From Shinya (新村真也)
僕が音読トレーニングを始めてからしばらくたった頃のこと。
それまで僕の中にあった「ネイティブ幻想」がどんどん薄れていくのを感じていました。そして、確実に英語力がアップする「現実的なプロセス」がハッキリ見えるようになってきました。
「英会話スクールでネイティブ講師のレッスンを週1回」+「外人バーでネイティブの友達とフリートークを週3回」する生活を半年以上続けても、あまり上達が感じられなかった理由がハッキリわかりました!
ネイティブとのフリートークで僕の英語が上達しなかった理由
僕が外国人の友達と話すときは、基本的に「自分の知っている単語や文法」しか聞いて理解できません。
自分が話す時にも、「自分の知っている単語と文法」で話すしかありません。
ネイティブとの会話では、僕は「自分がすでに知っている英語を使って話す」ことしかできません。
外国人の友達は、僕とコミュニケーションをするのが目的です。僕の英語の間違いを正したり、僕に新しい単語を教えるために話しているわけではありません。
これは、逆の立場で考えてみるとわかります。
もし、あなたの友達のアメリカ人が、つたない日本語で一生懸命話そうとしているときに、
「いや、そこは 『私は』 じゃなくて、 『私が』 だよ!」
なんて、いちいち指摘するでしょうか?1回ぐらいはするかもしれませんが、相手が間違えるたびにそれを何回もやる人は少ないでしょう。
そんなことをしていては、ちっとも会話が進まないし、ミスをチェックして指摘している自分も疲れます。
ネイティブの人にとっても、その感覚は変わりません。
僕のネイティブの友達がたとえ本業で英語の先生をやっていたとしても、仕事の後のバーで飲んでいるときにまで、仕事モードで僕の英語ミスをいちいち直そうという気にはならないでしょう。
そんな理由もあって、僕は「ネイティブの友達との会話」の中だけで新しい英単語や文法を学べる機会は、ほとんどありませんでした。
英会話は「アウトプット」
彼らは僕の英語力を知っているので、僕の英語レベルに合わせた「やさしい英単語」と「やさしい言い回し(文法)」を選んで使ってくれます。
彼らの目的が、「僕とのコミュニケーションを取ること」なので、自然とそうなりますよね。
ネイティブとのフリートークは、あくまで「自分の中にすでにあるものを出す場」なのだと気づきました。
当時の僕は、家での「インプット」はほとんどしないで、外へ出ての「アウトプット」だけで勝負しようとしていたのです。
これでは、上達実感を得られにくいのは当然です!
だって、いくらフリートークを繰り返しても、自分の「上限レベル」はほとんど変わらないのですから・・・
格闘技で言えば、筋トレやサンドバッグを叩く練習をしないで、ひたすら「生身の相手との練習試合」だけで強くなろうとするのに似ています。
ネイティブという英語界の「チャンピオン」は、僕と本気で戦ったりしません。いい感じで手を抜いて、僕がよけられるゆる~いパンチを打ってくれます。そして、僕が打った遅いパンチも、わざと当たってヨロけてくれます。
自分に合わせて動いてくれる「生身の相手との試合」は楽しいです。でも、自分の本当の実力をつけるのは、日々の筋トレやサンドバッグを使ったトレーニングです。
そして、英語で筋トレやサンドバッグ叩きに相当するのは、「音読」です。
ネイティブ講師の本当の価値
ネイティブ講師や外国人の友達は、「英語を教えてもらう相手=インプットしてくれる人」ではなく、「日々のトレーニングで仕込んだ「技」を、実戦の場で試す練習相手=アウトプットの相手」として、大きな価値を発揮してくれます。
それに気づいてからは、僕は自分の「インプット&アウトプットのバランスが悪い」ことがわかりました。
当時の僕の「週4日ネイティブと話す」スタイルは、完全にアウトプットばかりに偏っていたのです。
そこで僕は、仕込みの時間=インプット量を増やすために、外人バーに行く回数を減らしてみることにしました。
・・・つづく。
※ 外国人の友達は、単に「英会話の練習相手」としてではなく、純粋に「友達」として大事にしたい存在です。でも今回は、あくまでこのブログのテーマである「英語学習」という観点で書きました。ご了承ください。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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