From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回の続き)
妻のSayaが音読トレーニングを始めてわずか1ヶ月で、映画のセリフが聞き取れた理由は何か?
その理由を探るべく、僕はSayaを英語学習者サンプルとして研究することにしました。
Sayaは生後半年~幼稚園までアメリカに住んでいました。
でも、海外に住んでいる人がみんな英語が話せるようになるわけではありません。
特に子供の場合は、
①学校で英語を使う時間があるか?
②放課後に英語を使う時間があるか?
③家で英語を使う時間があるか?
の3つがメインになります。
この点でSayaに聞き込み調査を行ったところ、答えはほぼすべて「NO」でした。
強いて言えば、②がたまにあったぐらいだそうです。
僕のような日本生まれの日本育ちで31才になるまで海外旅行にも一度も行ったことのないような人間にとっては、
「海外に住んでいたら英語に触れる機会がたくさんあるのでは?」
と思うのですが、そうではなかったようです。
幼稚園は日本語
まず、①に関しては、学校(幼稚園)では英語を使う機会はほぼゼロだったそうです。
「仕事で数年間アメリカに赴任してから帰国予定の人たち」
が住む団地のような場所にいたので、そこの子供達も「数年後には帰国すること前提」で育てられていました。
そのため、Sayaも「日本人の先生が日本語で教える幼稚園」に通っていました。
なので、Sayaの環境的に幼稚園にいる時間帯に英語に触れる機会はほとんどありませんでした。
家では日本語オンリー
Sayaの両親は日本人なので、家の中では当然日本語オンリーでした。
家で見るテレビも、日本のNHKの「おかあさんといっしょ」を見ていたそうです。
ただ、ディズニーアニメのDVDだけは海外版しか売っていなかったので、ディズニーを見るときだけは英語で見ていたような記憶があるとのことでした。
もちろん、幼稚園生なので英語の意味は理解していません。ただ映像を見ているだけです。
ただ、もしかしてここで英語の「発音そのものに対する慣れ」ができた可能性があります。
よく広告で見かける「聞き流し英語教材」は、「人生で英語に全く触れたことのない人」には効果を発揮します。
「英語の発音を聞いたことのない人」にとっては、「へぇ~!こんな音を出す言語があるんだ」と脳が認識して、音の特徴などを記憶しようとするからです。
もちろん、何度も聞いたからといって「ある日突然意味が理解できて聞き取れるようになる」わけではありません。
ただ少なくとも「音の特徴」はインプットされるので、そういう点ではこの時期にSayaの脳内に「英語の発音に対する慣れ」ができた可能性があります。
放課後は日本人の友達と遊ぶ
Sayaは日本人の通う幼稚園に行っていたので、当然友達も日本人ばかりになります。
日本人の両親を持つ子供同士で遊んでいれば、当然英語を使う機会はありません。
ただ、友達の中には「お父さんがアメリカ人で、お母さんが日本人」のハーフの子もいたそうです。
その子の家に遊びに行くと、よくお父さんが出てきて英語でマジックを見せてくれたそうです。
また、みんなで歌えるカンタンな英語の歌を教えてくれたこともありました。
当時みんなで歌ったクリスマスソングなどは、Sayaは今でもサビの部分だけは英語の歌詞で歌えたりします。
幼少時の記憶&歌の記憶というのはスゴいですね!
幼少期のまとめ
Sayaの幼少期の英語バックグラウンドをまとめると、
①幼稚園では英語を使う機会はゼロ。
②家ではディズニーDVDを見ている時だけは英語。
③放課後はたまに友達のお父さんのアメリカ人が英語でマジックを見せてくれたり、英語の歌をみんなで歌ったりした。
という感じです。
ここまでを見る限り、Sayaの幼少期の体験が英語能力に影響を与えた点としては、
「英語の発音に触れる機会があった」
ことでしょう。
少なくとも、
「中学に入学した時点で初めて英語の発音を聞いた」
という日本人に比べれば、英語の発音に対する慣れがあったと考えられます。
ただ、今の日本では小さな子供の頃からスマホでYouTube動画を見たり、海外発のソーシャルゲームで遊んでいることが多いので、
「中学校に入学するまで英語の発音を一度も聞いたことがない」
という子供はそんなに多くはないような気がします。
僕の甥っ子は「勉強嫌いでゲーム大好きタイプ」ですが、パソコンゲームにハマってプレイしまくっているうちに、中学校の英語の成績が自然に上がったそうです(笑)
世界中のプレーヤー達とリアルタイムでチャットしながら協力して敵を倒すためには、英語でのコミュニケーション能力が不可欠です。
「大好きなゲームを攻略したい!」という熱意が、英語習得のモチベーションになります。
これからの日本の英語教育は、学校でいきなり文法や読解をカリカリやる前に、こうしてゲーム等で「世界中のプレーヤーと協力して目的を達成する面白さ」を知ってからの方が、ヤル気が続くのかもしれません。
そういう子供達が大人になったら、世界中の起業家たちとコミュニケーションを取りながら「世の中の仕組みを変えるような新規ビジネス」を立ち上げていくのかもしれませんね。
次回は、Sayaの学生時代の英語バックグラウンドに切り込んでいきます。
・・・つづく。
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