、アドリブが必要になるシーン、プレゼン後のQ&Aコーナーや、海外クライアントとの会食の場など、予想外のトピックが飛び出すシーンで、役立つこと間違いなしです。
とはいえ、「頭で理解した」だけの状態では、使いこなせるようにはなりません。
5つの武器が使われている例文を「パワー音読」のメソッドで仕上げることで、知識をスキルに変えて、自分のモノにしていくことができます。
その目的のために、この5つの武器が盛り込まれた例文が、この本には詰まっているのです。
次回は最終回として、この「ビジネス英語パワー音読」の本の例文を詳しく深掘りしていきます。
・・・つづく。(この記事のシリーズを最初から読む場合はこちらをクリック)
※5つの武器を音読で手にれる「ビジネス英語パワー音読」のテキストはこちら
↓↓↓
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す