【自分の性格&強み診断テストで、英語学習を自分に合ったものにする方法⑫僕のケース2】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※8つの性格タイプの違いを元にした、「英語学習の得意&不得意」の続きです。

カナダ留学から帰国後、僕は自分が通っていた英会話スクールの講師になりました。

自分が教える側になって初めて、僕は「文法用語」を学ぶ必要性が出てきました。

というのも、大学受験を控えた高校生のプライベートレッスンを担当することになったからです。

受験生を教えるためには、本人の志望校の赤本(過去問題集)を使って事前に予習して、さらに質問にも答える必要があります。

しかも、その大学名を調べてみたら、かなりハイレベルで名が通っている学校だということが分かりました。

僕は正直、うろたえました。

自分は大学受験を経験したことがない上に、学校の英語教育の記憶はほとんど抜け落ちています。

一応、僕はやり直し英語で「中学英語のテキスト」を読んで、最低限必要な文法用語は理解していました。

でも、「高校で習う英文法用語」はほとんど学んでいなかったのです。

ひたすらイメージ英文法と音読と瞬間英作文トレーニングで英語力を上げてきました。

この時点での自分の英語力は、TOEICで900点前後、英検では準1級に合格したばかりでした。

それまでは、

・高校で習うようなハイレベルな文法用語を知らなくても大丈夫!

・中学英語を会話の中で使えるようになれば、カナダで仕事ができるぐらいになる!

・TOEICでも900点前後まで行ける、英検も準1級が取れる!

ということを信じて練習してきて、実際に証明できたから、英会話スクールの先生になったのに・・・

まさか、いきなり塾みたく大学受験生を教えることになるとは・・・

僕は焦りました。

マネージャーに相談して、「僕は受験経験がないので、別の先生に担当してもらえませんか?」と頼んでみました。

そしたら、

「大丈夫ですよ!シンヤ先生は英語力が高いんだから、大学受験英語もバッチリ教えられますよ!とりあえずやってみてから判断してください。」

と笑顔で返されました。

もう、やるしかありません。

初めての大学受験問題

僕は、おそるおそる大学受験問題の本を開きました。

まずは、自力で問題を解いてみて、受ける側がどこでつまずくかを確認することにしました。

この時点での僕の英語力は、TOEICで900点前後、英検は準1級に合格したばかりの状態でした。

果たして、自分の今の英語力で、「難しすぎて実用性がない」と悪名高い大学受験問題を解くことができるのか?

ドキドキしながら問題に目を通し始めました。

すると・・・

読める!!分かる!!

なんてこったーーーーー!!

正解が選べちゃう!!

僕は驚きました。

確かに、問題の出し方は独特で、TOEICや英検では見かけないような出題スタイルもありました。

そして、扱う英文も堅苦しいものがありました。

でも、だからといって、同じ英語であることに変わりはありません。

大学受験英語だからといって、何か別の文法ルールや専用の英単語があるわけではないのです。

とりあえず1回分のテストを最後まで自力で問題を解いてから答え合わせをしてみたら、全問正解できていました。

僕がそれまで培ってきた英語力は、大学受験問題でも通用したのです!

僕は嬉しくなって、モチベーションが一気に上がりました。

後は、各問題を「なぜこの選択肢が正解なのか?」を、高校文法用語を使って解説できればOKです。

僕は、解答を見ながら、そこで使われている文法用語を調べ始めました。

分厚い文法書もスラスラ読める!

僕は、数年前に挫折した分厚い文法書「ロイヤル英文法」を再び開きました。

以前読んだ時には、書いてあることがまったく理解できずに、数ページで挫折しました。

今回は、受験問題の解答に書いてある文法用語の意味を確認するために使いました。

そしていざ、読み始めてみると・・・

読める!!分かる!!

なんてこったーーーーー!!!

僕は驚きました。

ページに書かれていることが、まったく違って見えるのです。

そこに書かれていたことは、すでに僕が「英会話で使えるようになっている文法」を分析して、「難しい響きのする漢字の文法用語」を付けた解説でした。

その文法を先に使えるようになっておくことで、

「この文法の用法は、こういう呼び名が付いているのか!へぇ~!」

という感じで読み続けることができました。

僕は、自分の性格タイプである「ブレイズ=外向型」の得意な「英会話スキル」である程度の高さまで登りました。

そのおかげで、今の僕の目には、本来ならば苦手なはずの「スチール=内向型」の得意な「難しい文法ルールのお堅い解説文」が読めるようになっていたのです。

僕は、レッスンで受験生を教えるのが楽しくなりました。

難しい文法用語を、イメージ英文法でかみ砕いて解説しながら、お堅い受験問題をできるだけ楽しく、英会話に結びつけて教える方法を試していきました。

「この文法は難しく見えるし、問題文もお堅いイメージだけど、実際にはネイティブはカジュアルな英会話でこんな風に使うんだよ。決してムダな知識にはならないよ。」

ということをメインに伝えるレッスンをしてみました。

そして、僕が初めてプライベートレッスンを担当した受験生は、無事、志望校に合格することができました。

もちろん、この合格はレッスンのおかげというより、本人の自習のガンバりが9割だと思います。

ただ、僕がレッスンで心がけたことは、問題の解説だけではなく、

「今やっていることは、決してムダにならない。受験英語は、将来の英会話で使える知識になる。」

と伝えることでした。

そうすることで、「レッスン時間外に自分で問題を解く練習をするモチベーションを上げること」に専念したのです。

僕は、受験生を教える楽しみを知りました。

塾の先生は、きっとこんな気分なんだろうなぁ・・・と分かりました。

その後も、何人か受験生を教える機会がありましたが、幸運なことに全員志望校に合格することができました。

自分が最も苦手とする大学受験のエリアで、自信を持ってレッスンができるようになった喜びは、ひとしおでした。

 

・・・つづく

 

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2件のコメント

私も、もちろん(笑)ロイヤル英文法なんか読む気も起きません。でも、私もいつか、Shinyaさんの様に、大学問題が、分かる。ロイヤル英文法が分かる。という領域まで行きたいです。

まずは自分の得意なルートから英語の山を登ってから、大学問題やロイヤル英文法に挑戦すると、すごく楽しめると思います。
Setsukoさんなら行けますよ!(^^)

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