from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回の記事では、瞬間英作文トレーニングの反復回数のめやすをお伝えしました。
一方で、音読トレーニングの方は回数に幅があり、30回~100回程度です。
英文の長さやレベル、目的によっては200回以上やる人もいます。
上限は変わりますが、下限は30回です。
これを下回ると、効果が薄れると言われています。
僕も回数調整を試しながら、記憶への定着度をチェックしたことがありますが、やはり30回を下回ると、明らかに効果が落ちるのを感じました。
なぜ、音読トレーニングは上限回数の差が大きいのか?
音読トレーニングの上限の回数の幅が大きいのは、瞬間英作文トレーニングに比べて、使う英文素材の幅が広いからです。
瞬間英作文トレーニングの目的は、「文型の刷り込み」です。
自分が知っている英単語を、正しい語順で並べるスピードと正確さを上げることに特化しています。
そのため、瞬間英作文トレーニングで使う素材の英文には、できるだけ知らない英単語が入っていないことが前提になります。
知らない英単語が多いと、文型とは違う部分で脳に負荷がかかってしまうからです。
一方、音読トレーニングの目的は、知らない英単語や文法の理解度を上げていくことです。
つまり、「自分の英語力の上限を伸ばす」のが、音読トレーニングの目的になります。
どのレベルまで持って行きたいか?
音読トレーニングの素材英文は、会話体のものから、フォーマルな書き言葉まで、幅広いです。
そのため、自分がどのレベルまで持って行きたいかによって、オススメの反復回数も変わってきます。
ちなみに、僕が自分のトレーニング用にやっている回数の決め方は、こんな感じです。
↓↓↓
・英字新聞やネイティブ向けの書籍など、「書き言葉」を素材にして、内容が理解できればOK!という場合は、最低回数の30回で切り上げ。
(理解度が低くてしっくりこない英文がある場合は、その部分だけ少し多めに40回程度)
・話し言葉を素材にして、自分が会話で使えるようにしたい場合は、トータル60回~100回程度。瞬間英作文トレーニングと同じぐらい。
という感じです。
回数は、英文のレベルと自分の今のレベルによってけっこう変動します。
また、話し言葉を素材にして、自分が使えるようにしたい場合は、基本的に「暗唱できるレベル」まで仕上げていきます。
僕が音読トレーニングを始めた最初の頃は、暗唱レベルまで持って行くのに、200回以上音読した英文もありました。
最近の僕の例
ちなみに、直近の僕自身の例で言うと、「日本語のように話せるキレッキレ英語」というテキストを、約1年半かけて丸1冊500フレーズを仕上げました。
この時の反復回数は、96回です。
最初の頃に比べて、反復回数は減っています。
全500フレーズを、96回ずつ声出しすることで、英会話の中で瞬時に思い出して使えるようになりました。
一度暗唱レベルに仕上げると、ふとしたタイミングで口をついて出てくるようになります。
また、一人でいる時に、なぜか急に英文を思い出して、口ずさんでいることもあります。
これが、英文フレーズが「自動化」されている状態です。
自動化されたフレーズは、文法などを強烈に意識しなくても、口からスラスラ出てくるようになります。
あなたにとっても、たとえば、「How are you?」 というお決まりフレーズは、脳内で自動化されていて、文法を意識しなくても、聞いた瞬間に「これは挨拶だな」と脳が認識しますよね?
そして、反射的に「I’m fine, thank you. And you?」という、中学校で習った返しが口から出てくるはずです。これも中学の頃から何度も聞いて、声に出して、自動化しているフレーズだからです。
(ちなみに、この返し方はネイティブの耳にはちょっと不自然に聞こえるそうです。実際には、I’m good. とか、Not bad. とかの方が、よく使われます。)
ここまで聞いて、もしかしてあなたは、
「でも、100回近く反復するなんて、ムリだよ・・・途中で飽きちゃうし。」
と思われたかもしれません。
安心してください。大丈夫です。
反復練習を飽きづらくする方法を、次回の記事でお伝えします。
・・・つづく。
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