from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※脳医学者の先生が書いた本「老害脳」を読んだ感想の続きです。
各タイプ別の、老害脳予防法&回復法の3つ目は、こんな感じで書いてありました。
本の方には、1つずつのタイプ別特徴や対処法が、めちゃくちゃ詳しく書いてありますが、ここではメインの考え方の引用で短くまとめます。
各タイプに、僕の個人的な感想を付け加えます。
↓↓↓
老害脳タイプ③記憶系タイプ
自分の考えが正しいと信じて疑わない
治療法:知らない情報にわざと接する。前日寝るまでに、次の日の予定を立てておく。
※個人的感想:僕の趣味の1つである「カメラ」のネット上でのレビューやクチコミを見ていると、このタイプの人達が激しく言い争っているのをよく見かけます。
カメラのように、趣味性が高くて深い世界ほど、長年かけて自分の考えが形成されやすく、自分と違う意見を言う人に対して反論したくなるのかもしれません。
対処法として「知らない情報にわざと接する」というのは、なるほど!と思いました。
確かに「常に自分の考えが正しい」と言えるのは、常に自分が経験してきた範囲の中だけで考え、生活を繰り返しているからだと思います。
自分が知らないジャンルであれば、自分が正しいかどうかなんて最初から断言できません。手探りで学んでいく必要があります。自然と低姿勢にならざるを得ないでしょう。
年齢を重ねると、自分の知っていることの範囲内だけでも生活できてしまうので、自分から知らない世界に出て行く勇気も必要だと感じました。
老害脳タイプ④伝達系タイプ
(聞いてもいないのに)昔話や自慢話が多い
治療法:上品な言葉を使う。同世代の人達と接して、自分を客観視する。
個人的感想:同世代の人達と接することで、「自慢話が多い人」を客観視して、「あっ!やべ!自分もやっちゃってるかも!」と気づくことができるそうです。
確かに、僕も40才の時の中学校の同窓会に行きましたが、かなり出世している人たちもいて、自慢話大会になっている席もありました。(特に男性陣)
ちなみに、僕はこの時期にちょうど仕事を辞めて独立したばかりだったので、何の実績もなく、自慢することもないので、ひたすら聞き役に徹していました。
老害脳タイプ⑤理解系タイプ
文句・小言が多い
治療法:子どものように「なぜ?」を繰り返す。外国語を学ぶ。
個人的感想:ここで「外国語を学ぶ」が出てきます。小言が多いタイプに対して、外国語が有効なのは面白いなと思いました。
「なぜ?」という好奇心を持って生きていれば、文句や小言が減っていくというロジックは、何となく分かる気がします。
ただ、僕がやり直し英語を始めたばかりの頃は、英語を学びながら「英文法はなんて分かりにくいんだ!日本語と真逆じゃないか!」「発音が違い過ぎる!」など、ブツブツ文句や小言を言いながらやっていた記憶があります。
でも、確かに学びが深まるごとに、そういう文句や小言は減っていった気がします。
老害脳タイプ⑥聴覚系タイプ
(聞いてもいないのに)説教やアドバイスをしてくる
治療法:家族以外の人と話す。新しいコミュニティーに入る。
老害脳タイプ⑦視覚系タイプ
偉そう、下の人は見下しているのに、目上の人になると態度が変わる
治療法:好きなジャンルの新情報を得る。自分の知識を、世界の情報と比較してみる。
個人的感想:これも、職場ではあるあるだと思います。特に、年功序列社会の日本では、その傾向は強い感じがします。自分がそのタイプだと気づいたら、新しい情報を得ることで解消されるというのが、面白いですね。自分の知識を世界の情報と比較する、というのも、確かになと感じます。
老害脳タイプ⑧運動系・無視系タイプ
保守的、見て見ぬふり、何もしない
治療法:口を動かし、声を出す習慣を身につける。(音読)。午前中に活動量をアップする。(朝からダラダラしない)
※個人的感想:僕は、会社員時代には、自分がこのタイプになるのを経験したことがあります。
サービス残業や、就業規則に書いてあるはずの出張手当がもらえない出張が当たり前の職場で、声を上げることなく盲目的に働いていました。
それが、英語の音読を始めて2年後に、会社を辞めてカナダに留学しました。
これまで僕は、自分の英語力が上がって視野が広がったのが、勇気と行動力を得られた原因だと思っていました。でもこの本を読んで、「音読そのものが、考え方を変えて転職する行動につながったのかもしれない」と思いました。
老害脳タイプ⑨無自覚系タイプ
以上のようなことに自覚がない
治療法:身近な家族や友人に指摘されたことを、反論せずにいったん受け止めて、じっくり考えてみる。ネット上で自分と違う意見を発信している人を見つけたら、反論を書きたくなる衝動を抑えて、行動に移さないようにガマンしてみる。
個人的感想:YouTubeやXなどのネット上で、悪意なくアンチコメントを書いてしまう人達は、おそらくこの脳の状態になっていると思われます。
ただ、この本で言う老害脳は、リアルなコミュニケーションの場でも、目の前の相手に反論したり、持論を展開してしまう状態のようです。
息をするように自然に、誰に対しても反論するので、いつの間にか周りに人がいなくなっていくそうです。
実は、僕が高校時代によく話していたクラスメイトのグループの中に、この老害脳的な言動をする男子がいたのを思い出しました。年齢に関係ないのかもしれません。
僕らが何を言っても、必ずといっていいほど反論してくるのです。しかも、本人にはまったく自覚がなく、むしろ笑顔で反論してきました。
彼は決して、人当たりが悪いわけではありません。むしろ、いつも笑顔で機嫌良く見えるのです。
でもなぜか、話す内容が毎回反論なのです。
彼と話していると疲れるので、僕らはだんだん疎遠になっていきました。
クラスメイトレベルの親密度だと、なかなか指摘するのはムズカしいと思われます。もし指摘しても、それに対して反論されて面倒な展開になることが、目に見えているからです。
家族やパートナーなど、本当に身近な人達からの言葉を聞くことが大事なんだろうなと思います。
以上、9つのタイプの老害脳の対処法でした。
僕はこれを読んで、「外国語学習は、実はすべてのタイプの治療に役立つのでは?」と感じました。
次回は、その個人的な見解をシェアします。
・・・つづく。
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