from 師範代Shinya
(→前回の続き)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、発音が上達しづらい理由の5つ目として、「覚えることが多い」をお伝えしました。
初めての発音教材のDVDを手にした僕は、1週間たたないうちに挫折してしまいました。
覚えることがあまりに多すぎて、圧倒されてしまったのです。
また、単調なリピート練習にも飽きてしまいました。
その後、僕がその教材に手を伸ばすことは、二度とありませんでした。
きっと、同じような経験をしたことがある英語学習者は多いと思います。
では、どうやってこの面倒さを克服すればいいのでしょうか?
僕の考える解決策は、この2つです。
①練習時間を短くする(1回5分~10分程度)
②他の声だし系トレーニングと組み合わせる
練習時間を短くする
僕が初めての発音練習に挫折した理由は、一気にガンバろうとしたからです。
1日に長い時間、発音DVDを見て練習することで、負担が増えて途中でイヤになって挫折してしまいました。
でも、1回の時間を5分~10分程度に抑えれば、圧倒されずに済みます。
「あとちょっとやりたいな」ぐらいで止めておくのが、次の日へのモチベーションにつながります。
でも、そんなに時間が短いと効果がないのでは?
と思われるかもしれません。
その解決策として、次の戦略が役立ちます。
他の声だし系トレーニングと組み合わせる
最初のウォーミングアップとして発音練習を5分程度やったら、その後は他の声だし系トレーニングを行うのがオススメです。
音読、瞬間英作文トレーニング、洋楽を歌うなどが、声だし系のトレーニングになります。
いきなり音読や瞬間英作文トレーニングをやるよりも、最初に発音練習を5分程度やった方が、舌がよく回るようになります。
たとえば、発音練習で F の音を練習してから音読に入ると、音読用の英文を読み上げている時にも F の音に意識が向くようになります。
これは大きな相乗効果を発揮します。
次の日になったら、今度は R の音を5分間練習します。
そして、音読する時には前日の F と R の両方を意識しながら練習するのです。
そうすることで、同じ音読英文でも、着眼ポイントが毎日変わって、変化を感じることができます。
音読自体も同じ英文を繰り返す単調な作業ですが、発音ポイントを毎日変えながら意識することで、飽きずに楽しむことができます。
瞬間英作文トレーニングも同じようにすると効果的です。
発音に特化するなら、洋楽もオススメ
もし発音に特化するのではれば、5分間の発音練習の後に、お気に入りの洋楽を歌うのがオススメです。
歌の場合、リズムとスピードが決まっているので、ネイティブの早いスピードと滑らかさで発音しないと、タイミングが間に合いません。
強制的に自分の発音がネイティブ発音のスピードとリズムに近づいていきます。
さらに、歌の場合は個々の発音が強調されることが多いので、F や R などの発音が、よりハッキリ聞こえます。
そして、自分がその音をちゃんとマネしないと、それっぽく聞こえません。
洋楽を歌うことは、発音矯正の手段としてはとても良いです。
また、洋楽は上手に歌えるようになるとカッコいいので、モチベーションが保ちやすくなります。
英語の歌を1曲フルにカラオケで歌うことができれば、みんなから「カッコいい~!」と思われる確率がアップするかもしれません。
もし恥ずかしい場合は、英語学習者仲間だけでカラオケに行って、洋楽しばりで歌うのもアリです。
僕が生徒として通っていた英会話スクールでは定期的に飲み会があり、二次会では洋楽しばりのカラオケがあったので、毎回参加していました。
正直に言うと、発音教材のDVDよりも、カラオケで披露するための洋楽の練習の方が何十倍も楽しくて、モチベーションが続きました。
もちろん、歌うことが苦手で苦痛に感じる人もいますので、万人にオススメできるわけではありません。
大事なことは、「自分がモチベーションを保てる方法を探して、それを続ける」ことです。
工夫次第で発音は上達できる
これまで、「発音が上達しづらい5つの理由と解決策」についてお伝えしてきました。
確かに発音は、他のスキルと比べると練習がしづらく、上達が難しいジャンルです。
また、どんなに練習しても、完全にネイティブ発音になる日は来ないでしょう。
でも、だからこそ、練習する価値があると思います。
TOEIC満点でも発音が苦手、という人はたくさんいます。
発音が上手になるだけで、日本人からもネイティブからも「英語が上手な人」と思われるようになります。
発音が上手な人は少ないからこそ、身に付けた時の価値も高くなります。
何より、発音が良くなると、自分の英語の対する自信がアップします。
そして、工夫次第で発音は上達できます。
今回お伝えした解決策は、あくまで現時点でのアイデアの1つに過ぎません。
今後、スマホや他のガジェットの登場によってより良い練習法が出てくるかも知れません。
また、あなた自身の性格や好みによっても、ベストな方法は変わってくるでしょう。
ぜひ、自分に合った練習法を見付けて、続けてみてくださいね。
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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