from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、この新しいテキストの4つの特徴として、
①「同じ文型」を取る英単語ごとにまとめられている。
②「ネイティブがその文型を使う時のイメージ」を、イラストと文章を使って分かりやすく解説している。
③収録されている英単語が、「英会話でよく使われるもの」に絞られている。(中学~高校レベルの1600語)
④例文が、どれもすごくシンプルで覚えやすい
をお伝えしました。
5文型を大事にした本
まず、この本は「5文型」をすごく大事にしています。
中学の時に習う、
1.SV
2.SVC
3.SVO
4.SVOO
5.SVOC
です。学生時代に文型がキラいだった人も多いと思いますが、僕の経験上、文型ほど会話やリーディングで役立つものはありません。
文型は、英単語の並び順を理解するための「補助輪」の役割を果たすからです。
僕は今でも、初めて学ぶ英単語(動詞)は、どの文型を取るかまで辞書で確認するようにしています。
文型反対派の人も一定数いることは知っていますが、僕は文型を覚えたことで英文が見える景色が変わった経験があるので、賛成派です。
たった5つの型を覚えるだけで、新しく出会う英文が透けて見えるようになるので、コスパが良いと思っています。
また、僕の経験上、TOEICで900点を超えるような猛者の人たちの中で、「英文の文型がまったく取れない」という人に出会ったことがありません。
みんな文型を多少は意識して英文を読んだり作文したりしている印象です。
そんな文型をベースに組み立てられた英単語帳が、この「英単語リスキリング」なのです。
今回は、実際に本の中にどんな解説があるか?を見ていきましょう。
第1文型&第3文型を取る英単語の解説から始まる
最初にこのテキストに出てくるのは、「第1文型と第3文型の解説」です。
英単語帳で文型解説から始まるものは、僕は初めて見ました。
文型解説なんて聞くと、堅苦しいイメージが連想されるかもしれませんが、身構える必要はありません。
イラストと短い例文で、直感的に理解できるように作られています。
文法アレルギーのある人向けに、まず最初に文型って何?という土台の部分を解説します。(ここから下は本の引用ではなく、僕の解説です)
↓↓↓
まず、第1文型というのは、主語と動詞だけで意味が通じる文の型です。
I walk. (私は普段から歩いています)
I cook.(私は普段から料理をしています)
というタイプの文章です。
一方、第3文型というのは、主語と動詞だけでは通じない文の型です。
I have. (私は持っています・・・何を?)
I like.(私は好きです・・・何を?誰を?)
中途半端な文章に聞こえますよね?
I have a car. (私は車を持っています)
I like Shinya. (私はシンヤが好きです)
これで意味が通じました!
このように、動詞だけで終わると意味が通じないものを、「他動詞」と呼びます。
「他にも情報がないと、言いたいことが分からない動詞」を略して「他動詞」と呼ぶイメージです。
そして、他動詞の後ろに来る他の情報のことを、「目的語」と呼びます。
先ほどの文章で言うと、a car や Shinya の部分が、目的語です。
I like Shinya.
という文章は、
主語+他動詞+目的語
という作りで成り立っているんですね。
一方で、最初の文の walk と cook のように、「動詞だけで終わっても意味が通じる、自己完結型の動詞」を、「自動詞」と呼びます。
自動詞の後ろには、何も持ってこなくてOKです。
I cook.
という文章は、
主語+自動詞
という作りで成り立っています。
主語とか動詞の略語が、SV
まとめると、
主語+動詞で完結=自動詞(第1文型)
主語+動詞+目的語=他動詞(第3文型)
と呼びます。
ただ、いちいち主語とか目的語とか書くと面倒なので、略語で表します。
・主語を英語で言うと、subject だから、頭文字の S = 主語
・動詞を英語で言うと、verb だから、頭文字の V = 動詞
・目的語を英語で言うと、object だから、頭文字の O =目的語
という感じです。
文型を記号で表すと、
第1文型=SV
第3文型=SVO
になるわけです。
僕の経験上、この第1文型(SV)と第3文型(SVO)の区別が付くようになるだけで、かなり英語の見え方が変わります。英語を話す時の正確さもアップします。
「5つある文型のうちで、学ぶ優先順位はありますか?」
と僕が聞かれたら、
「まずは第1文型と第3文型を見分けられるようになることが大事です。」
と僕は答えます。
そしてこの本「英単語リスキリング」では、一番最初に第1文型と第3文型の解説&ターゲット英単語が収録されているのです。
この作りはさすがシミケン先生!と思いました。
(著者は、ミリオンセラーの「英単語の語源図鑑」と同じ清水建二先生=シミケン先生です。)
5文型だと、きっちり順番通りに1~5まで解説するテキストが多い中で、
「あくまで会話で重要な文型と英単語から先に解説していく」
というスタイルに、こだわりを感じます。
次回の記事では、第1文型と第3文型がこの本の中でどのように解説されているのか?どんな英単語が収録されているのか?を見ていきましょう。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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