
from 師範代Shinya
僕が以前、大手の英会話スクールで講師をしていた頃に、すごく人気のクラスがありました。
常に受講生がいて、週に何度も教えていたクラス。それは、「TOEIC対策コース」です。
もちろん、英会話スクールなので、メインは会話クラスです。
でも、会話クラスの次に人気が高かったのが、TOEICクラスでした。
半年間でTOEICの点数を伸ばすことが目的で、初級、中上級の2段階のレベルに分かれていました。
ちなみに、TOEICテストは厳密には2種類あります。
リスニングと読解の「LRテスト」と、スピーキングとライティングの「SWテスト」です。
SWテストは中級者以上向けなので、あまり受験者数は多くありません。
そのため、ほとんどの場合TOEICと言えばLRテストを指します。
ここでも、LRテストの前提で話を進めていきます。
TOEICの点数を伸ばすのに必要な4種類のスキル
TOEICの点数を伸ばすためには、4つのスキルが必要です。
①英単語力
②リスニング力
③読解力
④受験力
この4つのうち、最も即効性があるのは、④の受験力です。
受験力というのは、言い換えると「試験慣れ」です。
TOEICの試験形式は、毎回同じです。
最初にリスニング問題があって、後半でリーディングに入ります。
リスニングで4パート、リーディングで3パートで、トータル7パートに分かれています。
こういった基礎知識なしでいきなり受けると、「次は何だ?」と常に集中していないといけないので、疲れます。
「そんな基本的なことも知らないでぶっつけ本番で受ける人いるの?」と思われるかもしれませんが、実はけっこう多いです。
僕の当時の生徒さんたちも、初回のTOEICでは「本番で初めて試験問題を見た」という人がけっこう多くいました。
さらに、自分の生徒さんでなくても、TOEIC会場で自分の隣に座った人から「すみません、TOEICって先にリーディングでしたっけ?」と聞かれたこともあります。
けっこうみんな、無策で本番を迎えているのです。
流れが分かるだけでラクになる
次にどんな問題が来るのか分かっているだけで、かなりラクになります。
TOEICの場合は、パートごとに問題の解説(次はどんな流れか?)が英語で読み上げられます。
でも、流れを知っている人にとっては聞く必要のないパートです。
その指示文を読み上げている間に何をするか?によって、点数に大きな影響が出るのです。
高得点を狙うなら、この指示文読み上げ時間に、問題文の先読みをしたり、休んで集中力を回復させるなどの作業をします。
ここで差が付くのです。
色んな解答テクニックを駆使して、1つでも多く正解を増やす
TOEIC対策クラスの目的は、「今の英語力で1つでも正解を増やす」ことです。
先ほどの4つの要素、
①英単語力
②リスニング力
③読解力
④受験力
のうち、①~③が変わらなくても、④の受験力だけを磨いて点数をアップするのです。
TOEICの解答は選択制です。
3択、もしくは4択問題で構成されています。
そのため、正解が選べなくても「これは絶対違うだろう」という選択肢が分かれば、回答率を上げていくことができるのです。
他にも、
・リスニング内容全部を聞けなくても、正解を選べる聞き方
・文章全体が読めなくても、正解を選べる読み方
など、色んな受験テクニックを伝授することで、本当に短期間で点数が爆伸びするケースを実際に何度も見てきました。
これまで対策を一度もしたことがない人が、3ヶ月で200点アップしたというケースもありました。
まったく対策していなかった人が対策した場合、たいていは点数が伸びます。
分かりやすい結果が出るので、英会話スクールの中でもTOEIC対策コースは人気でした。
テクニックで点数が伸びた後は、実力アップが必要
ただ、一度点数が伸びた後は、
①英単語力
②リスニング力
③読解力
の実力アップが必要になります。
テクニックだけでぐんぐん点数が伸びていくことは、めったにありません。
大学受験が得意だった人の中には、たまにテクニックだけで800点台後半まで行く人もいますが、その場合は、受験時代の英単語や文法の知識がまだ記憶に残っているケースが多いです。
たいていは、実力アップが必要です。
①~③の実力の中でも特に、点数にインパクトがあるのが、①の英単語力です。
英単語の意味が分かると、読みめるパートが増えます。
すると、ダイレクトに点数に影響するのです。
でも、「英単語の数は、そんなに短期間では増やせない」というのが、英語講師の間では当たり前の認識でした。
ところが、最近僕が知ったテキストでは、この英単語の数を短期間で爆伸びするメソッドが書かれていたのです。
しかも、覚えるのが早く、忘れにくいという手法です。
実際にこの本で、TOEICの点数が短期間で伸びた人の実例も載っていました。
これは、元TOEIC対策コースを教えていた身としては、知らないわけにはいかない!ということで、詳しくチェックしてみました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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