from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※混乱している中学校英語スピーキングテストのニュース分析の続きです。
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英語の「話す力」なぜ必要? スピーキングテストを入試に導入する東京外国語大が「
中学校スピーキングテストの問題のほとんどが、「音問題」です。
①周囲の生徒たちの声が聞こえて気が散ってしまう
②周囲の生徒達の声が、自分のタブレットに録音されてしまう
③前半組の生徒たちの声が、隣で待機中の後半組の生徒達に聞こえてしまう(不公平になる)
といったことは、すべて「音漏れ」に起因しています。
新しい試みに対して文句を言うのはカンタンですが、解決策を考えるのは難しいです。
そこで今回は、音漏れを防ぐ方法を考えてみたいと思います。
機材を見直す
今の受験環境を変えずにできることとしては、「使用機材を見直す」ことです。
今、スピーキングテストの最中に受験生たちが使っているガジェットは、
①タブレット
②イヤホン
③イヤーマフ
の3点セットです。
まずは、これらの機材が今の音漏れトラブルを起こしている原因を見ていきましょう。
③のイヤーマフは、「隣の人の声が聞こえないようにするために使われている」と、記事に書いてありました。
イヤーマフは、ヘッドホンのような形をした、かぶせるタイプの耳栓です。
スピーキングテストの受験中は、生徒達はイヤホンをした耳の上から、イヤーマフをかぶせて使っているのです。
余談ですが、イヤーマフは英語で「ear muffs」と言います。
1つでも「s」が付いて、複数形で表現されます。
ヘッドホンとイヤホンも、
headphones
earphones
というように、常に複数形になります。
左右あって1セットだからです。
英会話の最中に、ヘッドホン、イヤホン、イヤーマフを話題に出すときには、常に複数形で言う必要があります。
代名詞は they で、be動詞は are にしなければなりません。
僕はいつも「複数形にするのが面倒だなぁ~」と感じながら話しています。(余談終わり)
ちなみに僕も、このイヤーマフを持っていて、この2年ぐらい毎日使っています。
何に使っているかというと、「自分の子どもの泣き声対策」です。
2歳半と2ヶ月の娘2人がギャン泣きした時の声が、ものすごいボリュームで、近くにいると鼓膜が破れそうになります。
キーンと耳鳴りがしてきて、ネットで調べたら「子どもの泣き声の大きさは、ジャンボジェット機のエンジン音に匹敵する。毎日聞き続けることで、難聴を発症する親もいる」という記事を読み、衝撃を受けました。
それから、すぐにイヤーマフを購入しました。
子どもが泣く度に、映画「トップガン」のトム・クルーズになった気分で、「Copy that!(了解!)」と言いながら、装着しています。
イヤーマフは声を完全に遮断するのには向かない
その経験から感じることは、イヤーマフを単体で使った場合、相手の声を完全に遮断することはできない、ということです。
もちろん、音量を低減してくれることは間違いありません。
実際、イヤーマフを装着した状態で娘2人がギャン泣きしても、僕の耳はダメージを受けません。
では、相手の声がぜんぜん声が聞こえないのか?というと、そんなことはまったくなく、普通に会話できます。
また、5~6メートル離れた状態で妻のサヤが僕に話しかけてきた場合でも、普通に聞こえて、会話ができます。
お互い声を張ることなく、いつものボリュームで話しても、ちゃんと聞こえます。
イヤーマフの効果はあくまで、不快な音域をカットしつつ、音量全体を少し下げることです。
つまり、イヤーマフは「音を小さくしてくれるものの、完全に聞こえなくするわけではない」のです。
イヤーマフが効果を発揮する場面
イヤーマフが効果を発揮するのは、飛行機の中で寝たい時の「ゴーッ」というエンジン音の低減や、集合住宅で隣の人の声や音楽が漏れて聞こえて不快な時などです。
・大きな音を小さくする
・もともと小さな遠くの声を、気にならないレベルまで聞こえなくする
ことはできますが、
「隣の距離でしゃべっている人の声を完全に消す」
という効果はありません。
イヤーマフは、スキマを作っちゃダメ
イヤーマフは耳に密着させなければ、効果が半減します。
耳を覆うパッドと自分の顔の間に、スキマをなくすことが大事です。
イヤホンの上から装着した状態で上からイヤーマフをした場合、どうしてもイヤホンのコードによるスキマができるので、遮音性は下がるでしょう。
そのため、スピーキングテストの受験会場でのイヤーマフ効果は「ないよりはちょっとマシ」ぐらいに思った方が現実的です。
僕は初めてスピーキングテストの記事を読んだ時に、「この環境でイヤーマフは、効果ないでしょ!」と声が出てしまいました。
自分自身がイヤーマフを毎日使っていて、装着しながら家族と普通に会話しているからこそ、そう思ったのです。
では、どうしたらいいのか?
僕はその答えは、イヤホンにあると思っています。
イヤホンこそが、音漏れ問題を解決するカギになるアイテムではないかと思うのです。
・・・つづく。
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