
from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回までの記事で、僕がこれまで出会ってきた「TOEIC900点以上で英語が流ちょうに話せる人と、話せない人」が実際にいるという話をお伝えしました。
また、それぞれのタイプの特徴(英語のモチベーションや使う環境など)の違いも解説しました。
確かに、表面的に見ると「話せる人と、話せない人」という、大きな違いに見えます。
でも、共通している部分もあるのです。
それは、「英語の土台の力の高さ」です。
「TOEIC900点を超えていて、英語の土台の力がない人」に、僕はこれまで出会ったことがありません。
土台の力とは、何でしょうか?
それは、
①リスニング力(発音の知識)
②英単語力
③文法力
④読解力
⑤推測力
の5つです。
1つずつ詳しく解説します。
①リスニング力(発音の知識)
英会話では、自分だけが一方的に話し続ける状況はありません。
会話のキャッチボールをするためには、相手の話す英語を聞き取るリスニング力が必須になります。
この力が、TOEIC900点ホルダーはとても高いです。
TOEIC900点取るためには、リスニングパートで満点か、それに近い数値を叩き出す必要があります。
満点近い点数を取るためには、勘や推測、受験テクニックだけで何とかなるものではありません。
英語は発音の知識がないと、聞き取れないのです。
発音と意味が一致しないと、頭の中で理解できないからです。
正解を選ぼうにも、聞き取れないと推測すらできません。
TOEICリスニングは4択~3択なので、勘ですべて当たるほど、確率は高くありません。
もちろん、TOEIC900点ホルダーの方々の中にも、発音スキルが得意な人と苦手な人がいます。
話す時にはカタカナ発音でも、英語のリスニング力が高い人も一定数いるのです。つまり、
「ネイティブに近い発音ができる人=リスニング力が高い」
という公式は必ず当てはまりますが、
「話す時にはカタカナ発音の人=聞き取りも苦手」
という公式は、必ずしも当てはまりません。
例外に相当する人もいるのです。
TOEIC900点ホルダーの中で、カタカナ発音をする人が一定数いるという事実が、それを物語っています。
どちらにしても、英語コミュニケーションにおいて「相手の言っていることが聞き取れる」というのは、揺るぎない英語力の証と言って良いでしょう。
②英単語力
知っている英単語の数は、ダイレクトにTOEICの点数に影響します。
聞くにしても読むにしても、英単語を知らなければ、お手上げです。
10単語で構成された英文を読んだり聞いたりする時、知っている英単語が8個で、知らない英単語が2個ぐらいだったら、ある程度は内容を推測できます。
でも、逆は起こりません。
知らない英単語が8個で、知っている英単語が2個の文章を読んだり聞いたりして意味が分かったら、その人は超能力者です。
知らない英単語が連続したら、誰だって気持ちが折れます。
TOEIC900点以上を持っている人達は、膨大なボキャブラリーを持っている証なのです。
たとえ「しゃべりの方はさっぱりで・・・」という人でも、僕が英単語テストをすると、かなりハイレベルなものまで意味が一瞬で思い出せる、という人が100%でした。
英単語力は、間違いなく英語の土台の力の証です。
③文法力
たとえ知っている英単語ばかり並んでいる英文でも、文法を知らなければ、意味が取れません。
日本語と違って英語は、「並べる順番で意味が決まる言語」だからです。
英語を英語の語順のまま理解する力がないと、リスニングも追いつけないし、リーディング問題も時間内に解くことができません。
僕の著書でも、「最初に文法を学びましょう」と紹介しているほど、文法は大事なのです。
「せっかく英単語を覚えたけど、文章になると、とたんに意味が分からなくなる・・・」
というケースはよくあるのですが、TOEIC900点ホルダーは、この点をクリアしている人がほとんどです。
・・・つづく。
p.s.【まもなく〆切】英語が話せないのに「英語力」は関係ない?! 第二言語習得論をもとに普段話す日本語からアプローチする全く新しいセミナーを開催します↓↓↓
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓

From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら












コメントを残す