from 師範代Shinya
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(→前回の続き)
口頭英作文のトレーニング成果を試す場として用意されている、1分間スピーチ。
自力でゼロから英作文する練習としては、1分間は十分な効果を発揮してくれます。
1分間スピーチと英会話レッスンと違う部分は、「トピックについてじっくり考える時間がある」ことです。
英会話の場合は、速い会話の流れの中で、英作文しなければなりません。
・中身を考える時間
・英作文する時間
これを同時に行うのは、かなり負荷が高いです。
その点、1分間スピーチでは、事前に自分が話しやすいトピックを選び、何を話すかをじっくり考えながらメモする時間があります。
そして、そのメモを元に、ゼロから英作文していくのです。
そのため、脳にかかる負荷は、ちょうど英会話と口頭英作文の中間ぐらいになります。
口頭英作文と英会話の架け橋として活用することができるトレーニングです。
AIの添削が、思った以上に自然
スピフルの1分間スピーチは、AIが自動で添削してくれます。
正直、最初にこれを聞いた時に、僕は「無料で使えるChat GPTでも同じことができるのでは?」と思いました。
でも、実際に使ってみると、添削内容は Chat GPTよりも上でした。
たとえば、僕が1つ選んだトピックでは、
「リモートワークの是非」
という内容で、1分間話しました。
僕の意見は、
「リモートワークは良いと思う。通勤がなくなれば、節約した時間とエネルギーを仕事に使うことができる。」
という内容でした。
僕はその中で、「The more ~ the more 構文」を使ってみました。
これは、「~すればするほど、~になる」という意味になる構文です。
日本で最も売れている英単語帳「DUO3.0」の例文にも、この構文を使ったものがあります。
DUO3.0の中では、
The more stubborn you are, the more isolated you become.
(頑固になればなるほど孤立するよ)
という例文があります。
この構文を使いながら僕は、
The shorter you work for, the more efficiently you will work.
(短く働くほどに、もっと効率的に働ける)
という文章をアドリブで口頭英作文してみました。
そしてAIに提出してみたところ、以下のようなフィードバックが返ってきました。
(以下、AIの解答を引用)
↓↓↓
誤:shoter you work
正:less time you work
shorter you work という表現は、文法的に正しくありません。「shorter」は比較級の形容詞であり、ここでは時間を表す名詞が適切です。したがって、「shorter you work」を「less time you work」と修正することで、文の意味が明確になります。
修正後の表現は、「あなたが働く時間が短いほど」という意味を持ちます。
(引用終わり)
いかがでしょうか?AIに添削されたとは思えないほど自然な日本語です。
そして、指摘の内容も的確です。
確かに、「長時間労働する」という英語表現でも、「work long hours」と言います。
long の後ろに名詞の hours が来るわけです。
こういった形での指摘が、毎回2~3個もらえます。
もちろん、それは文法ミスがある場合だけですが、たいていはアドリブで話すと文法ミスするのが普通です。
修正ポイントが反映される機能
さらに面白いのが、ワンクリックで修正ポイントが文章全体に反映される機能があります。
「修正反映ボタン」をクリックすると、指摘されたミスの箇所がすべて、自動的に直されたバージョンの英文を表示できるのです。
これにより、Before & After の文章が一目で分かります。
修正されたバージョンを音読することで、正しい文法を身体に刷り込むことができるのです。
自分で考えた英文を正しく直してもらったバージョンを音読すると、すごく頭に入ってくるのを感じます。
この1分間スピーチは、スピード重視の口頭英作文の弱点でもある、「自分で英文を考える力が養われづらい」というポイントを、見事に補完する機能だと思います。
AI添削のメリット
AI添削のメリットは、大きく3つあると感じました。
①AIが相手であれば、自分がどんなに初歩的なミスをしても恥ずかしくありません。あまり深く考えずに、気軽にポン!と提出ボタンを押せます。
②AIは考える時間が早いので、提出してからすぐにフィードバックが返ってきます。(僕が試した限りでは、10~30分以内に返事がきました)
③AIは24時間稼働なので、自分の都合の良い時間に提出して、すぐ添削してもらえる。
以上3点です。
オンライン英会話レッスンを受けるのに比べると、かなりお手軽にできるのが良いと感じます。
オンライン英会話だと、事前に予約が必要な場合が多いです。
また、その時間になったら必ずレッスンを受ける必要があります。
そして、1回のレッスンでまとまった時間(15分~25分程度)が必要です。
でも、このAI添削の1分間スピーチなら、文字通り1分で終わります。
ちょっとしたすきま時間に吹き込んで、AIに提出すれば良いのです。
このお手軽さが、口頭英作文との相性が良いと感じます。
以上、新しく登場した口頭英作文アプリの「スピフル」のレビューをお伝えしてきました。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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