【TOEICテスト問題の実戦力】

From  師範代Shinya(新村真也)

 

前回の記事では、僕がネットで海外のクルーズ船の「オンライン事前チェックイン」の情報を入れようとした時に気づいた、「英単語の言い換え」についてお伝えしました。

 

クルーズ船会社から届いた紙に書いてあった、「予約番号」の表記は、こんな感じでした。

↓↓↓

予約の部分が、「Booking」と書いてあります。

 

これを読んだ後に、同じ会社のホームページでログインしようとした時に出てきた、「あなたの予約番号を入れてください。」という表記が、こちらです。

↓↓↓

 

予約の部分が「Reservation」とあります。

 

そのふたつの表記が、わざと違う英単語にしてあるのか、それともただ何も考えずにそうなってしまっただけなのかは、分かりません。

 

でも、このふたつは「言い換え」がされています。

 

そしてこれは、実生活の中ではよくあることです。

 

 

「言い換え」はTOEICテストの得意分野

TOEICテストは、よく「しょせん紙の上の知識に過ぎないから実戦で使えない」とか、「TOEICで高得点でもぜんぜんしゃべれない」とか批判の的になることがあります。

 

でも、僕はTOEICテストはとても実践的に作られた英語テストだと思っています。

 

なぜなら、今回の「Reservation」と「Booking」の言い換え問題は、とてもよく出てくるからです。

 

TOEICテストでは、今回の僕が経験したようなシチュエーションをテスト問題の中でうまく表現してきます。

 

たとえば、問題の長文があって、その中に、「Reservation」という英単語が出てきます。

 

その下に、本文に関する質問文があって、選択肢が4つ並んでいます。

 

その選択肢の中では、必ずと言っていいほど、「Booking」という英単語に置き換えられています。

 

なので、僕は今まで、よくTOEIC戦略コースを教えていたときに、「Resevation」と「Booking」の言い換えを受講生の方々にメモするようにお伝えしていました。

 

なぜ、同じ意味になるのか?

ちなみに、この2つの英単語、「Reservation」と「Booking」がなぜ同じ意味になるのか?

 

丸暗記してもいいのですが、これは、「語源学習法」と「イメージ」を使うとその謎が解けます。

 

この2つは、もとは

 

reserve(予約する)

 

book(予約する)

 

という「動詞」から来ています。

 

reserveという英単語を分解すると、

 

re ・ serve

 

に分けることができます。

 

re(うしろに)

 

serve(出す)

 

という意味です。

 

reは「うしろ」

今来た道を引き返すことを、「リターン(return)」と言います。

 

re(後ろに)turn(向きを変える)です。

 

serveは「出す」

ビールを注ぐのに使う道具を、「ビアサーバー(beer server)」と言いますよね。

 

あれはビールを「出す」ための道具です。

 

インターネットの世界でも、「データをサーバーにアップロードする」なんて言い方をします。

 

インターネットの世界での「サーバー」は、アップロードしたデータをインターネット上で「出す」ための装置です。

 

バレーボールの試合でも、ボールを最初にコート内に「出す」動きを、「サーブ」と言いますよね。

 

serveは、「出す」です。

 

うしろに出したら・・・

ふつうは、お店では商品やサービスを「前に」打ち出してお客さんに買ってもらいます。

 

お店の後ろにあるバックルームに入れておいたら、商品はいつまでたっても売れません。

 

でも、お客さんからの予約の電話があって、その人のためにお取り置きしておく場合は、前に出ていた商品をいったん後ろに引っ込めます。

 

売れてしまわないように、いったん後ろ(re)に出す(serve)のです。

 

日本語で「出す」というと、なんとなく「前へ」というイメージがありますが、英語では前でも後ろでもサーブすることができます。

 

だから、「reserve=予約する」という意味になるのです。

 

bookは「本」

では、bookはどうでしょうか?

 

bookと聞いてパッと思い浮かぶのは、「本」ですよね?

 

実は、この英単語の意味は「本」から来ています。

 

本と言っても、一般の人の読む文庫本ではなく、「宿屋の台帳」です。

 

昔、インターネットやパソコンがなかった頃は、ホテルの顧客管理は「台帳」を使って手書きで行われていました。

 

お客さんから予約の電話があったら、ホテルマンは台帳にお客さんの名前と日付と部屋番号を書き込んでいたのです。

 

ホテル内では、働く人たちの間で専門用語が生まれました。

 

「台帳(ブック)にお客さんの情報を書き込む」と言うセリフは長ったらしいので、代わりに、

 

「ブックする」

 

という動詞が生まれました。

 

「昨日の電話のお客さん、ちゃんとブックしてある?」

 

「あ、まだです!すぐブックします!」

 

といった感じで使われるようになったのです。

 

こういう専門用語って、業種を問わずどの職場にも必ずあると思います。

 

この「ブック」という言葉は便利なので、一般のお客さんも使うようになって、「予約」を表す言葉として広まっていったと言われています。

 

「言い換え」は楽しい

こんな風に、「言い換え」を単純に丸暗記するのではなく、「なぜ?」ということろまで広げて考えるようにすると、覚えやすくなるし、何より楽しくなります。

そして、この「言い換え」の宝庫が、TOEICテストなのです。

 

TOEICテスト対策をする過程で、こういった言い換え英単語をたくさん学ぶことができます。

 

ぜひ、あなたもTOEICテストを有効活用してみてくださいね。

 

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