【TOEICの停滞期から抜け出して、800点台を突破したHさんの体験談④】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
Hさんは転職が成功して貿易事務の仕事をし始めてからも、英語トレーニングはずっと続けていました。
 
 
むしろ、以前にも増してトレーニングに身が入るようになりました。
 
 
夢だった仕事をゲットできて、Hさんは幸せそうでした。
 
 
Hさんの職場は事務所ですが、工場の現場で働いている外国人社員と仲良くなって、一緒に昼ご飯を食べたりしていました。Hさんは、
 
 
「昼は気分転換に気の合う人と英語でおしゃべりできて楽しいんですよ!」
 
 
と言っていました。仕事中は事務所で英文メールを読んで返信しながら、昼休みは外国人スタッフと英会話を楽しむ、という「英語漬け生活」を自分で作り出すのがスゴい!と思いました。
 
 
これは、相手の外国人社員からしても、Hさんはとても珍しい存在に違いありません。
 
 
 

事務所と現場

僕は工場の現場で働いていた経験があるから何となく分かるのですが、現場作業員よりも事務所で働く人の方が、「頭が良い」「偉い」というイメージがあります。
 
 
僕が働いていた工場では、「大卒の人は事務所要員」「高卒&中卒の人は現場要員」という感じで、学歴でビシッと境界線が張られていました。
 
 
そして現場の親方達は、「事務所の連中は紙の上でしか見てないから、現場のことを何も分かってねー!」とよく怒っていました。
 
 
僕はこの時、「現場と事務所は対立する存在なんだ」と思いました。
 
 
もちろん、時代や企業風土によって違いはあるとは思います。
 
 
とはいえ、やはり事務所と現場には一定の境界線があるように思えます。
 
 
 

境界線を自ら超えるHさん

まして、外国人の現場スタッフともなれば、言葉のカベもあってなおさら事務所の人には馴染めない部分はあるでしょう。
 
 
そんな環境で、事務所にいるHさんが昼休みに英語で気さくに話しかけてくれたら・・・
 
 
もし僕が現場作業員の立場だったら絶対嬉しくなります。
 
 
利害関係をこえて、境界線をこえて自分に歩み寄って仲良くしてくれるHさんの存在は、この国での良い思い出になることは間違いないでしょう。
 
 
こういう行動は学んでできるものではなく、Hさんの人柄から出てくるものだと思います。
 
 
Hさんは、ただやみくもに英語力を上げることだけを追い求めるのではなく、英語本来の目的である「国際コミュニケーション」をする機会を上手に作り出していました。
 
 

TOEICの実用性

Hさんは、TOEIC800点の目標にも邁進し続けました。
 
TOEICは多くの人達が思っている以上に実用的なテストです。
 
 
実務で英語を使うようになると、その実用性を実感します。
 
 
これは僕自身も経験があります。
 
 
僕がカナダのオフィス働いた時、自分のデスクとパソコンを与えられて、競合他社のサービス内容のリサーチを任されたことがありました。
 
 
その時には、大量の英文で書かれた他社ホームページを何十件も調べて、必要な情報だけをすくい取ってExcelの表にまとめていく作業をしました。
 
 
資料を提出するタイムリミットがあるので、当然一字一句英文を読んでいくわけにはいきません。
 
 
目を素早く動かして流し読みをしながら、欲しい情報がどこに書いてあるか?を素早く見つけなければなりません。
 
 
この作業を始めてから3日ぐらい経った頃、僕はハッ!としました。
 
 
「これはTOEICのリーディング戦略と同じだ!」
 
 
と気付いたのです。TOEICのリーディング問題は、大量の英文を読みながら、必要な情報をすくい取ってマークシートで答えていくテストです。
 
 
僕は最初の頃は、
 
 
「ちゃんと読む時間も与えられずに、答えに必要な部分だけをすくい読みして答えなきゃいけないなんて、実用的じゃないな」
 
 
と思っていました。
 
 
でも、実際に海外で働いてみたら、その「すくい読みスキル」が何より大事だと気付きました。
 
 
仕事中に英文をじっくり訳しながら読む時間なんて与えられません。
 
 
とにかくスピードが命なのです。
 
 
僕はこの時、TOEICのリーディング問題の実用性に始めて気付きました。
 
 
Hさんも、海外との取引の事務の経験を通じて、僕と同じように感じているようでした。
 
 
そして、「TOEICで高得点を取るために勉強することが、実務での作業スピードと正確さもアップする」ということに気付き、勉強を続けました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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