From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英検1級の二次面接試験最中、5つあるトピックの中から僕が選んだのは、
「今後の日本の労働力の縮小は、避けられないと思うか?」
でした。
このトピックから、自分の得意分野である「婚活」の話題に広げていくのが狙いでした。
1分間の準備時間の後、タイマーが鳴りました。
僕は落ち着いて、ゆっくりと口を開きました。
僕がスピーチした内容は、だいたいこんな感じでした。
僕のスピーチ内容
「私は、日本の労働力の縮小は避けられないと思います。それには、3つの理由があります。
1つ目の理由は、人口の減少です。現時点で日本は過去最大の高齢化社会を経験することになります。これは、数値上からも明らかで、変えることはできません。
2つ目の理由は、外国人の受け入れ問題です。日本はまだ、外国人労働者の受け入れに積極的になれていません。
政府は口では受け入れの必要性を訴えてはいますが、実際の行動は伴っていません。今後、
日本が大幅に方針を変える可能性は限りなく低いと思います。
3つ目の理由は、晩婚化と未婚化です。これは、出生率に影響するため、1つ目の理由とつながる部分もありますが、独立した問題として捉えた方が良いと思います。
なぜなら、高齢化のデータはあくまで現時点でのものであり、晩婚化と未婚化は、今後の未来に影響することだからです。
統計によると、日本は今までの歴史上にない晩婚化を迎えており・・・
このままいくと、今の30代の男女が生涯未婚になる率は○○%で・・・」
ここまでは、あくまで布石に過ぎませんでした。ここからが本番です!
強引に土俵に引き込む!
この準備段階から、僕は自分の土俵に相手を引き込むためのスピーチを始めました。
↓↓↓
「・・・そんな現状を変えるべく、今日本では「婚活」と呼ばれる活動がブームになっています。
実は、私自身も婚活世代で、今も婚活真っ最中です。これまで婚活パーティーに何度も参加しましたが、当事者として現場を見る限りでは、婚活パーティーやネットの出会いサイトだけでは、なかなか成婚率を上げることは難しいような気がしています。
なぜなら、そもそも日本の若者は結婚や恋愛をしたがっていないのが現状であり、その証拠に、「草食系男子」という言葉すら出てきています。
そして、婚活パーティーに出てくる男女も、カップリングされづらくなっています。
なぜなら、バブル期の反動で「専業主婦希望」の女性の数は増えており、実家暮らしで両親と同居している場合、かなり高い生活水準で暮らしている人が多いのです。
その生活水準を満たしながら専業主婦になるためには、年収600万円以上稼いでいる男性と結婚する必要があります。
ところが、日本の独身男性で婚活世代の25才~35才の年収600万円以上稼いでいる人は、全体のわずか3%です。
私も婚活パーティーの現場に足を運んでいるので分かりますが、私が高卒と分かった時点であからさまに態度を変える女性に何人も会いました。
婚活している女性の理想に、男性のスペックがついていけていないのが現状です。
もちろん、逆もまたしかりです。男性の理想も高いケースがよくあります。
これでは、いくら出会いの場を増やしたところで、晩婚化や未婚化は避けられません。
以上、3つの理由から、僕は日本の労働力の現象は避けられないと思います。」
というような内容のスピーチをしました。
面接官の食いつき!
今聞いていただいた通り、僕のスピーチは明らかにバランスが悪いものでした。
前半があっさりしているのに対して、後半の婚活の話が長く熱が入っています。
でも、僕の情熱に比例するように、面接官の2人も婚活トピックに食いついているのが分かりました。
僕が自分の体験談を踏まえて話し始めたあたりから、身を乗り出して聞き入り始めたのです!
よっしゃ!作戦成功かな!
そう思いながら、僕は2人の出方をうかがいました。
・・・つづく。
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