From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ソニーの語学学習専用CDプレーヤーのレビューの続きです。
英語学習者にとって嬉しい、
・スピードコントロール機能
・ワンタッチ3秒戻し機能
・AB区間リピート機能
の3つを兼ね備えたモデル、「ZS-E80」
この中で一番重要な「スピードコントロール機能」からレビューしていきます。
ハイクオリティーなスピードコントロール機能
これが一番驚きました。このCDプレーヤーの目玉機能と言ってもいいぐらいです。
スピードコントロールは、±50%まで調整できます。
つまり、50%~150%までスピードを変えられます。
一回押すごとに10%ずつスピードが変わるので、トータル10段階です。
MP3プレーヤーのウォークマンのスピードコントロール範囲は、50%~200%とレンジは広いですが、幅はもう少し広いです。
ウォークマンの方は、50%、75%、90%、100%、110%、125%、150%、175%、200%という感じでスピードを変えられます。
僕がこのCDプレーヤーで一番驚いた機能は、
「スピードを変えても声のトーンがほとんど変わらない」
ことです。
CDプレーヤー上でこれを実現できるのは、いったいどういう技術なのか分かりませんが、とても不思議です。
僕が今まで使ってきた語学学習用CDプレーヤーは、スピードを変えるとどうしても声のトーンが不自然に高くなったり低くなったりしていました。
これは、CDである以上、仕方のないことだと思っていました。
僕の中では、ウォークマンなどのMP3プレーヤーを使うメリットの中の大きな部分が、
「自然な声のトーンのままスピードだけを変えられる」
だったのです。
それをCDプレーヤー上だけで再現してしまうとは!!
メーカーがウォークマンと同じソニーとはいえ、スゴい機能です。
ためしに、CDプレーヤーのスピードを50%に設定してから、ウォークマンも同じくスピード50%に設定し、2つ同時にプレイしてみました。
その結果、音質、スピードともに、ほとんど変わりませんでした。
これだけのハイクオリティーなスピードコントロール機能があるなら、自宅でしか音読トレーニングをしない人にとっては、ウォークマンよりもこのCDプレーヤーの方がメリットが大きいかもしれません。
ワンタッチ3秒戻し機能
これも、ウォークマンに備わっている機能の中で、よく使うものです。それが、このCDプレーヤーには備わっています。3秒戻しボタンは、
「ちょっと聞き逃した部分をもう一度聞きたい!」
という時に活躍してくれます。この3秒という長さが絶妙です。
英語のテキストの1フレーズは、読み上げるとだいたい3秒でひとかたまりぐらいになっていることが多いので、ちょうど良いところまで巻き戻ってくれます。
また、1プッシュで3秒なので、連打すればかなり前まで戻れます。
1回押し→3秒
2回押し→6秒
3回押し→9秒
という感じです。これなら、探したい場所をすぐに見つけられます。
また、ウォークマンの方にはこの3秒戻し機能しか有りませんが、このCDプレーヤーにはもうひとつ、「10秒早送り機能」があります。
これもかなり便利です。同じように、連打することで10秒、20秒、30秒・・・と先まで進めることができます。
AB区間リピート機能
AB区間リピート機能は、は、1つの曲の中でスタート地点(A)と終了地点(B)の範囲を決めると、その場所を何度もリピートしてくれる便利な機能です。
英語テキストの付属CDは、1フレーズごとに曲番が区切られていることはほとんどありません。
ふつうは、「1曲分に10フレーズ」ぐらいの単位です。
すると、その中で言いにくいフレーズがあって何度も練習したい場合、1フレーズ分だけ何度も戻して再生するのは面倒です。
3秒戻しボタンも使えますが、そのフレーズが4秒とか7秒とか、中途半端な長さだった場合は、ピッタリの場所には戻れません。
そんな時に活躍するのが、AB区間リピート機能です。
自分でタイミングを決められるので、繰り返し練習したいフレーズの始まりと終わりをピッタリタイミングを合わせて繰り返し再生させることができます。
これだけでも便利なのですが、実はもうひとつ、このAB区間リピート機能の中で、重要なものがあります。
これができるかどうかで、「できることの範囲」が大きく変わってしまうほどの機能です。
次回は、そこを詳しくお伝えしていきます。
・・・つづく。
コメントを残す