【英語の勉強を休むのも技術のうち】

僕の経験上、英語学習を頑張っている人ほど、「休むこと」に対して罪悪感を持ちやすい気がします。

「今日はまだ30分しかやってないから、休めない。」

「昨日できなかったから、その分もやらないと。」

「ここで休んだら、せっかく覚えた英語を忘れてしまいそう。」

僕自身も、英語学習を長く続けてきた中で、こういう感覚になったことは何度かあります。

調子がいい時には、予定していたところが終わっても、「まだいけそうだな」と追加したくなります。

でも今は、やればやるほどいいわけではないな、と以前より強く感じるようになりました。

僕は英語学習者の方にも、1週間に1日くらいは英語から完全に離れる日を作ることをオススメしています。

僕自身も週1休みを実行しています。

休むのも、英語学習を長く続けるための技術のひとつだと思っているからです。

調子がいい日にやりすぎると、翌日に残る

英語学習で意外と難しいのが、「今日はここまで」と自分で止めることです。

特に集中できている日は、どんどん進みます。

勉強時間を倍に増やしても、大丈夫な日もあります。

できると分かると、今度は毎日それをやりたくなります。

昨日、倍できたなら今日もやろう、今日できたなら明日もやろう、と自分の基準が少しずつ上がっていきます。

でも、調子が良い日を基準にした負荷アップは、長く続かないことが多いです。

英語学習は一日だけ頑張れば終わるものではありません。

今日ムリをして、明日は英語を見るのもイヤになるくらいなら、今日は少し余裕を残して終える方が良いと僕は思います。

休んでいる間も、脳は何もしていないわけではない

ここは少し面白いところです。

僕たちは勉強している時間だけが「学習時間」だと思いがちですが、脳の中では勉強をやめた後にも記憶を定着させる作業が続いていると考えられています。

心理学や神経科学では、これを「記憶の固定化、memory consolidation」と呼びます。

新しく入ってきた情報が、時間をかけてより安定した記憶になっていくプロセスです。

2025年に発表された、37の研究をまとめたメタ分析でも、学習後に静かに休む「wakeful rest」が、新しく覚えた内容の記憶保持にプラスに働く傾向が確認されています。

しかも、その効果は7日後の記憶にも見られました。

睡眠についても、寝ている間に学習した情報が再活性化され、記憶の固定化が進むことは多くの研究で調べられています。

なので、「勉強を止めた瞬間、学習も止まる」というわけではありません。

むしろ入力をやめている時間にも、脳の中ではさっき覚えたものを整理している可能性があります。

もちろん、休んでばかりでは、記憶は抜けていきます。

あくまで「休むことを必要以上に怖がらなくていい」という捉え方が良いと思います。

僕は週に1日、英語から完全に離れる。

僕がオススメしているのは、1週間のうち1日は、英語を完全に休む日を作ることです。

僕自身も、できるだけ週1ペースで英語から離れるようにしています。

英語学習を20年以上続けていると、毎日休まず勉強し続けることより、「また次の日から普通に戻れる状態」を作っておく方が大事だと感じます。

休みの日まで、

「今日は英語をやっていないな。」

「単語を忘れたらどうしよう。」

「せめて少しだけ音読しようかな。」

と考えていたら、頭の中ではずっと英語学習が続いています。

僕は休むと決めた日は、「今日はやらない日」として扱います。

一日休んだからといって、それまで積み重ねてきた英語力が突然なくなるわけではありません。

むしろ翌日テキストを開いた時に、ちょっとやりたくなっていることもあります。

この「またやりたい」が戻ってくる感じは、長く続けるうえではけっこう大事だと思っています。

休むことと、やめることは違う。

英語学習を休むのが怖い理由のひとつは、「そのまま勉強しなくなるかもしれない」という不安だと思います。

これは僕も分かります。

一日休んだ。

次の日も休んだ。

気づいたら一週間何もしていない。

確かにこういうことはあります。

だから僕の場合は、「なんとなく今日はやらない」ではなく、最初から休みを予定に入れておくイメージです。

週に6日は英語をやる。

1日はやらない。

休んだ次の日には、またいつものペースに戻る。

昨日休んだからといって、二日分やって取り返すこともしません。

せっかく休んだのに、翌日に倍やったら、休んだ意味がよく分からなくなってしまいます。

休むのが苦手な人ほど、休む練習が必要かもしれない。

英語学習では、勉強法ばかりに目が向きます。

どの教材を使うか、何分やるか、何回繰り返すか。

僕もそういうことはずっと考えてきました。

でも20年以上続けてきて思うのは、「どこでやめるか」とか「いつ休むか」もけっこう重要だということです。

特に真面目な人は、やる技術より休む技術の方が難しいかもしれません。

だからこそ、「勇気を持って休む」という決断が大事になります。

そして、休んでいる間は、本当に英語のことを考えない。

罪悪感が出そうになっても、頭の中からその考えを振り払ってみる。

もちろん、最初から罪悪感ゼロにはできません。

でも、週1ペースで休むことが習慣になってくると、だんだん休む効果を実感できるようになってきます。

まだ試したことがなかったら、一度やってみてください。

しばらく続けると、休んだ翌日に集中力が上がるのを感じたり、モチベーションの維持に役立つ実感が得られるようになるはずです。

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From  師範代Shinya(新村真也)

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