from 師範代Shinya
※最近、新しく出た人気本のレビューの続きです。
ここまでご紹介してきたように、この本の最大の特徴は、「英語力を細かく分解して、自分がどこでつまずいているか?を明確にできる」ことだと思います。
僕たちはどうしても、「聞き取れた or 聞き取れなかった」とか、「話せた or 話せなかった」という2極化だけで喜んだりヘコんだりしがちです。
そして、聞き取れなかったり、話せなかったりした時には、すぐに「自分には才能がないかも」とか、「このままずっと聞き取れない、話せないかも」と、悲観してしまいがちです。
でも、この本を読むことで、客観性を取り戻せます。
聞けなかった時こそ、分析するチャンス!
話せなかった時こそ。、分析するチャンス!
と思えるようになるのです。
英語が聞けなかった時には、
①音声知覚
②意味理解
③全体把握
のどこでつまずいたんだろう?と冷静に、客観的に分析できるようになります。
英語が話せなかった時には、
①概念化(言う内容)
②文章化(英語に変換)
③音声化(発音)
のどこでつまずいたんだろう?
と分析できるようになります。
メタ認知で、英語力以外の理由を見れるようになる
もう1つ、この本の中にある「メタ認知」という考え方は、僕たちの心を軽くしてくれます。
緊張や焦りで聞けなかった、話せなかった、という状態に気づくことが、メタ認知です。
つまり、今回うまくできなかったのは、英語力の問題ではない、と切り分けて考えられるようになるのです。
僕たちは、緊張や焦りでうまくできなかった時にも、「英語力が足りない!」と結論づけて、ヘコんでしまいがちです。
でも、問題は英語力ではないと気づけば、気持ちが軽やかになります。
そして、また英会話に挑戦しよう!という前向きな気持ちになれるのです。
自分の英語に優しくなれる
僕たちは自分が話していて文法ミスなどをした時に、「あぁ、こんなんじゃ、ダメだ!」と自分を厳しく叱ってしまいがちです。
自分の英語に対して、すごく厳しい目線でジャッジしてしまうのです。
でも、この本の中にある「じぶん英語を育てる」という発想を学べば、不完全な今の自分の英語に対して、愛着と優しさを持って接することができるようになります。
ネイティブ英語を目指すことが究極のゴールではなく、ゆっくりじっくりと「じぶん英語」を育ていくことこそが、英語学習の醍醐味だと感じるようになるのです。
今のじぶん英語で、どこまで英会話が通用するのか?
そういう視点で英会話をするようになると、緊張や焦りも減っていきます。
そして、自分の最大のパフォーマンスが発揮できるようになるのです。
英語の先生やコーチにもオススメ
僕はこの本を、英語の先生やコーチにもお勧めしたいと感じます。
生徒さんが悩んでいる時に、一番冷静に、客観的に見れるのは、やはり先生やコーチです。
もしあなたが英語の先生なら、
①これまでご自身で経験してきたこと
②この本に書いてある科学的な手法の知識
の2つを活用すれば、より正確に、生徒さんの英語力を伸ばす方法を見つけられるようになるでしょう。
これまであなたが積み重ねてきたティーチングやコーチングの知識や経験が、この本を読むことでより明確に言語化されていく興奮を味わえると思います。
「そうか!あの現象とこの現象は、ここでつながっていたのね!なるほど!」
と思えるのです。
僕も最初にこの本を手に取って読んだ時には、かなり興奮しました。
僕自身も、今後この本での学びを生かして、自分のティーチングとコーチングに、アップデートさせていきたいと思います。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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