From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後すぐにTOEICテストを受けて200点以上ダウンしたストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
TOEICが200点以上ダウンした結果のスコア表が届いた後、僕はドキドキしていました。
この結果について僕自身は自分の中で心の整理がついていたものの、生徒さんや同僚の先生たちに知られた時の反応が恐かったのです。
とはいえ、ごまかしたり、ウソをつくのは、悪い点数を取るよりももっとカッコ悪い行為です。
もし誰かに「この間のTOEICはどうでしたか?」と聞かれたら、潔く事実を伝えるつもりでした。
心の準備はできているものの、やっぱり恐かった!というのが正直なところです。
意外な展開
でも、スコア表が届いてから1週間経っても、誰も僕に聞いてこないのです!
2週間がたちました。まだ誰も聞いてきません。
3週間が経ちました。まだ誰も聞いてきません。
1ヶ月経ちました。誰も聞いてきません!!
もちろん、僕は「聞かないでくれオーラ」を出していたわけではありません。
事前に「今回はボロボロだったぜ~!あ~!自信ないぜ~!」とか言って、けん制のジャブを打っておいたわけではありません。
ただ、TOEIC本番が終わった後に、そのことを話題にしていなかっただけです。
本当に誰ひとりとして、「シンヤ先生、この間のTOEICはどうでしたか?」と聞いてくる人はいませんでした。
ただ、僕と同じ日にTOEICを受けた人たちは、自分の取った点数を僕に報告してきました。そして、点数が良かった人は盛り上がって、低かった人は落ち込んでいました。
僕はこの時、気付きました。
自分のTOEICスコアを気にしている人は、自分だけなんだ!
・・・と。
人間は、自分に一番興味がある
みんな、僕のTOEICスコアよりも、自分自身のTOEICスコアを上げることに関心があります。
考えてみれば、当たり前です。僕のスコアを気にしてくる人がいたとしたら、よっぽどのヒマ人です。
一度「先生」というポジションになると、周りの人たちはみんな「英語ができて当たり前の人」という目で見てきます。
だから、僕が「TOEICを受けます!次回は満点取ります!」なんて言っても、「あ、もう満点だと思ってました。」ぐらいの反応なのです。
ただの「意気込み」にしか聞こえないんだと思います。そして、僕は過去に900点以上を取っているスコアを生徒さん達にも公開しているので、今さら900点の人があと90点アップして満点を取ることに、あまり興味がないのかもしれません。
目指している者にしか分からない
満点のむずかしさは、目指した人にしかわかりません。
表面上で見れば、コンスタントに950点を取っている人が990点満点を取っても、たったの40点アップです。
でも、この40点のカベがとてつもなく厚いのです!!
そして、この厚みは満点を目指した人にしか分かりません。
何度もトライして、「あとちょっと!」という思いを何度もした人だけが、990点満点の価値を知っているのです。
ちなみに、TOEIC900点以上を取る人の割合は、全受験者の3%です。950点以上を取る人は、1%以下です。
満点を取ることの意味の大きさを知っている人は、おそらく僕の職場にはほとんどいません。
唯一、同僚の日本人の先生は900点以上ですが、講師は毎日忙しいので、僕がTOEICを受けたこと自体、1ヶ月もすれば忘れてしまいます。
僕だって、同僚がTOEICを受けても、結果が返ってくる頃にはもう、覚えていません。
これが、僕が今回の自分の点数を聞かれなかった理由だという結論に達しました。
そして僕は思いました。
「もっと気楽に行こう!」
と・・・
・・・つづく。
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