from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回の記事では、今年出た英語テキストランキングの第5位「英語はリズムで伝わる」と
第4位「自分のことを1分間英語で話してみる(カラー改訂版第2版)」をご紹介しました。
https://ei-tatsu.com/text-book-ranking-2023-1/
今回は第3位~1位です。
まず第3位は、こちらです。
↓↓↓
第3位:英単語リスキリング
※2023年1月発売
この本の最大の特徴は、
「従来型の英単語帳とはまったく違う視点から作られている」
ことです。
従来型の英単語帳の並び順は、
①ABC順
②レベル順
になっているものがほとんどです。
でも、この本では、英単語を
③文型順
に並べています。
たとえば、動詞の項目であれば、
・自動詞として、SVの型で使われる英単語だけを集めたユニット
・他動詞として、SVOの型で使われる英単語だけを集めたユニット
というように、分かれているのです。
実は英単語は、このように文型で分けた方が覚えやすいです。
なぜなら、「例文の型」も同じになるからです。
I’ll buy you lunch.
(ランチをおごります)
Show me your camera.
(あなたのカメラを見せて)
Pass me the salt, please.
(塩を取ってください)
など、同じ文型でまとまっていると、同じリズムで例文を読んでいけます。
英単語は、会話の中で単体で使われることはなく、必ず他の英単語との組み合わせで登場します。
だからこそ、その英単語の日本語訳を覚えるだけではなく、文型ごと覚えた方が効率的なのです。
また、この本の例文はとにかくシンプルで短いので、文型を意識しやすいです。
文型を意識できるということは、瞬間英作文トレーニングの素材としても使えます。
ちなみに、英単語レベルは中学~高校レベルです。初心者~中級者ぐらいにちょうどよいレベル感です。
(※瞬間英作文トレーニングの詳しいやり方を伝授する動画セミナーは、こちらをクリック)
第2位:速読速聴英単語Basic2400 Ver.4
※2023年3月発売
これは、長年ロングセラーとして人気を維持している本の改訂版です。
速読速聴英単語シリーズはレベルごとにいくつも分かれていますが、すべてのレベルで「改訂を重ねて熟成させる」というコンセプトがあります。
そして今年、ついにこの本の Ver.4が登場しました。
僕の知る限り、同じ本が4回も改訂を重ねて進化しているのを見たことがありません。
今回の改訂で変わった部分はたくさんありますが、一番目立つ違いとしては、
①英文にスラッシュが入って、意味の区切りが明確で読みやすくなった。
②モデル音声の直接ダウンロードが可能になった。しかも、各ページごとにスマホで読み取れるQRコードがついて、音声の再生が劇的にしやすくなった。
③約8割の英文が新しくなった。それに合わせて見出し語の選定規準を「世界規準のCEFR」をベースに変更した。(以前のバージョンは、日本の中学で教える英単語から選定)
という点です。
時代に合わせて、確実に進化を遂げています。
この本のレベルは初心者向けですが、海外の実生活で役立つ英単語が満載です。
「ネイティブなら子どもでも知っているけど、日本人でTOEIC900点ホルダーの上級者でも意外に知らない英単語」
がちりばめられています。
僕も自分が31歳でカナダに留学した時に、この本のVer.1を持っていきましたが、現地の生活で最も役立ちました。
初心者が音読する素材として選ぶなら、迷わずこの1冊からスタートするのがオススメです。
(この本を音読で仕上げる方法を伝授する動画セミナーは、こちらをクリック)
第1位:日本語のように話せるキレッキレ英語
※2023年9月発売
最後の本は、僕が個人的に自分の勉強に使っているものを選びました。
完全にひいき目が入っていますが、自分が気に入って毎日使っている以上、この本を1位にせざるを得ません。
僕は英検1級を取って以来、日本で作られた学習本からはいったん卒業しました。
もちろん、英検1級レベル以上の英単語を収録した日本人向けの学習本はあります。
でも、僕はそこまでマニアックな英単語を覚えたいとは思いませんでした。
代わりに、ネイティブ向けの本を読んで、その中で良いなと思った内容の本を、音読素材として使ってきました。
そんな僕の方針を転換させて、「この本は使ってみたい!」と思わされたのが、この「キレッキレ英語」の本です。
何がそうさせたのか?それは、この本のコンセプトへの共感です。
ふつうの英語テキストは、
「ネイティブがよく使う表現集」
という視点で作られています。
でも、この本は違います。
「日本人がよく使う日本語表現の英語版集」
という発想です。
つまり、僕ら日本人が日常的に口にしているフレーズを、
「どうやったらニュアンスも含めて英語にできるか?」
という発想で作られた本なのです。
収録フレーズの中には、
「この言い回しは日本語にしかないニュアンスだから、英語で表現するのはムリだろう」
と持っていたものまで、きっちり入っています。
そして何より、使われている英単語も構文も、想像以上にシンプルなので短いのが良いところです。
シンプルで短いフレーズなら、覚えやすくて実用的です。
・それも何かの縁
・なんなら~だ
・うっかり~していた
・手塩にかけて育てた
・知らんけど(自分は興味ないけどね、的なニュアンス)
・今~できたりするのかな?
などの日本語表現を、パッと英語にできる人は、上級者でも少ないのではないでしょうか?
それらの言い回しを英語で言えちゃう!しかも、カンタンな文法&英単語で!
となったら、もう覚えるしかないでしょう。
ということで、僕はこの本を買って毎日音読しています。
今のペースだと、2023年度中に1周目を終わらせるのは難しそうですが、僕の計画では2024年度の6月までには3周目を終わらせて、自分の血肉にしていくプランです。
以上、今年たくさんの新刊の英語テキストをレビューしてきた僕が、独断と偏見で選んだ「ベスト5」でした。
次回の記事では、番外編として「英語と関係ないけど買って良かったガジェットランキング:トップ5」をお伝えします。
(完)
今年出た英語テキストランキング:ベスト5の4位~5位はこちら↓↓↓
https://ei-tatsu.com/text-book-ranking-2023-1/
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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